【入門編】ゼロから始める少牌マイティ【初心者向け】

【祝】2023年4月27日少牌マイティのアプリがリリース!【少牌人になろう】
AndroidとiPhoneで少牌マイティが遊べるぞ!
詳細は公式サイトをチェック!
https://syouhaimaitii.com/


『少牌マイティ』
という麻雀の特殊ルールをご存知でしょうか?

少牌マイティは今や特殊麻雀業界では不動の地位を築いた大人気ルールです。

今ではプレイヤーも増え、なんとフリー雀荘で正式なルールとして採用しているお店も増えつつあります。

そんな中、名前は知ってる、聞いたことはあるけど、詳細は知らない、という人も少なくないと思います。

YouTubeでも少牌マイティの実践動画が増えつつありますが、文章ベースで少牌マイティを知らない人向けにまとめられたコンテンツがなかったので作りました。無けりゃ作ればええんや!

このnoteでは、

少牌マイティって何?どんなルール?
少牌マイティってどうやって打てばいいの?
少牌マイティって面白いの?

などなど、少牌マイティを知らない人、名前は聞いたけどどんなルールかわからない、興味があるけどどんな麻雀なのか知りたい、という人に向けて書きました。

少牌マイティに興味があるかた、少牌マイティ初心者の方はぜひ最後までこの記事をご覧ください。

最後まで読めばあなたもすぐに少牌マイティが打てるようになる!世界一わかりやすく少牌マイティを紹介します!

【麻雀牌の表記について】
萬子・・・m
索子・・・s
筒子・・・p
で表記しています。
例)14p→筒子の1と4

少牌マイティとは?

『少牌マイティ』は名古屋にあるフリー雀荘『麻雀JOG』の代表が立案した”三麻”の特殊ルールです。

麻雀カッコイイシリーズの肥×さんの動画で紹介されたのがきっかけでじわじわと広がり、今ではフリー雀荘でも採用されるほど普及しています。

サウスポー。小手返しと強打が得意。イケボ。既婚者。

動画投稿後、画像の覆面雀士、「卓上のハッケヨイ」氏が少牌マイティのアンバサダーとして活動し、今でも精力的に少牌マイティの普及活動に勤しんでいます。

少牌マイティがこれほど根付いたのも肥✕氏の動画とハッケヨイ氏の活動によるものと言っても過言ではありません。

◆少牌マイティの基本的な考え方

通常の麻雀は牌を14枚つかって、4メンツ+1雀頭をそろえるというルールです。

しかし少牌マイティは牌を1枚減らし、文字通り常に手牌を少牌にした状態で打ちます。

1枚少ない状態だと4メンツ+1雀頭をそろえることができません。どうするのかというと、架空の13枚目をオールマイティ牌として扱います。

13枚目の牌をオールマイティー牌として扱う
架空の13枚目の牌を使って手を進めるという考え

架空のオールマイティー牌を1枚使う=12枚で手を進めるということは実質向聴シャンテン数が常に1つ少ない状態で打つ、と言い換えることができます。

つまり少牌マイティでは一向聴=テンパイになるということです。

待ち:36s25p 4種16枚

上の手牌だと本来36sか25pをツモって聴牌になる一向聴ですが、少牌マイティは架空の13枚目をオールマイティー牌として扱うので上の手牌は36sと25pのテンパイになります。

オールマイティー牌を2pか5pとして扱うと36s待ち
オールマイティー牌を3sか6sとして扱うと25p待ち

一向聴=テンパイなので待ちの枚数はだいたい12枚~16枚、多いときは5~7面張の22枚くらいになります。えげつねぇな・・・

こんなかんじで多面張の暴力でひたすらしばきあう、というのが少牌マイティです。

『少牌』の状態で、足りない1枚をオール『マイティ』牌として扱うというルールなので『少牌マイティ』という名前になったわけです。

そう、手牌を1枚減らすだけで今からでもすぐに少牌マイティを始めることができます。特殊牌も自動卓も必要ありません。

通常なら親が2枚ちょんちょん、と取りますが、親はちょん、だけにして、子はツモらないようにすればそれだけで少牌マイティを始めることができます。

もしこの記事を読んで実際に試してみたいとおもったら、通常のツモを一回にするだけですぐに始められます。この手軽さが少牌マイティのすばらしさと言っても過言ではないですね。


ただ手牌を1枚減らしただけ。

それが少牌マイティ。

ただ、それだけ。

ただ、それだけが、

それだけで、

【特殊麻雀】世界の広さを知れ!少牌マイティ麻雀! より

少牌マイティの特徴~普通の麻雀とは何が違うのか?

