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冬の北海道を鉄道で縦断する旅のはずが…

なんだか読書+鉄道の旅というていがはまっている、カイロスマーケティングで代表しております佐宗(さそう|@dsasoon)と申します。

2022年2月21日(月)〜2月23日(水・祝)という日程で、北海道を鉄道で縦断する旅に出かけてきました。そう。本日帰宅したところ。

今回の道中は波瀾万丈。こんなこともあるんですな。


冬の北海道を鉄道で縦断する旅の計画

今回は、函館から出発して札幌と旭川を経由して、網走に行く計画を立てました。なんと言っても、オホーツク海の流氷を見てみたい。冬にしかできないことをやりたくて。

稚内にも行ってみたかったのですが、冬にしかできない観光の数と行きたい度で比べたら網走に軍配があがりました。

ルートで見ると、こんな感じ。

  • 函館から特急北斗で札幌まで。

  • 札幌から特急ライラックで旭川まで。

  • 旭川から特急大雪にて網走まで。

やっぱり冬の北海道の景色を楽しみたかったため、鉄道での移動はできるだけ日中に。ということで、函館北斗を6:20に出発する北斗1号に乗ることにしました。

6:20に函館北斗を出発して、網走到着が16:35。10時間の冬の北海道の鉄道の旅です。とても楽しみ!


切符の数がすごかった!

いつもはえきねっとで予約するのですが、今回は切符を手にしてみたくて、えきねっとで予約した乗車券と特急券を全部切符にしてみました。

はい、今回の旅は、座席は妥協したくなくて全部グリーン車にしました。なにせ、一等席で冬の北海道を満喫したかったから。それが今回の旅の目的だからここは思い切って。

なんか血迷って、東京→函館まで新幹線にしちゃったんですよね(笑)。本来なら飛行機でよかったのに。その上に何も考えずにグリーン車に。北海道新幹線は先月乗ったばかりだし、仕事終わってから東京から函館に移動するので夜になって景色見えないので、普通席でもよかったのに…。

しかもなぜか、東京→新函館北斗、新函館北斗→網走を別の乗車券で買ってしまったという…。これ連続で買うと、長距離になるため割引が効くそうなんです。そんなの知らなかった…。

まぁ、全ていっか(笑)。しかし、切符買うの、とても素人だ…。

しかし切符9枚もあると、なんだかすごい感じ。函館に向かう新幹線に乗って、切符を並べて撮影しました。


いきなりの波乱!

東京から新幹線に乗って、まずは落ち着いて。そしてスマホを見たら、ニュースが。

「明日のJR北海道の特急は全て運行中止」

なんと!持ってる切符、全部意味ないじゃないですか!あ〜あ。もう新幹線乗っちゃったよ。とりあえず函館までは行くしかないか。

とにかく北海道は、どうやら超大雪らしい。しかも鉄道が止まるほどの。なんだこれ。

東北に入ったあたりから、車窓も雪でまったく見えず。でも、北海道新幹線、なんと時速300kmで激走してるんです。iPhoneのアプリダウンロードして、時速計測しちゃいました。とにかく新幹線がバチバチいってて。多分、雪が車体か窓に当たる音だと思うんです。

あ〜あ。これ多分、函館に缶詰になるパターンかなと、半ばあきらめモード。で、新函館北斗に到着。

まぁ、遅く到着することを覚悟していたので、駅前のホテルラジェントプラザ函館北斗を予約。部屋もきれいで清潔。大浴場もあってよかったです。


函館は大雪だった

新幹線が何ごともなく函館に到着したから、まぁこんなもんだろうと思って、駅の改札を出たらびっくり。

スノーブーツで来てよかった!

これ、雪やばくないですか?

部屋についてテレビつけたら、北斗市で車80台の事故が発生してニュースになっていました。ホワイトアウトして全く視界きかずとのこと。

そんなに雪が降っていたのか。そりゃ、翌日の特急@北海道、全部止まってもおかしくないか。

しかし、とんでもない日に北海道に来たもんだ。

大浴場でゆっくりしてから部屋に戻って、翌日の計画をねりなおすことに。あ、近くに大沼湖というところで、わかさぎ釣りができるっぽい。これしかないな。釣りは好きじゃないけど、あまりにもやることがなさすぎる。


第一番目の選択!

