52歳から始めるオートバイ②
そろそろ体力だって落ちていく。物覚えもスローダウン
今更教習所で教官に頭下げて教えてもらうのもなぁ。。
なんていう、要らないプライドみたいなものもいつの間にか備えてる。
今までの習慣にないことをやるのは、それなりにハードルが高い。
カッコ悪いっすね、。
結論から言うと、教習中に4度もバイクを転がした!
まさか、。もうね、思っていたよりできなくて凹む。
・一本橋の上でギアが勝手にNに入り失速し。ゴロン。
・スラロームでフロントブレーキかけロック。ゴロン。
・コーナリング中にブレーキをかける体験で、ゴロン。
・クランクでゆっくり走行。低速にしすぎて、ゴロン。
バイクを倒すなんて、ちょっとした事故。あり得ない。ショックでしかなかった。
こんなに転んでたら、新車なんて買っちゃダメじゃないですか。
レンタルバイクだって使っちゃダメじゃないですか。悲
それから、定番の一本橋。幅30センチの鉄板の上をゆ〜っくり通過するだけ。
苦戦する人がいると聞いてましたが、自分はできる。と信じてた。
スケートボードやスノーボード、バランス系は得意だったんだから大丈夫でしょ。と。
それがどうやったって途中で落ちるんだから。焦
「視線を遠くに」「膝締めてニーグリップ!」「アクセル開けてエンジン回転キープ!」「半クラッチ!!」「スピード落とすのはリヤブレーキ」「肩に力入れない」「ハンドルを小刻みに操作」・・・もう、なんなん?
第一段階の見極めまで4時間余計に乗りました。
大人の弱点はアタマだけで考えることだった
バイクに乗るには、バイクを操るのではなく…
自分のアタマとカラダとココロ。。それを自在に操る必要があるのね。。
・アタマ
バイクそのものの知識。。機械を理解すること
環境の認識、交通ルールの理解。+教習所の独自ルールの理解も必要。
・カラダ
バイクを操作する。右手左手、右足左足、ピアノを弾くように全部違う動き。
自分のカラダそのもののコントロール。自分の身体がバイクの一部になる感覚。
・ココロ
最初は緊張しかない…こわばればちゃんと動かない、。
イライラしていると危険に直結します。。感情も要コントロール。
全部が同時に来るので混乱するのですよね、。しかも最初は未経験なこと。
人によってはゼロスタートから教習が始まるのです。
「クラッチって?」「エンジンブレーキってどこですか?」
昔だったら「バイクのことも知らねぇで免許取りてぇだと?!」と追い返されそうですが
今は教官がすべて親切丁寧に指導してくれますのでそこは何も心配要りません。。
それと、Youtubeに良い先生方もたくさんいますからね。時間のある時に観ておけば◎
でもね今回これも盲点で・・・Youtube観てもどうにもならないことがある。を悟る。
「はい!今日はね、誰でも簡単に一本橋をクリアする方法を教えちゃいます。ポイントは5つ!」と
非常にわかりやすく解説してくれるのですが。
わかっていたってデキナイんだよっ!もぅっ‼︎
Don’t think!Feel.
知識を溜め込んだら、もうあとはひたすら体感するしかないのですよね。
その時はなんと言うか、バイクと向き合い五感で対話している感覚です。
バランスなどは自分でとるのではなくて、バイクが主。
自分で操っているのではなくて、乗せてもらっている気持ちで感じとる。
あまり気負わず、考え過ぎず、一本橋渡りきったら夕飯何食べようかな。くらいのココロ持ちで。
(またそんなこと言うと混乱しそうですね。)
結局のところ繰り返しやっていると自然とできるようになる。以上!
できなかったことができるようになる。人間ってよくできてます。
あなたもわたしも、本当は凄いのよ。
”同じ”を疑え
それで、気がついたコト。
教習所のバイクはHonda CB400 SUPER FOUR
SUPER FOURったらSUPER FOURなんだ。そして全車同じ青メタリックボディ。
一台一台違うナンバーが付いているので、一応差があることを意識するものの
動かしてみて、その違いに戸惑うわけです。
初めて乗ったSUPER FOURは、あーなるほど。。とてもギアが入りやすい。
「最近のバイクってのは操作しやすくできているのね。」(と、勝手に思った)
軽く触れればカツン!と2速に入る感じ。
困ったのは教習終了時。ニュートラルに入らない。ナニコレ?!
「すみません!どうしてもニュートラルにできないです、。」
「あー、そういう時は”キルスイッチ”でエンジン止めちゃってください。ニュートラルに入りやすいです」え?ナニソレ?
3時間目に乗ったSUPER FOURは、ちょこっとギアレバーに足先が触れただけで
今度は走行中にカツンとニュートラルに入っちゃったみたい。え?
あれれ⁉︎・・スピード0…呆気なく転びました。
Hondaさん家のCB400 SUPER FOUR。全車名前が同じ。色も同じ。
意識の中では全部同じバイクなのに、クラッチの繋がるところ、ギアの入りやすさ、入り難さ、ブレーキの効き方、etc. 全部違う。
一台一台それぞれクセがあり、その違いを瞬時につかめ。と当たり前に要求されます。
つまり、アタマの世界では全部が同じとして扱っているものが、現実のカラダの世界では違うということ。
これって現代人が忘れがちなことです。
”全部同じ”でなければ都合の良くないこと・・・今はめちゃ多いです。
特に”同じ”にしないと動かないのがコンピューターで、AIに計算させたければ尚更でしょ。
AIに仕事を奪われる。どころか、AIのために仕事するのが未来人の役目になるのかもな。
「人生100年時代。ボクはずっと人間のままでいたい。」
教習所でコケて思った事。笑
バイクに乗るというのは人間回帰。という驚きの気づき。
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