牌を1枚減らしてオールマイティ牌を採用することで通常の麻雀(サンマ)とはどのような違いがあるのでしょうか?ここでは通常のサンマと異なる部分、少牌マイティならでは特徴を見ていきます。

◆ゲームスピード、展開がかなり速い


少牌マイティはゲームスピードがめちゃくちゃ速いです。
三麻と四麻を比べると三麻も十分展開が早いのですが、手牌を12枚で進めるということは言い換えるとイーシャンテン=テンパイになるので速攻でテンパイすることができます。

イーシャンテンでテンパイということは待ちの枚数もイーシャンテンからテンパイになる受け入れ枚数がそのまま待ちになるので通常よりもかなりツモりやすくなっています。

5巡目でテンパイなんて当たり前、ダブリー(初手イーシャンテン)もそこそこ出ますし一発ツモなんて日常茶飯事です。何なら天和地和もたまに出ます。
※通常のルールでのダブルリーチが打てる状態=天和地和

少牌マイティだと大体1半壮10分前後で終わるくらいの速さです。実質三麻東風と変わらないです。下手したら東風よりはやいかも。
とにかくゲームがサクサク進むので三麻のスピード感が好きな人はドハマり間違いなしですね。

◆複雑な待ちが発生する

先ほど書いたように少牌マイティはイーシャンテン=テンパイなので当然テンパイの枚数(待ち枚数)もかなり多いです。

待ち:1m23456s 6面待ち

上の手牌は6面待ちになります。普通6面待ちなんてめったに出ないですが、少牌マイティなら日常茶飯事です。

待ち:索子全部と14p 11面待ち

上の手牌はなんと11面待ち!索子全部が和了牌というとんでもない待ちです。

また待ち枚数もさることながら通常の麻雀ではお目にかかれない待ちの形もしょっちゅう出てきます。

上の手牌の待ち牌、パッと見で1mと34sのシャボ待ちと言うのはわかります。ですが待ちはそれだけでなく25sの待ちもあります。

よーくみると並び対子の隣にオールマイティー牌を使うことで一盃口の形をつくることができるからですね。

上の手牌の待ち牌、69sと東、中はすぐわかると思います。
ですがさらに78sでもアガることができるんです。78sだと七対子でアガることができるからですね。

上の手牌の待ち牌、ぱっと見てすぐにわかりますか?

待ちは25869sの5面張です。

オールマイティー牌を・・・
・8sとして使っての25sのノベタン
・6sとして使っての9s単騎
・5sとして使ってのカン8s
・9sとして使ってのカン6s、
全部で5種類です。


こういうパッと見ただけでは和了牌を見落としそうな手牌もしょっちゅうきます。少牌マイティを打つにはまず複雑な待ちを一瞬で判断できるようにならないと打てません(私も未だに把握できてません

上の手牌は27種類待ちです。

はい、27種類です。27面張待ちです。

強制的にフリ聴になりますが一種類の単騎待ちのため、すべての牌でアガることができます。
手牌にある牌をツモると4枚使い七対子としてアガることができます。
(4枚使い七対子を採用しない場合は21面張待ち)

この形を通称『無限待ち』と言います。
この形でリーチを打てば次巡までにポン・カン・ロンが入らなければ確実に一発でツモることができます。ロマンがありますね。
こんなアホみたいな待ちができるのも少牌マイティの魅力の一つです。


後ほど紹介しますが少牌マイティは複雑な待ち、そして海よりも広い待ちを作るのが醍醐味といっても過言ではありません。

広大で多様性のある待ちになることから、海に生きる人達・・・海人うみんちゅにちなんで少牌マイティを打つ人たちを少牌人(たりんちゅ)と読んでいます。

きみも今日から少牌人たりんちゅにならないか!!!!

