キプロスのカタコンベ③
3.聖ソロモンのカタコンベ
( Catacombs of Saint Solomoni)
パフォスにある聖ソロモンのカタコンベは、ヘレニズム時代に作られた小さな地下墓地の一部です。
カタコンベは岩で出来た5つの部屋と開放的な中庭で構成され、そのうちの1部屋には泉があります。
12世紀のキリスト教のフレスコ画の残骸や、13世紀の石膏の落書き(十字軍の名前が彫られている。)が残されています。
地元の言い伝えによると、聖ソロモンと7人の子ども達は168年にローマ人から逃げ出しカタコンベに隠れていましたが、すぐに捕まってしまい子供達は殺害されてしまいます。
その後ローマ人は入口を封鎖してしまい、200年後に入口が再度開けられると聖ソロモンは生きて出てきたとか。
これらの伝説に基づき、地下墓地への入り口の近くにはピスタチオの木があり、訪問者がソロモンへの供物として残したボロ布(布片やハンカチ)でカラフルに彩られています。
これらの布を枝にかけると、若返りや目の病気を治すと言い伝えられています