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青森ひとり旅。雪・歴史・グルメの魅力
「いつか本州最北端の地へ行ってみたい」――そんな思いを抱いたきっかけは、子供の頃に母がカラオケで歌っていた「津軽海峡・冬景色」でした。母の歌声を聞きながら、青森の美しい風景に想いを馳せていました。
その憧れが、ついに現実に。東北地方での仕事があったこの週、仕事終わりに思い切って青森へ向かうことにしました。胸が高鳴る中、憧れの地へ足を踏み出しました。
仙台から東北新幹線で「青森」へ
仙台駅で仕事を終え、その足で青森へ向かうことにしました。なんとなく「仙台から青森は近いだろう」と思っていたのですが、実際には新幹線で2時間もかかると知り、少し驚きました。
青森って、思ったより遠いんですね…。
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新幹線に揺られること2時間、新青森駅に到着しました。
駅には小さなねぶたが飾られていて、それを見た瞬間、青森に来た実感がじわっと湧いてきました。青森初心者の私でも、テンションが一気に上がる素敵な出迎えでした。
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新青森駅から奥羽本線に乗り換えて青森駅へ向かいます。新青森駅は新幹線が停まる駅ですが、電車の本数はそれほど多くありません。
寒さの厳しい新青森駅で奥羽本線を待ちながら、青森駅までの短い旅を楽しみにしていました。
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青森駅周辺は飲食店が少なく、夜にはほとんど閉まっていました。この日は遅くなったので、軽く食事を済ませてホテルで休みました。
今回の旅のメイン「青函連絡船」
今回、青森を訪れた一番の目的は、青函連絡船を見ることでした。
青函連絡船は、本州の青森と北海道の函館を結んでいた旧国鉄の連絡船です。1988年に青函トンネルが開通するまで、旅客輸送だけでなく貨物輸送の大動脈として大きな役割を果たしていました。
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それに、子供の頃、母と祖母がこの曲をよく歌っていたのを思い出したからでもあります。
「私もひとり連絡船に乗り、凍えそうなカモメを見つめ泣いていました。ああ〜津軽海峡・冬景色」
歌詞が心に響き、この旅に特別な意味を持たせてくれました。
「上野発の夜行列車降りた時から、青森駅は雪の中🎵」――翌朝、青森駅に着くと雪が積もっていて、この歌詞そのままの光景に少し感動しました。
昔の青森駅には新幹線はなく、北海道へ行くには東京(上野)から急行列車で青森駅まで行き、そこから青函連絡船に乗る必要がありました。当時の旅の風景を思うと、どこか懐かしい気持ちになります。
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当時の急行列車は、とても長い編成だったのでしょう。その名残で、昔のホームが今も残っています。現在は数両の短い電車しか青森駅には停車しないため、少し時代の移り変わりを感じます。
このホームの向こう側は、かつて青函連絡船の乗り場と直接繋がっていた場所でした。
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青森駅の外を見ると、青函連絡船に続く連絡橋が今も残っています。ただ、現在は人が通ることはできません。
青函連絡船で運ばれていたのは乗客だけではありません。貨車もそのまま船に積み込まれて運ばれていたのです。
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青森駅の近くには、青函連絡船へと続いていた線路の一部が今も残っています。この線路を通り、当時の貨物列車が北海道へと運ばれていったのです。
よく見ると、線路の構造が少し複雑に感じられますが、これは貨物の積載効率を考えた配置なのでしょう。
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青函連絡船「八甲田丸」に入ることができました。一階には当時の貨車が展示されており、列車を船で運んでいた時代を感じることができました。古い車両を目の前にすると、どこか感慨深いものがあります。
最後に上階へ登り、「八甲田丸」から函館方面を眺めました。冬のため甲板には出られず、船内からの景色を楽しみました。晴れていれば、もっと素晴らしい景色が見られたことでしょう。
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ねぶたを体感!ねぶたの家「ワ・ラッセ」
青函連絡船「八甲田丸」の近くにある観光施設「ワ・ラッセ」に行きました。ここは、かつて青函連絡船の施設や駐車場があった場所で、再開発によってねぶたを紹介する施設が作られました。
館内には有料エリアと無料エリアがあります。ねぶたにはあまり興味がなかったのですが、せっかく来たので立ち寄ってみることにしました。
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中に入ると、大きなねぶたがたくさん展示されていました。新青森駅で見たものとは比べものにならない迫力です。
その中でも、特に気に入ったのがこちらのねぶたです。
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ねぶたは正面から見るだけでは迫力が伝わりにくいかもしれません。でも、立体的に作られていて、その躍動感や迫力には本当に感動しました。
写真ではその立体感を伝えるのが難しいと思い、斜めから撮ったものも用意しました。それでも、実物の迫力にはかなわないかもしれません。
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ぜひ足を運んで見てほしいと思っています。
青森名産を知る。A-FACTORY
ワ・ラッセのすぐ近くにある「A-FACTORY」に立ち寄りました。青森の名産を販売している施設です。
倉庫のような外観で、海の景色によく馴染んでいました。ここも、かつて青函連絡船の施設や駐車場があった場所だそうです。
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A-FACTORYには、青森の名産であるりんごを使った商品が豊富に揃っていました。
荷物が増えるのを避けたいので、土産はできるだけ買わない主義です。今回は見学だけに留めました。
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大きなシードルのタンクもあり、新鮮なシードルが楽しめるようでした。しかし、この日は時間がなく、残念ながら素通りしました。
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A-FACTORYからは海沿いをしばらく歩いて、アスパムに向かいました。
昭和な土産屋「アスパム」