◆ドラ(裏ドラ)が乗りやすい


少牌マイティは通常の麻雀と比べてドラ、裏ドラが載りやすいという特徴があります。

なぜならマイティ牌をドラとして扱うことができるからです。

待ち:36s14p

上の手牌だと36sでアガった場合、マイティ牌をドラの4pに取ることができるので36sでアガったほうが打点が高くなります。

待ち:1m36s9p

上の手牌だとリーチして36sでアガった場合、裏ドラが1mなら1mを暗刻にして裏3にすることができます。
フリー雀荘ルールならもらえる祝儀も増えるので更にお得になりますね。

このようにマイティ牌をドラとしても扱うことができるので通常のルールとくらべて(裏)ドラが乗りやすく、打点も上げやすいという特徴があります。

ちなみに少牌マイティではマイティ牌のことを『心の牌』と読んでいます。

少牌マイティは『心の牌』の扱い方が非常に重要となります。なんのこっちゃって思った人。もっと広い心、柔軟な発想を持ちましょう。

◆役が作りやすい


少牌マイティは通常ルールと比べて役が作りやすいという特徴があります。

待ち:7s36p

上の手牌は7sでアガると一気通貫になりますが、36pでアガると平和に加えて更に一気通貫にもなります。

36pでアガることでオールマイティー牌・・・『心の牌』を7sにするので一気通貫が成立するからです。

このように少牌マイティだと通常のルールと比べて心の牌により手役を作りやすくなるため、さらに打点を底上げすることもできまし、通常のルールではあり得ない和了も出てきます。

待ち:14s25p

上の手牌だと25pでアガることで心の牌を4sにすることで一盃口と断ヤオの和了に取ることができます。これで一気に2翻アップです。

待ち:1m47s中

上の手牌、リーチをかけていない場合、中でしか上がれないように見えますが、実は47sでもアガることができます。

心の牌を中にして中を暗刻にすることで役牌が完成するのでダマでもアガることができます。

待ち:1s8p中

1mを鳴いた手でも上のように双ポン待ちだけの場合は、中はもちろん、中を暗刻にして1sと8pでもアガることができます。

和了トップのような急ぐ手牌だと1mからでも積極的に仕掛けることができます。


さらに少牌マイティだと普段は狙いにくい役満も比較的簡単に狙うことができます。


待ち:19p 2種8枚

国士無双の場合待ち牌は基本2種8枚、両面待ちと同じ枚数になります。
上の手牌だと19pで国士をアガることができますね11種類あればいいので国士はかなり狙いやすいです。

待ち:14s9p白

上の手牌だと白は当然大三元になりますが、14sでアガっても大三元が成立します。

1sでアガると白をマイティ牌として扱うことで大三元が成立するからです。


このように心の牌を自在に使うことで狙いづらい手役を作ったり、アガる形によっては心の牌で役をつけて打点を底上げできるといった芸当もこなせちゃいます。

意外と打点が作りやすいので通常ルールよりも点棒の動きは激しいです。インフレルールが好きな人は全赤三麻の少牌マイティなんてのも面白いと思います。

◆押し引きがシビア

三麻は押し引きがシビアといわれますが、少牌マイティの押し引きは更にシビアです。

なにせ先手を取られたら多面張の暴力で蹂躙じゅうりんされるのでおいそれと押し返すことが難しくなります。

ちょっと無筋ぐらい・・・と思っていると一瞬で点棒がなくなります。

かといって相手の先制リーチにびびっていたらジリ貧になるので、ここぞというときに押し返すメンタル、タイミングの見極めが重要です。時には危険を承知で全ツしないと行けない場面も出てきます。

あと少牌マイティなので回し内をしてもテンパイが復活し易いという特徴があります。巻き返しも十分可能なので、全ツするか、降りるか、粘ってチャンスを見つけるか・・・といった立ち回りも求められます。

後手に回ったときの立ち回り方が求められるのでバカゲーかとなめていると痛い目に会います。繊細さを求められるのが少牌マイティです。

少牌マイティの基本ルール

基本ルールもへったくれもないです。普段打たれているルールを手牌12枚にするだけでOKです。

はい終わり。簡単でしょ?

