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今年の行動指針は(頭ー身体)×(速いー遅い)で考える

四象限で考える、今年の行動宣言

2024を振り返ると…

生成AIが日常に現れてから、気がつけば2年を超えました。チャットでのアイデア壁打ちやAIアシスタントとのやり取りが当たり前になり、頭を高速回転させる思考(ファストマインド)が増え、アウトプットも格段に増えました。
その一方、紙に文字を書いたり絵を描いたりといった、“ゆっくり時間をかける”思考は明らかに減っている──そんな自分の現状に、少し反省しました。なぜなら、スローな思考はトルクのあるものなので、走破力があります。つまり、難しい状況や未経験の領域を進むためには欠かせないものです。
新しい創造には、必ずトルクの出る思考が必要なのです。

トルクの出る思考をするためには?

速い思考が可能になったAI時代の今、その利点を最大限に活かすためにも、今年はトルクのある思考も強化する行動指針を立てたいと思います。
その切り口は、頭(Brain)と身体(Body)、そして“遅い(Slow)”と“速い(Fast)”という縦軸横軸の四象限を意識してバランスよく行動することだと考えてみました。前提として、思考とは脳で行うものと考えがちですが、ボクは経験上"頭(脳)"の思考と"身体"(ハラワタ含む)の思考があると捉えています。
クリエイティブな仕事や日常をより豊かにするためのヒントとして、この四象限を使った行動宣言をまとめてみます。

四象限の概要

1. × 遅い(Slow Brain
• 深く考えること。読書や紙ノートへ文章などの書き出し、理論的な思考、ゆったりとした内省の時間などがここに該当します。アイデアを“熟成”させるために欠かせないゾーン。

2. × 速い(Fast Brain
• 発想を一気に展開すること。会話や生成AIとのブレストや短時間のアイデア出しなど、瞬間的な思考回転を活かして“量”を稼ぐ活動がここに該当します。

3. 身体 × 遅い(Slow Body
• 体をゆっくり動かす、散歩、ヨガ、手描きスケッチ、書道など。感覚や五感を味わいながらじっくり取り組む。身体を通したリラックスや偶発的なインスピレーションを得やすい領域です。

4. 身体 × 速い(Fast Body
• ランニングやスポーツ、ダンス、バイクに乗る、楽器の演奏など、体を素早く動かし瞬発力や集中力を引き出す場面。心拍数を上げて“ゾーン”や“フロー”状態を体感できることも魅力のひとつ。

シンプルに整理し全体を見えるようにする

偏りの発見とバランス

• 生成AIとのやり取りが日常化したことで「頭×速い(Fast Brain)」が手軽に充実しがち。
• 逆に「頭×遅い(Slow Brain)」の時間を取らなくなった。読者も激減してしまった。
• 身体面(Body)の要素がまるごと抜け落ちてしまう。紙をほとんど使わなくなった。(オフィス業務)
• 毎朝犬の散歩や軽いトレーニングはしているものの、瞬発力が必要な運動やバイクに乗る機会も激減している。

日常のオフィス業務では、速い頭の思考があれば大体こなせてしまう。生成AI時代、本当に楽になった。
が…クリエイティブを求められる場合は、感覚を解放した気づきのためにも、身体の思考が必要。本質的な思考には、トルクのあるゆっくりと熟考する頭の思考が絶対。
身体思考とスロー思考は強化項目です。

今年の行動宣言

1. Slow Brain(頭×遅い)を意識
• 「ジャーナリング」を再開。朝の数分間、紙ノートへ思いついたアイデアや気分を書き出す。
• 読書やゆったりした内省にあえて時間を割き、熟考のプロセスを楽しむ。寝る前に10分でも本を読む。
• 生成AIとのやりとりを振り返り、自分の思考プロセスを確認する
• おまけ : 美文字を目指す

2. Fast Brain(頭×速い)を磨く
• 生成AIやブレインストーミングで瞬発的にアイデアを量産。通勤電車でもできる。
• 新しいキーワードやテーマに5分だけ集中してアイデアを“爆発”させるパーソナルブレストを随時実践。

3. Slow Body(身体×遅い)を味わう
• 朝の散歩で、ゆるやかに身体を起こす。美しく気持ちの良い瞬間(朝焼けなど)を味わう
• 手描きスケッチなど“手を動かしてゆっくり楽しむ”アナログ体験を週に1回は取り入れる。書道に挑戦。
• 料理をする。味わう。スロー&ローのアメリカンBBQは継続して腕を上げる。ハラワタも嬉しい。

4. Fast Body(身体×速い)を取り戻す/強化
• スポーツやランニング、ダンス動画に挑戦⁈定期的に心拍数を上げる。
• バイクやスノーボードなど、スピード感を楽しめるアクティビティ再開し、五感を研ぎ澄ます。

まとめ

四象限をベースに行動を振り返ると、心や身体のバランスがとりやすくなり、発想力や集中力も自然と高まっていくことを実感できるはずです。生成AIの普及に伴って“頭×速い”思考が加速した今、AIとのアイディエーションにおいても、ユニークな結果まで辿り着くには、人間ならではのトルクのある思考が必要です。意図的に“頭×遅い”や“身体×遅い”の時間を大切にして、創造性の土台を耕すことが重要だと感じています。

今年はこの四象限を意識して、偏りなく行動をデザインしながら、より健康的で充実したクリエイティブライフを送ると決めました。


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