青森駅から歩いて約10分でアスパムに到着しました。ここにも土産物屋がたくさんありましたが、どこか昭和の雰囲気が漂っています。そのため、より「物販らしい」懐かしい感じがしました。
アスパムの昭和感は独特で、観光地らしい味わいがあって良いなと思いました。
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アスパムは大きなビルで、商業施設も入っているようです。最上階には有料の展望施設があります。
青森の景色を一望したくて展望施設に行ってみました。そこからは、八甲田丸も見えました。
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晴れていれば函館まで見えたのでしょうか。この日は曇っていて、視界はあまり良くありませんでした。
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自分で仕入れ。「のっけ丼」を食す。青森魚菜センター
この日は朝から青森魚菜センターへ行き、ブランチを楽しみました。
ここで有名なのは、好きな具材を選んで作るオリジナル海鮮丼「のっけ丼」。もちろん、それを目当てに訪れました。
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まず券を購入し、ご飯を受け取ります。その後、具材を探してお店を回ります。
青森魚菜センターにはたくさんのお店があり、各店で「のっけ丼」の具材を販売しています。券と引き換えながら、好きな具材を集めて自分だけの海鮮丼を作ります。
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どのお店も価格はほとんど同じなので、正直、どこで買ってもあまり変わらないなと思いました。
でも、お店を見て回る体験そのものを楽しむのが良いですよね。観光ですから、雰囲気を味わうのが一番です。
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これが私の作った「のっけ丼」です。何度も写真を撮り直したのですが、どうも美味しそうに見えません…。彩りが足りなかったのかもしれません。
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青森名物「味噌カレー牛乳ラーメン」
お客さんに教えてもらったお店に行きました。お店の名前よりもメニューを押し出すお店。なかなかやりますね!
味噌カレー牛乳ラーメンですから…インパクトがあるメニュー名です。
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一見、意外な組み合わせですが、普通に美味しかったです。マイルドな味噌ラーメンに仕上がっていて、カレーは麺に練り込まれているようでした。
「カレーと牛乳って合うのかな?」と思いましたが、全体のバランスが良く、あっさり完食できました!
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「味噌カレー牛乳ラーメン」という名前からして主役が多すぎる!と思いましたが、実際はマイルドな味噌ラーメンに、カレーの風味と牛乳のまろやかさがしっかり合っていました。
このインパクトのあるネーミングが、お客さんを惹きつけているのかもしれません。
さらにハシゴを狙って「おさない」へ
青森駅のすぐ近くにある食事処「おさない」に行きました。ホタテ定食が美味しいと評判のお店です。
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お店を見つけましたが、店の前には行列ができていました。
この日は帰りの新幹線の時間があったので、諦めることに。次に青森を訪れるときは、ぜひ立ち寄りたいです。
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青森駅近くの商店街には、シャッターが閉まったお店がいくつか見られました。青函連絡船が現役だった頃は、青森駅が北海道の玄関口として多くの旅行客で賑わっていたのでしょう。
今では、北海道への移動は飛行機か新幹線が主流。その新幹線も青森駅ではなく新青森駅を通っているため、青森駅周辺の観光客は減ってしまったのかもしれません。
そんな歴史感も感じられて、青森に来て良かったと思っています。
泊まったホテル(ReLabo)
今回は青森駅直結の「ReLabo」に宿泊しました。夜遅い到着だったので、駅から近いホテルを選びました。
青森駅の改修に合わせてできたホテルのようで、とても綺麗で新築同然でした。
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ホテルの部屋からは青森駅前がよく見えました。
翌朝、青森は雪景色に。これからスーツにネクタイで観光ですが、雪が積もると足元が心配です。
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朝食付きプランだったので、ロビー階のレストランで朝食をいただきました。早めに済ませてから、「のっけ丼」を食べに出かけました。
朝食会場はおしゃれで、高級ホテルのような雰囲気でした。
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この後で「のっけ丼」を食べる予定だったのに、ビュッフェでついガッツリ食べてしまいました。もっと軽めにしておけば良かったです。
ウインナーもエッグベネディクトも本当に美味しくて、大満足。また来たいです!
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クリスマスが近く、こんなデザートも並んでいました。少し食べたかったけれど、我慢しました。この後、「のっけ丼」と「牛乳味噌カレーラーメン」を食べる予定だったからです。
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もし「おさない」さんにも寄っていたら、胃袋が限界だったかもしれません。
美味しい食べ物は本当に危険ですね…。
帰りは東北新幹線をグリーン車でぜいたく
帰り道は少し贅沢してグリーン車にしました。せっかく長距離を移動するので、グランクラスにしようかと悩みましたが、以前函館に行った際に東北新幹線のグランクラスに乗ったので、今回はやめておきました。
この日は雪の影響で、青森から新青森へ向かう奥羽本線が遅れていました。新幹線は1時間に1本しかないため、かなり焦りました。タクシーに乗るか悩みましたが、駅員さんの、「タクシーよりも電車のほうが圧倒的に早い」という助言をいただき助かりました。焦ってタクシーに飛び乗ったら新幹線を逃してました。
結果的に、接続先の新幹線には無事間に合いました(笑)。
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帰りの新幹線では、iPadでFC東京のアウェイ戦を観ていました。すると、息子がDAZNに映っていてびっくり!磐田まで応援に行っていたようです。
旅行日:2024年11月