・・・これだけで終わるのもあれなので、ここでは肥✕氏が立案した共通ルールを一部抜粋します。

ルールの前提です。
・アリアリルール
・赤各2枚、花牌4枚
・35000点持ち40000点返し(30000点持ちでもOK)
・ツモ損無し
フリテンリーチは必ずオープンリーチ
リーチ後の見逃し無し

少牌マイティのすすめ より

記事でも書かれているように、『フリテンリーチは必ずオープンリーチ』と『リーチ後の見逃しなし』は必ずつけてください。でないとバランスが崩れてしまいます。

あとは4枚使い七対子ありにしてください。上で説明したような複雑な待ちが作れるようになるので面白さ倍増です。

ツモ損の有無についてですが、これはツモ損なしにしてください。少牌マイティは先制リーチが強すぎるのでリーチゲーになってしまうからです。

またツモ損なしにすることで点棒の動きが激しくなり、トップ取りしやすくなるため面白さが増します。

ドラの枚数やご祝儀の比率は決めでいいと思います。

セットで全赤門前祝儀(赤に祝儀)少牌マイティというルールを打ちましたが、これはこれで面白かったです。

三麻フリー雀荘のルールをそのまま少牌マイティにしても面白いと思うので各自ご自由に設定してみてください。

後述の特殊ルールを採用すると更に楽しくなりますよ!

少牌マイティの待ちについて

少牌人たりんちゅになるにはとにかく待ちを把握することから始まります。ここを抑えておかないと私のように和了のがしてひらすら負けてしまうので少牌マイティを打つ前に待ちのパターンを覚えておきましょう。

少牌マイティは一向聴=テンパイです。
つまり一向聴のパターンを把握しておけばなんとかなります。

ここでは簡単にイーシャンテンの待ちパターンを紹介します。

◆基本的な待ちのパターン

まずは基本の形。
少牌マイティでは大体

  • 両面

  • カンチャン(ペンチャン)

  • 双ポン

  • 単騎

この4種類(5種類)が組み合わさった形になります。

  • 両面×両面

  • カンチャン×シャンポン

  • 両面×単騎

みたいな形ですね。

両面×両面 4種16枚待ち。基本にして待ちも多い優秀な形。


両面×カンチャン 3種12枚待ち。少牌マイティではよく出る基本の形。


双ポン×カンチャン 3種8枚待ち。枚数は少ないが筋引っ掛けと字牌で待てるのが強い。


単騎×単騎 2種6枚待ち。七対子が最大6枚で待てる。字牌と絡めると強い。

これはぱっと見てすぐに分かる待ちですね。

◆くっつきのパターン

ややこしいのはここからです。

まずくっつき一向聴の法則を覚えましょう。

基本くっつき待ちの一向聴の場合、一つ離れた両隣の牌と自身の牌、雀頭が待ちの6面張になります。

くっつき一向聴は3面子1雀頭の形になると出現します。


5pのくっつきなので3~7p、5pと1mの双ポン待ちにもとれるので1mも加えて6面張になる

上の手配だと5pのくっつきテンパイなので5pの一つ離れた両隣の牌、

心の牌を4pか7pにすれば36p、心の牌を3pか6pにすれば47p
心の牌を5pにすれば1mと5pのシャンポン

まとめると3~7pと、雀頭の1mが待ちになります。

くっつき一向聴の待ちはその牌の左右±2と雀頭が待ちの6面張とざっくり覚えておくと便利です。当然ですが端の牌になるほど待ち枚数が減りますのでご注意ください。

またくっつき牌は面子のそばにあると待ちが横に伸びるという性質があります。


4pのくっつきなのでその牌の左右±2と雀頭が待ちで1mと2~6pの待ち・・・なんですが、5pを心の牌にすると369pの待ちになるのでさらに9pが追加されて7面張になります。


