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お客を断る葛藤。
休業12日目の寿庵オーナーです(日付をまたいでの更新ですが22日の記事です)。2週間。とにかくゴロゴロしないように、何かしらやるべきことを自分に課すようにしています。そうしないと、、怠け癖が出てくるんで。こういう時こそ自分を律せねば!!でも、みんなからは「今まで一生懸命やってるんだからゆっくりしたらいいよ~」て慰めてもらってます。なんか、正直言ってただの無職なんですけど、みなさんにたいへん労わってもらっております。すみません、恐縮です。それをいいことに、マイペースに過ごしております。
今、自分がやっていることは、大山を2日に一回程度、ぐるっと車で一周しています。約2時間。展望スポットや、散策ルートへちょこっと入って散歩。何となく自粛ムードもあるんでやってはいけないのかなぁ・・と悩みつつ。ゴソゴソしています。出勤するわけでもなく、スーパーなどへ行くわけでもない。毎日大山の中にいます。私にとっては業務。大山の四季の移ろいを記録したり、来年の企画になりそうなものを考えたりしています。
今までなかなか行けなかった他県の山へも行ってみよう!とおもってたけど、やはりそこはぐっと我慢。緊急事態宣言後は県外へは出ないようにしています。
昨日、寿庵の常連の広島のFさんから予約の電話。いつも電話一本で連絡があるので、きっと私の休業宣言もご存じなかったのでしょう。常連さんは、朝出かける時に電話して、これから行くからね~という方もたくさんいます。気軽に今まで利用してもらい、いつでも受け入れていました。でも、今回に関しては、事情を説明。きちっとお断りをしました。常連さんだからいいかなぁ、と一瞬思ったけど、何のための休業??と思えば、やっぱり人の動きを少なくするための決断。不要不急にランク分けされた宿業は、今はみんなにとっては必要ないこと。自分の頭の中で葛藤があり、悲しいのと情けないのと悔しいのと、いろんな思いがめぐったけど、
「大丈夫、そうだよね、山は逃げないし、また来るから」
と言葉をいただき、もやもやは吹き飛びました。そう、山は逃げない、季節は巡り、また来年同じように繰り返す。だから、来年、この時期に来てくださいね。
お客さんはみんなこういいます。
「山は大丈夫だよね、三蜜じゃないし」
私もそう思っていました。みんな、山が好きだし、山へ行きたい。山にコロナなんていない!って思ってる。だから、本当は来てほしいって思ってました。でも、昨日、お客さんを断ってつらい・・という話をぼそっとつぶやいた私に、こんなメールを届けてくださいました。
ちょうど仕事の打ち合わせメールをしていたIさんから、こんな話もありますよ・・・と。この記事は、ちょっと衝撃的ではありました。山は大丈夫・・と思っているみんなに起こりうる話だと思います。
今だけ、、そう今だけ。
またみんなが安心して山に来れるまでは、県をまたいでの移動、そして山は自粛すべきなのかもしれませんね。