朝起きたら、よく晴れていて。それでも特急は運転中止。むなしいもんです。決まったものはしょうがない。自分の努力でこれだけは変えられませんからね。

2月23日中に東京に戻らないといけないから、残された選択肢は2つ。

#1:飛行機で今日中に網走に移動する(冬の北海道鉄道の旅は諦めるが、流氷は見る)

#2:明日網走に移動する(流氷は諦めるが、北海道鉄道の旅は諦める)

迷います。流氷を取るか、冬の北海道鉄道の旅を取るか、の選択。今日の午後から飛行機は飛ぶ予定のよう。

ロジカルに考えると、2の選択肢を最初から取った場合、明日も鉄道が運休になれば全て捨ててしまうことに。まずは1を選んで飛行機の運行に運を委ねると。それがダメなら2の選択肢へ。これしかないかな。

まぁ、網走で「流氷物語号」なる網走を走る観光電車も予約したし、2月は長野・会津でさんざん雪の中の鉄道も楽しんだので、今回はまずは飛行機で網走に移動しようかと。

函館から網走への直行便が無いため、どうしても札幌経由になる。ANAとJALだとANAさんの方が15,000円も安いためANAさんのフライトを予約&購入完了。いちおうJALさんの便も空いていることを確認。

さて、出発しますか。


タクシーしかないかな。

釣りするの好きじゃ無いんですよね…。祖父は漁師で子供の頃は、船出してもらってよく釣りに行ったけど。子供の頃は釣り好きでした。いまは釣りなんて行かないなぁ。

でも他にやることないし。ただ、あの氷上でやるわかさぎ釣りというものは1回体験したかったくらい。

問題は下調べが全くできてないこと。そして午後には函館に行かなきゃいけないこと。うーむ。面倒だな。

ということで、新函館北斗から大沼公園のわかさぎ釣りはタクシーで移動することに。タクシーなんてこんな田舎でやってくるのだろうか。と、思いきや、駅前にタクシーが1台待ってるじゃないですか!支度して速攻でホテルをチェックアウト。

いやぁ、新函館北斗駅前はとてもいい天気だった。けど…。

「タクシー、どっか行っちゃった…」

まじか!こんな田舎でタクシー使う人いるんだ…。タクシーいなくなっちゃったよ。トホホ。

ダメもとでタクシーアプリ使ってみると、なんと反応が!凄すぎる。こんな田舎でもタクシーアプリ使えるんだ。驚きました。

タクシーの運転手さんには、「大沼公園にわかさぎ釣りに連れてってください!」とお願い。だって、地元の人だから連れてってくれるでしょって(笑)。

移動中に、昨日の北斗市の事故のこと、今回の大雪のこと、大沼公園のこと、地元の産業や景気のこと。いろいろと話をしました。

すごく田舎道を走っていると、こんな光景に。

とんど前が見えない。この写真を取った時よりももっと視界が悪いこともあったのですが、撮れなかったよ。写真が。ホントに見えなくなるくらいの視界になることもあったのに。

昨日の雪は軽かったため、風が吹くとこうなるとのこと。タクシーの運転手さん曰く、

「こんなの全然大丈夫ですよ!」と。

左上に見える矢印が見えるから大丈夫らしんです。基準はそこか!本当にひどくなると、この矢印すら見えなくなるらしくて。それがタクシーの運転手さんのホワイトアウトの基準っぽい。さすがにプロの基準は高いな(笑)。

北海道の田舎の冬の道路。こんな体験もできて道にも迷わない。とても良いアトラクションだったなぁ、と。新函館北斗の駅前から大沼公園のわかさぎ釣り場まで3,500円くらいでした。


いよいよ人生初!わかさぎ釣り

大沼公園にいくつかわかさぎ釣りができるところがあるとは思います。タクシーの運転手さんに連れてきてもらった場所はここ。

名前がないんですよ。「太公園」でいいのだろうか?

やっぱり↑のOGPうまく表示されないか…。しょうがないです。

さて、わたしは釣りあまりしない上に、午前9時に到着して10:51分の電車で帰ろうとしているから、どうしようかな…、と。でも、看板見てびっくり。1,600円(1,100円が釣り代、別途竿が500円)!やるしかないな、と。