心の牌を5pにすると369pの三面張に取れるので9pも和了牌になる

以上を踏まえて頻出するくっつきの形を紹介します。

①中ぶくれくっつき

待ち:1m12345s

割りとよく見かけます。234sを取り出すと3sのくっつきだとすぐにわかりますね。

②亜両面くっつき

待ち:1m123456s

これもよく見かけます。3sのくっつきですが、36sの亜両面にもとれるので待ちがのびて6sもアガれます。くっつき牌は面子のそばにあると待ちが横に伸びるの法則です。

③ノベタンくっつき


1m12345678s

わりと作りやすくてかなり強い待ち。9面張もあります。

3sのくっつきに加え、ノベタンなので6sのくっつきもあります。
3sくっつき→12345s
6sくっつき→45678s
なので索子の待ちは9sの除く1~8sになります。

上のような簡単なくっつきならなれるとすぐに覚えれるのですが、面子に組み込まれて把握しづらい形も出てきます。

ややこしい形に出会ったら
雀頭を探し、
②くっつきテンパイかどうかを探し、
③待ちが横に伸びないかを確認する
とアガり逃しの回数も減るのでおすすめです。

エラソーにかいてますが、自分もややこしい形に出くわすと結構間違えます。こればっかりは感覚をつかむしかないですね。

くっつきのパターンは単純で待ち枚数も多いので少牌マイティでは積極的に狙って行きましょう。

◆ヘッドレスのパターン

ヘッドレスのパターンもややこしいです。なれると見分けがつくのですが、慣れないうちはくっつきと間違えてチョンボすることもよくあります。

①リャンカン

2p4pはすぐにわかりますが、その逆で2p4pを心の牌にして、1pと5pも単騎待ちに取れるので1245pの4面張になります。

ノベタンの場合待ちが横に伸びるので要注意。上の手牌だと8pが追加されて12458pの5面張です。

②両面のそばに単騎

ヘッドレスの場合、両面の一つとなりに単騎があると待ちが増えます。
1p25pはすぐにわかりますが、心の牌を2pにすると1234pのノベタンになり、4pでアガることができます。

1234pのノベタンになる。なれてないと4pの見逃してしまいがち


こちらも両面にくっついたのがノベタンだと待ちが増えるので要注意です。上の場合7pに伸びるので1458pの5面張です。(7pが見落としやすい)

③ヘッドレスくっつき

ヘッドレスなのにくっつき。自分もかなり苦手な待ちです。
まず4sを雀頭にすると3sのくっつきなので1~5s。

こうしてみると面子にくっついているので8s待ちもある。

心の牌を5sにすると4567sのノベタンになるのでさらに7sがある。

なのでこの手牌は3sくっつきの1~5sと、面子で横に伸びる8s、ノベタンで7sもあるので1~5、78sの7面張になります。

なれないと絶対見落とすので要注意です。

◆面子手×対子手のパターン(縦横複合)

一盃口や七対子が絡むと面子手に加えて七対子で上がれる、なんてありえない形が出てきます。
なれないとすぐに見抜けないので基本パターンを抑えておきましょう。

①並び対子/離れ対子

一見23s9pの双ポン待ちですが、並び対子があると14sの一盃口の待ちに取ることもできます。12349sの5面張とそこそこ強い形です。

離れ対子でも3sで一盃口になります。

こちらも3sでペンチャン待ちの一盃口でアガれます。

双ポン×双ポンの場合、並び対子、離れ対子がないか要チェックです。

②面子×七対子(二種単騎)

