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どこまで進む、高級路線

みなさん、よほどお金があるのだろうか?それとも誰のための宿なのだろうか?物価高とか、いろいろあるのは分かるのですが、やたらと宿代金が上昇。ビジネスホテルですら2万やら3万やら‥そんなニュースを目にすると、あれこれ思う寿庵オーナーです。

それにしても、高級路線の宿ばかりがオープンするのはなぜだろう?外資系の高級なやつとか、リゾート系とか、よくわからんけど、キャンプすら高級路線。で、県が押しに押してる高級ホテルが砂丘にオープン予定だし、大山のすそ野に某リゾートが物件を狙ってるなんてうわさも。お客さんが口々にする宿が高い問題。

ゲストハウスも今は一棟貸しブームなのかな?貸し切りでちょっとお高めの宿がどんどん開業していると聞きます。そんな中、いまだ2000円代で頑張ってる同業のオーナーと話をしたのですが、彼女はやはり旅人目線でお客さんのニーズにこたえようとしている。ただ、今となっては、ビジホすら泊まれなくなったビジネスマンも時々やってくるようです。

私も開業時には最安2500円でスタート。ただ、設備のリフォームがある程度終わった時点で3000円に引き上げ。今年の秋からは最安を3500円に。なんとかやっていけてるけど、それは企業努力。自分の労働に転嫁、安くキープするには、身体を酷使するしかない‥。

ゲストハウス起業前は、民営の国民宿舎で16年働いてたのですが、

「国民宿舎と言えば、リーズナブルで泊まれる宿だったけど、一時期、高級路線が流行って安宿は見向きもされない時代があった。でも、またこういうのがいいって言われるときが来たんだよね」

と、今から20年前にそんな話をご主人がしていたのを思い出します。もちろん、当時はインバウンドなどない時代。宿のスタイルも流行り廃り、高級路線が見向きもされなくなる時代にまたなる可能性だってある。誰が泊まりたいのか?宿のターゲットは誰なのか?今の流行でビジネスをするのはやはりリスクがあるよね。

それにしても、今や肩身の狭い日本人。国内ですら、泊まれないなんて。インバウンドブームがいつまで続くかわからないけど、寿庵は日本人のための宿。何度も足しげく通ってくるそんなお客さんのために、今の価格をできるだけキープしたいって思います。

「インドも20年前に比べたら物価かなり上がってるらしいよ」

と、同業オーナーさん。来年、インドへ行くという彼女とインド話。私が初めてインドへ行ったのは27年前。1泊3食5~600円くらい。17年前に行った時は、ムンバイでぼったくられて3000円のホテル代。でも、当時もまだゲストハウスは400円くらいだった。いい時代。ヨーロッパだって2000円で泊まれたもんなぁ‥

物価高‥と言うより、今は円安の影響もかなり受けているはず。来年あたり、円高になってくれないかなぁ、と旅の話をすれば、ついお金の話に。

旅に行きたくっても躊躇しちゃう。若い時には時間はあるけどお金はない。そんな子たちもいっぱい旅をしてほしい!でも、探せばまだある安い旅宿。そういうのを見つけるのも旅の楽しみかもしれませんね。

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