心地よい成長が自然に発生する組織をつくりたいな
こんばんは。
カイロスマーケティングで代表をしております佐宗(さそう|@dsasoon)と申します。
わたしたちカイロスマーケティングもいつの間にか60名近くなり、それなりの速さで売上成長を目指したいと思っています。同時に、組織やヒトを育てて成長をスケールさせる必要もあると考えています。早い成長でも組織を堅固にしたい、そう願っています。
売上成長を短期間で実現するには、組織の指揮命令系統がしっかりしていることが必要条件。みんなバラバラなことをしていたら最短ルートでの売上成長はねらえません。だから解像度の高い指示をすることで、最も組織効率よく成果を出せます。
でもそれでは仕事をしているみんなが楽しく仕事できないかもしれない。だから、指示なの?それとも継続的な成長スケールなの?と、とても悩んできました。
組織が継続的に成長するための葛藤。試行錯誤しています。
カイロスマーケティングのような小さな組織だけど、それなりに大きな成長をしたいと思っているような組織には、やっぱり指示だけじゃダメだと思うんです。窮屈すぎます。
会社としては短期間に結果が出せる、出せなかったとしてもトップが責任を取る。これだけだとみんなの成長の機会を与えることができない。やっぱり困りますよね。
自ら考えながら、手を動かす。失敗も成功も経験として積みながら、過去の行動を科学し将来の成果に生かす。これができて初めて組織は自然に成長していくのだと思ってます。
比較的新しい分野で、新しいことをやっているわたし達のような組織には、絶え間ない学習が欠かせない。その絶え間ない成長こそが組織の成長を生むはずです。自ら考えることによって組織は自走できるようになるからです。事業成長というスケールは、組織のスケールがあってこそ、という考えに基づいています。
だから、リーダーだけでなく、あらゆる層のカイロスマーケティングの仲間が学び、成長し、その成果を発揮しなければいけない。これを短い周期で実行していくには、それなりの勇気と根気が必要であるとはなんとなく思っていました。
やっぱり、指示型の命令系統はちょっと窮屈
成長し続けるためには、指示ではなくコーチングの方が適しているのではないでしょうか。
コーチングとは、指示型監督とは正反対の行動様式です。具体的に行動の例をあげると、こんな感じでしょうか。
・仕事の指示する → 本人の成長を促す
・答えを与える → 次の一手を問う
・成果を評価する → 成果を手助けする
左側が指示型監督で、右がコーチング。こんなイメージを持っています。
コーチングすることによって、指示を受ける代わりに繰り返し再現性を持って仕事ができるように促す。その結果、個人がそして組織が継続的に成長できると考えています。組織の成長は個人の成長の総和ですから。
特にカイロスマーケティングのように20代が7割近く占めるような組織では、その若さゆえに成長の伸び代を最大限に引き出さなくてはならないと思っています。これは、完全に代表としてのわたしの使命。身が引き締まります。
でも時には指示もあり。そしてコーチングもあり。
コーチングといっても、全てコーチングがいいとは限らないと思っています。
まだ出来立てホヤホヤの組織や異業種異職種から入社したメンバーなど、メンバーの経験値が小さい場合など、時と場合によって指示型なのかコーチングなのかを使い分けないといけない、と思っています。
左下の完全指示型は、指示中心のコーチング。マネージャーによる説明が中心で何をどうすれば良いのかを教えます。多くの知見や知識を持つマネージャーが経験の浅いメンバーに伝達する。メンバーは知識や知見をたくさん吸収する。シンプルな組み合わせだけど、異業種異職種からの転職時、全く新しいことをやっていただく際には効率が良いアプローチだと思っています。
特にカイロスマーケティングのような、未経験者が多い組織では、初期の段階では有効になると考えています。
完全指示型によってメンバーがある一定の学習を終えると、完全指示型はメンバーの意欲や活力を下げてしまうことがあります。徐々に仕事ができるようになって、メンバーが生産的に勝手に仕事に取り組めるようになります。この時点で左上の「自由放任主義」に移っていいかな、と思っています。ほとんど何もしない。
自由放任って意外にも頭打ちすることがあります。創造性や知恵の頭打ち。そこで、問いかけや判断の留保などを織り交ぜながら、メンバーが自力で問題を解決し、そしてもっと難しい問題に取り組めるよう後押しします。これが右上のコーチング型。
指示した方が早いと思えるんですけど、でもメンバーの成長を願ってグッと我慢する。まぁ、そのうちコーチングの方が、とても気が楽になります。
右下は指示とコーチングのハイブリッド。これが理想の形かな、と個人的には思っています。時と場合によって、指示をするときとコーチングをするときに分ける。「時」をうまく選択することが求められます。
4つのカードがあることを知っておくといいと思う
どの方法が一番優れているとかという話ではなくて、コーチングと指示には合わせて4つの組み合わせがあることを知っておくのが良いと思っています。
新しいことを始める時には指示中心で。そのうち指示の量を減らしながら徐々にコーチングにシフトする。そして、更なる成長や質の高い仕事のアウトプットを目指して指示とコーチングを織り交ぜる。
試行錯誤しながら考えてみたところ、こんな流れで進めると混乱が一番小さく、そしてみんな伸び伸びと仕事をしてくれているような気がしています。
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