36p8p9pはすぐにわかるが…

両面×双ポンの形だけかと思いきや、よく見ると七対子のテンパイでもあるので45pだと七対子でアガることができます。
345689pの6面張とかなり強い形です。

どの牌でも一盃口、七対子をつけることができるのでダマでもアガれるので柔軟性の高い形であります。

完成した一盃口があるとこういう七対子と面子手の複合になりやすいので要注意です。少牌マイティに慣れていないと七対子を見逃すこともあります。私は見逃しました。

③ツモり四暗刻

少牌マイティのツモり四暗刻は4枚使い七対子と複合します。

双ポンの3s9p中をツモれば四暗刻ですが、1s8pでも四枚使い七対子としてアガることができます。

四暗刻と四枚使い七対子とでは天と地ほどの差がありますが、待ち枚数は双ポンの6枚にプラス4枚使いの2枚で計8枚です。意外と悪い待ちではないんですよね。

安めをツモる可能性もありますが、立直を打ったあと四枚使いの部分は見逃さないように注意しましょう。当然私はまちがえました。

◆無限待ちのパターン(単騎のみの待ち)

無限待ちは単騎待ち×〇〇の〇〇の部分が埋まると成立します。

一番わかり易いのは七対子です。単騎×単騎なので一方の単騎をツモれば無限待ちの完成です。

東を切ってオープンすれば無限待ち(フリ聴27面張)

見落としがちなのが単騎待ち×〇〇の〇〇がカンチャンや両面の場合です

2sをツモった時、3pを切ると無限待ちです。ただし今回は七対子ではないので暗刻の1mと8pではアガれません。

2sをツモって1mを切って3pのくっつきにしがちですが、よく見ると2sは和了です。まれに無限にせずそのままアガったほうがいい時もあるので注意しましょう。

無限待ちはインパクトも強くてほぼ一発オープンリーチツモ(4翻確定)ができますが、デメリットは1回和了を逃している点です。

序盤ならまだしも、副露をしている相手がいると、無限待ちしたあとにツモられたり、差し込まれる可能性もあります。

ロマンがありますが無敵というわけではないのでしっかり場をみて速度感を把握した上で無限を打ちましょう。

逆に無限を打たれた場合、一発でツモられないように相手にポン・カン・ロンできる牌がないかを推理してください。

場合によってはポンによってポンテンになり、次のタイミングで差し込めるというケースもまれにあります。

無限を打たれたからといって何もできないわけではないので極力相手の無限を邪魔できるようにしましょう。

◆少牌マイティの待ちパターンまとめ

この記事では基本的な待ちのパターンを紹介しました。

これ以外にもややこしい形がでてくるのですべてを記載するとかなりの量になるため割愛します。

ちょうど肥✕氏が待ちパターンと枚数をすべてまとめた記事がありますのでこちらをご確認ください。

※私もこの記事を作るときに参考にしました。少牌マイティを打つなら購読必須です!(ダイレクトマーケティング

待ちを完璧に覚えたら次はどの待ちだと一番枚数が多いか、枚数と打点の比較をするといったステージに入ります。

こうなるとかなりややこしく、かつ選択が難しくなるのでまずは少牌マイティで出現する基本の待ちパターンを把握することが大事です。

少牌マイティならではの特殊ルール

少牌マイティの時点で特殊ですが、更に少牌マイティを盛り上げる、少牌マイティならではの特殊ルールもあります。

少牌マイティに飽きたよ!という人は是非採用してみてください。

◆お多福少牌マイティ【お多少】

お多福とは・・・

です。

もう少し詳しく説明すると、お多福とは『5面張以上の待ちでアガると待ちの種類ー(マイナス)4した分、翻数と祝儀が増える』というルールです。

6面張なら6-4=②で②お多福(2翻アップ+祝儀2枚)、8面張なら8-4=④で④お多福(4翻アップ+祝儀4枚)という計算です。
ただしフリ聴の場合はお多福は無効になります。流石にフリ聴では祝えないというわけですね。

待ち:1m2345s 5面張

上の手牌は5面張なので、立直して2sをツモった場合、
立直・ツモ・一盃口
に加えて、5面張なので5-1=1、①お多福がつくので1翻アップの祝儀が1枚。

この手牌は4翻、満貫の祝儀が1枚という計算になります。

待ち:索子全部と14p 11面待ち

はじめに紹介したこの11面張の手牌だと、立直して1sをツモった場合、
立直・ツモ・平和・一気通貫 の5翻に加えて、
11面張なので11-4=7、⑦お多福になり、7翻アップ+祝儀7枚になるため、実質この手牌は三倍満の7枚オールの和了になります。一発や裏ドラが乗れば数え役満ですね。馬鹿か?

