リヨンの常設のみの市
Marché aux puces à Lyon
大型家具からボタンまで…
古き良きフランスを求めて
夏のあいだ、リヨンの人たちの週末の楽しみは「のみの市Marché aux puces」巡り。毎週末、リヨン周辺では、そこかしこで、のみの市が開催されています。のみの市のハシゴをする「のみの市の猛者」の老若男女もたくさんいるほどです。
フランスでは、一口に「のみの市」といっても、主にプロの業者が販売する「アンティークAntiquaire」や「ブロカントBrocante」と、地域の住民が自宅の不用品を売りさばく「ヴィッド・グルニエVide-grenier」に分かれます。アンティークとブロカントは兼ねていることもありますが、アンティーク業者は修復も行い、商品の真贋と年代の正統性が問われます。
のみの市は、開催される場所や出展者数が買い物をする上で重要です。しかし、掘り出し物を見つけるポイントは、まずは早起きをすること。常連客は店開きを手伝いながら物色しています。のみの市は、店主との価格交渉も楽しみのひとつ。まとめ買いすると安くなることが多いので交渉してみてください。ただし、カードは通常使えませんよ。
のみの市といえば、リヨンの北東ローヌ河のジョナージュ運河に隣接するその名もレ・ピュース・デュ・カナルLes Puces du Canal(運河のみの市)を商会しないわけにはいきません。ここは、夏だけでなく一年中開催されている広大な常設のみの市。出展者はすべてプロの業者です。7000平方メートル以上の敷地面積に、出展者数は約400.フランスで2番目の規模を誇ります。販売しているものは、大型の家具から小さなボタンまで。一軒一軒回っていたらすぐに一日が過ぎてしまいます。
ほかにも、リヨン市内には、昔ながらのアンティーク業者が軒を連ねるオーギュスト・コント通りrue Auguste Comteが2区のアンペール地区にあり、また、テット・ドール公園の東側にはアンティーク業者が集まっている施設ラ・シテ・デ・ザンティケールLes Cités des Antiquairesもあります。古きよきフランスを求めて「のみの市」をハシゴし、いつの間にかアンティーク家具一式を衝動買いしていた、なんていうことが起きても知りませんよ。
information
Les Puces du Canal
1 rue du Canal 69100 Villeurbanne
Bus 7/37 : Le Roulet
http://www.puceducanal.com
mémo
週末に開催されるリヨン周辺ののみの市の情報は、リヨンの地方紙「ル・プログレLe Progrès 」(http://www.leprogres.fr/)の週末版に掲載されます。