パワースポットの秘密 : 妄想ショートショート004
『パワースポットの秘密』
深い森の中、古くからのパワースポットとして知られる場所に、突如として赤く光るゲートが出現した。その幻想的な光は、遠くからでもはっきりと見え、多くの人々の興味を引きつけていた。しかし、その妖しさと奥深い森の雰囲気が、人々を近づけることを阻んでいた。
ある日、卒業旅行でやってきた仲良しグループが、そのゲートの前に立っていた。彼らは、ゲートの前で立ち止まり、その先に何があるのかを想像しながら、恐ろしい話をし始めた。
「もしかして、ゲートの向こうには別の世界が広がっているのかもしれないよ。」
「あるいは、ゲートをくぐると、二度と戻ってこれなくなるのかも…」
仲間たちの妄想はどんどんエスカレートしていき、誰もがゲートをくぐる勇気を持てなくなってしまった。しかし、仲間の中の一人、ユウキは、勇気を振り絞ってゲートに近づき、ゆっくりとその中に入っていった。
ゲートの向こう側には、明るい光が広がっており、ユウキは驚きの表情を浮かべた。
彼の目の前には、看板が立っており、その上には見覚えのあるエナジー企業のロゴマーク。
「パワースポットへようこそ」
そして、その下にはスマートフォン用のバッテリーチャージャーが並んでいた。
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アイデアメモ
この空想ストーリーは、過疎地の電力•通信網の脆弱性を解決するためのアイデアを考えるためのものです。
電源のない場所で、スマートフォンのバッテリー切れ。
よくありがちなペインですが、単にバッテリーチャージャーのレンタルでは勿体無い。
電気は電力というパワーのみならず、パワースポットのパワーという意味も与えることができるかも知れませんね。