お多福ルールでは少牌マイティのだいご味である多面張をどのようにして作るか、が重要になるというルールです。

ただ早くアガったらいいというわけではなく、手役(待ち)を作って一気に点棒と祝儀を稼ぐことがポイントです。

10面張以上だとたいてい数え役満になり、役満をアガるよりもお多福により祝儀をかっぱげることもあるので一度多面張の祝福を受けると脳汁が止まりません。やばいです。祝福する身にもなれってんだクソが

◆割れ目少牌マイティ【割れ少】

『割れ目』とは牌を配る山が割れた人が割れ目となり、割れ目の人は貰える点数と支払う点数が2倍になるというルールです。
※ドラ表示の場所はサイコロで決めます。ローカルルールで座っていない席が割れ目の場合は全員がもらいと支払いが2倍になる『全割れ』を採用することもあります。

Mリーガーの萩原聖人プロが出ている『THEわれめDEポン』で採用されているルールをそのまま少牌マイティにしたという感じです。

もらいと支払いが2倍になるというインフレルールなので当然一瞬で決着が付きます。

さらに少牌マイティなので一瞬でテンパイできますし、形によっては高打点も簡単に作れてしまいます。

割れ目の破壊力と少牌マイティの速度が合わさった事により、インフレが加速、卓上の時は加速しつづけ、光の速さを超えるようになりました。

特徴としては割れ目によりもともと難しかった押し引きが更に難しくなっている点がポイントです。

割れ目の人に放銃すると裏ドラが乗って終了~♪なんてしょっちゅうあります。親の割れ目に放銃して満貫だったのが裏ドラ乗ってハネ満になって18000は36000!ハイ終了~ってこともあります。また俺。

自分が割れ目の場合はなんとしてでもアガらないといけないので後手を踏んだときの対応力も通常ルールよりもよりシビアになります。

また割れ目の場合はあえて打点を作って、一撃で終わらせる、という戦術もあります。割れ目は打点二倍なので倍満を作れば役満と同じです。親ならハネ満で三倍満、東発で直撃すればゲームセットです。

インフレ上等のバカゲーとおもいきや、意外と打点のための手作りや繊細な立ち回りも求められるため想像以上に奥が深いルールです。

とはいえ割れ目なので一瞬で終わるため、普通の少牌ではおそすぎる、という人は是非試してみてください。クソゲーです。

◆少牌マイティ確変チューリップ【少チュー/パチンコ】

通常の少牌マイティに『チューリップ』と『確変』を採用したルールです。

まず『チューリップ』とは立直してアガると発動します。
ドラ表示牌の隣を牌をめくり(嶺上牌とは逆の牌)、めくった牌もしくは両隣の牌が手牌にあればその枚数分祝儀チップがもらえるというルールです。
めくった牌が手牌にないと終了(転落)です。逆にめくって手牌にあれば外れるまで無限にめくれることができます。『アリス』の強化版みたいな立ち位置です。

4pがめくれたら両隣の3pと5p、自身の4pが対象。上の手牌なら3枚もらえる。
少牌の場合はチューリップの際あらかじめ心の牌を指定する。7sでアガった場合5pか北、どちらを暗刻にするか選択する。

なお一発、もしくは三倍満以上の和了の場合はそれぞれ転落を1回保障してくれます。つまり1回外してもOKになるというわけです。一発でなおかつ三倍満以上なら2回まで外すことができます。

お次は『確変』。
確変とは手牌に7sか7pが3枚以上あれば発動します。心の牌を使用してもOKです。

36pツモでも7sを心の牌にすれば確変に突入できる。

上の手牌だと7sをツモって手牌に7が3枚あるので確変が発動します。
確変状態になるとチューリップは上下段めくることができます。
通常チューリップは上の段だけしかめくれませんが、確変だと両方めくることができるので継続率が格段に上がります。上ではずしても下があたったら継続ですし、転落保証があれば上下はずしてももういちど上下をめくることができます。

