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52歳から始めるオートバイ

リターンライダーじゃないです。初心者。

理屈で考えれば二輪免許などなくても暮らしていける。
今更ながら教習所に通うのも億劫、。教習所には良い思い出もない。
30年前に自動車免許を取った時、教官は嫌味な人が多かったしなぁ。


正直に言えば、オートバイに乗るのは怖かった

世代で言えば、高校生の頃にスクーターが大流行。
YAMAHAとHondaが競い、激安スクーターなんかが街中にたくさん転がってた。
それはHY戦争などと呼ばれて、やや過剰で魅力のあるスクーターも出てきた。
当時YAMAHA JOG と Honda DJ・1は相当インパクトあった。高校生の憧れ。
世間では”3ない運動”真っ只中。免許を取らせない、乗せない、与えない。
ダメと言われりゃ、乗りたくなる存在だった。
それなのに、なぜ乗らなかったのか?
思い返せば、小学生の頃にオートバイに轢き逃げされた記憶がある。バスを降りた瞬間に、バスと歩道の隙間を走ってきたオートバイ(あり得ない、。)にはねられた。幸い足の捻挫と軽い火傷で済んだけど。その時のライダーが振り返って無視して立ち去った姿をいまだに覚えてる。これがトラウマになっていたかもしれない。
むき身でバイクに乗って道路をかっ飛ばすなんてあり得ない…
デカい音がするエンジンが載せられた鉄の塊。そんなもの操れる気がしなかった。
友達が事故ったりするところをみて、さらにビビった、。
「俺はクルマが好きなんだ」と。明らかにバイクは避けて来てたナ。


”今”がその時。

自分のデザインチームは今や何でもデザインしてしまうので、バイクだってテーマに上がってくるわけで。。まずい・・・わかんない。焦
クルマのデザインを長いことやってきたけど、機能部品の集合体のバイクデザインはこれまた独自の不文律がある。経験知がないと全く話にならない。
よくよく考えたら自社製品でそもそも扱えないものがあるのはいかがなものか?
年齢からしても多分これからどんどんバイクに乗る機会は無くなっていくだけ。
そろそろラストミニッツか?

そんな時に、Honda GB350

GB350 青山のホンダウェルカムプラザで実物を見たのが2021年10月23日
iPhoneに記録が残ってた

The オートバイ。
随分とストレートな新製品出したのね。。でもこれなら乗ってみたいかも。
自分がバイクに乗っているイメージが少しだけアタマに浮かんだ。。
その2週間後に案内だけでも。。と、教習所にフラリ立ち寄ってみたわけです。
そこでビックリ。大混雑?!
「今日申し込んでも、教習が始まるのは一ヶ月半後の12月中頃ですね。」と。
これもコロナの影響か。パーソナルな移動のニーズが高まっていたのですね。
確かに自分も自由に動きまわりたい欲求もフツフツと湧き上がってる。。
「春に免許持ってる想定だと”今”ですかね?」と勢いで申し込んだわけです。
決めてしまえばなんだかスッキリ。あとは頑張って通うだけ。って
まぁ、カミさんからは「え〜っ?!嘘でしょ?バイク免許??大丈夫なの?」
方々から「バイクは危ないよ」「無理しないほうがいい」と大声援ですよ。苦笑
基礎知識も無いもんだから、ヘルメットとグローブとブーツ(コロナ禍で要自前)の準備も苦戦。必要なものが不足していて、買いたくてもモノが無かったり。
これも大変。※このあたりはまた別の機会に。



イメージと違う・・・

教習が始まって最初に驚いたのは、割合と若い人が多かったこと。
クルマ、バイク離れなんかじゃ決して無いと思うほどの賑わい。
女性も想像以上に多くてびっくり。SNSでも目立ちますよね。
明らかに同年代も多いですが、ほとんどの人は大型でしょうか。
歳を重ねて、いよいよ憧れのナナハン!(古!?)
いつかHarley-Davidson。。それもカッコイイですねぇ。

いっそのこと、大型取ってしまえば?!というのもアリなんでしょうが
いやぁ、無理無理無理無理、。
教習車はHonda CB400 SUPER FOURなんですが、既にデカイ。重い。
やっぱりこれに跨ってコントロールできるモノと思えない。
正直、自分が乗れるのはスパーカブからかなぁ。という
小型から刻んでも良いくらいの気持ち。普通免許でも十分なチャレンジかと。

最初の教習は2時間連続。黄色いゼッケンをつけた20人近い教習生。多過ぎじゃないの?
まずはバイクの基本操作を習う。教官の説明は驚くほど丁寧。
ここで初めて”クラッチ”を知る人もいるのかも?!まぁ、ほとんどの人は自動車免許もAT限定ですよね・・・
バイクを倒して起こす。重!センタースタンドをかける。。ん?コツがわからん。
バイクに跨がりエンジンをかける。。ここでニヤける人が居るらしいが…ただただ顔が引きつる…えっ?!立ちゴケしてる人がいる…。。
バイクって簡単に転げてしまうのね、。小柄な女性は大変そう、。
ギアを1速に入れて、左足を地面に、右足ステップにブレーキ踏んで
ウインカー出して、後方確認、ミラー見て、直接目視して、
アクセルあけてエンジンの回転少し上げてキープ、半クラッチ・・・
動き出したら右足をステップに乗せて、アクセル戻して、クラッチ切って、
左足の爪先でギアを2速に、クラッチつないで・・・外周トロトロと走る。。
やることが多過ぎ!もう緊張しかない、。

二ヶ月半ですっかり成長

そんなこんなで、正直かなり苦戦しましたよ。
自分はコケないと信じてましたがバイクを4度も転がしました、。苦笑
でも結論としては、二輪免許はチャレンジするには丁度良かった。
50過ぎても明らかに成長を実感できるコトだったなぁと。。
何かと”臭いモノには蓋をしろ!”で危ないことは排除するのが常となった世の中で
”バイクは危ないモノである”ということを前提に、それを扱えるようになるまで指導してくれる教習所は今の時代では貴重な存在だ。と感じたほど。
二輪免許の教習所は道場でした。
若い時に通っておけば良かったかな。


いろいろと気がつかされたコトがあったので、次回書き残しておこうと思います。
バイクは危ないので積極的におススメしませんが、バイク免許取ってみたいな。と少しでも思っている方がいらっしゃいましたら、ぜひまたお越しくださいませ!

今日はこの辺で。。


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