さらに7を索子と筒子、二種類使ってアガると『16R』に突入します。確変に加えてもらえる祝儀が二倍になるというルールです。
※16Rは出玉が多い=祝儀二倍という考えです。

上の手牌なら16Rに突入。脳汁が止まらん

さらにそれだけでは終わりません。チューリップをめくる時、1つの牌で6枚以上のると『突確』(突然確変)が発生します。突確に突入すると、通常→確変に、確変→16Rに移行します。

上の手牌だと3sがめくれると、234sが対象なので6枚乗ります。これで突確が発生し、通常の場合は確変に入り、上下段めくれるようになります。
当然確変に入ってさらに3sがめくれると16Rに突入です。馬鹿です。


まとめると、
・立直でアガると『チューリップ』が発動。
チューリップには

①通常
②確変(上下段めくれる)
③16R(獲得祝儀2倍)

の3段階があり、上のランクに行くには、

①手牌で7を3枚使ってアガる
②チューリップで1度に6枚以上乗せる

という条件を達成する必要があります。

さらに一発もしくは三倍満以上の和了で1回ミスっても継続することができます(一発かつ三倍満以上なら2回までミスれる)

このルールは手牌にどれだけ7を3枚持ってくるか、そして突確してチップを稼げるかがポイントになります。
もちろん継続することが大事なのでチューリップが乗りやすいような手牌を作る技術も必要になります。

ちなみにこのルール、『パチンコ』と呼ばれています。
チューリップ、確変、転落、という言葉はすべてパチンコで使われている用語です。

麻雀やってるのになぜかパチンコの用語が飛び交うのでなんのゲームをやってるか混乱してしまいます。でも脳汁がほとばしるのでOKです。こまけえこたぁいいんだよ!

とにかくめくってるときが一番楽しいですね。まさに出玉があふれる様子を麻雀で再現しています。突確したときは脳内で派手な演出が飛び交います(MJの演出みたいな感じ。キュインキュインうるせぇんだ)

アホみたいなルールですが、やってみると結構面白いです。食わず嫌いにならず、一度打ってみてください。(色んな意味で)飛ぶぞ!

最後に~少牌マイティの魅力、なぜ人は少牌マイティに惹かれるのか

長々と書きましたが、以上で少牌マイティの基本的な説明は終わりとなります。

より詳しい戦術については肥✕氏の有料ノートをご覧ください。

動画でもハッケヨイ氏が解説しています。

なぜここまで少牌マイティが広まったかというと、肥✕氏とアンバサダーのハッケヨイ氏の功績もありますが、やっぱり少牌マイティ自体が面白いってのが大きいです。

何と言ってもスピード感。三麻も早くて高打点が出る激しいルールですが、少牌マイティになることでさらにスピードが増して最高に楽しいんですよ。

そもそも少牌マイティ自体新しいルール(というか誰も考えつかなかった)なのでいままでの常識が通用しないという点も面白いです。

現在はお多福やパチンコなんて馬鹿げた面白いルールもできて少牌マイティの奥深さ、拡張性には驚くばかりです。ほんと、普通の少牌マイティでも奥深いんですよ。少牌マイティの広さと深さは海と一緒と誰かが言いましたが、まさにその通りです。

Twitterを見てると、少牌マイティをやり始めてドはまりした、普段四人麻雀しかやらないけど少牌マイティをやって三麻にハマった、なんて人もちらほら見かけます。

フリー雀荘でも正式に採用されるくらいなので、少牌マイティの面白さを知った人がじわじわ増えているんだろうなぁとつくづく思います。

いやもうほんと、なんかわからないけど面白いんすよね、少牌マイティ。もう、面白いんすよね、なぜなら面白いから。思わず小泉構文になっちゃうくらいです。

かなり尖ったルールですが、少牌マイティを打てば通常の麻雀においても牌効率の勉強にもなるので食わず嫌いせずに一度試してみてください。


最後に一言。






さぁ、座れ。卓につけ。

記事が面白い!ためになった!と思ったらぜひサポートお願いします!『スキ』してくれるだけでも大丈夫!