1時間と少ししかいないことを、お店のお母さんにお話しすると、

「駅まで送ってあげるから、大丈夫だよ!」

と。ちょっとロジカルさに欠けるけど、まぁ旅だしいいか、と。しかし送っていただけるなんて、親切だ!駅までは歩いても10分かからないけど、道に迷うよりもいいからね。

さっそく釣り場について、まずは穴掘り。ドリルで豪快に穴を開ける。そのあとは、釣り方をすごくていねいに教えてくれるんです。

まぁ、釣りなんて釣れないと全く面白くないですからね。このレクチャーのていねいさはSaaaSのオンボーディングかと思いました(笑)。体験を売るようなビジネスのオンボーディングは、こうあるべきです。このオンボーディングが無料ですよ、無料。スキーとかだとオンボーディング有料なんですけどね。

オンボーディングの大切さを、わかさぎ釣りで学びました。ホント。自分で釣りする前から、半分ロイヤルカスタマーですよ。すでに半分ファンになってました(笑)。

あとはこうやってボーっと過ごした感じ。釣果は4匹。完全にシロウトだなぁ。まぁ、いいんです!わかさぎ釣りを体験することが今回の目的でしたから。

いやぁ、大沼公園のわかさぎ釣り場の自然がハンパないっす!

天気も良くてホント最高でした。

釣れた4匹を近くにいる人にあげて帰ろうかな、と思っていたら。釣り場の人が

「せっかくだから食べてけよ」、と。

4匹だけ天ぷらにしてもなぁ。まぁ、食べろと言われたから食べてくか。少し早めに釣り場から上がることに。

ここに来た時に話したお母さんが、わかさぎを唐揚げにしてくれました。たった4匹を調理していただいている間に、このお店のこと、お母さんの年齢、息子さんのことなど、多くのことを話しました。

なんと!私にわかさぎ釣りのイロハを指導してくれたのは息子さんだったのか!

「お母さん、あなたの息子さんのオンボーディングは最高でしたよ!」

と言いたかったです。半分すっかりファンになっていましたからね、わたしは。

できあがったわかさぎの唐揚げはこちら。

なんだか多くないですか?

「おまけしといたよ!」と、お母さん。

そうでしたか!!もう完全にファンになりそうです。あ、唐揚げにするために500円が必要です。4匹だけの唐揚げに500円かな、と思っていたのですが、これには驚き。わたしの期待値を大きく上回りました。お客さまの期待値を大きく上回ると、お客さまがロイヤルカスタマーになりやすいんです。まさに体験しちゃいました。

食べ終わったら、先ほどの、わかさぎ釣りオンボーディングの先生(お母さんの息子さん)に大沼公園駅まで車で送っていただきました。道中、お店のこと、ご自身のこと、大沼町のこと、事業のこと。短い時間でしたが、いろいろとお話できました。

ホント、函館に来たら、大沼公園の太公園に来てください。

下の写真の景色と看板が目印です。大沼公園駅から数軒のわかさぎ釣り屋さんを通り越したらこの光景が目印です。


わかさぎ釣りに思ったこと(地方創生もふくむ)

やっぱり価格設定にイシューはあるかなぁ、と思いました。あれだけ手取り足取り教えてくれるわかさぎ釣りが1日1,600円は安すぎる。価格設定は改良の余地があるかなぁ。

お話をおうかがいするなかで、競合他社との料金比較を強く意識しておられました。地域の観光の事業でうまくいく要素は、きっと他社との価格競争ではない。価格競争だけでなく、競合も含めての価格設定の基準値が低すぎると思いました。

観光なんですよね。だから観光客が住んでいる場所の価格を参照すべきだと思っています。東京などの都市圏からの観光客が多いとしたら、わかさぎ釣りだけで、3,000〜5,000円/人くらいが妥当だと思っています。

東京の釣りで考えると、奥多摩でもこれくらいかかります。その上に、わかさぎという寒冷地でしか体験できないという体験価値を考えると、東京の価格に20%くらい乗せるくらいでちょうど良いかと。

コストベースで価格設定すると、料金はたしかに1,600円になるのかもしれません。家族経営でしょうし、この売上が確保できれば生きていけると。これ以上の料金を設定すると、「詐欺じゃないか!」となるんでしょう。でも、わかさぎ釣りのような体験ベースのサービスは、「価値」で勝負すべきだと思います。しかも観光客が住んでいる場所における価値で。

観光地で観光業を営んでいて、しかも地元出身となると、どうしても都市圏の価格設定が分かりにくい事実もあるでしょう。これが地方創生における1つの課題であると感じました。コストベースで安く設定してしまう。いや、もっと価値を出して勝負して。でた利益を集客目的のマーケティングにかけた方がいいと思います。来場者が増えれば雇用もうめる。納税もできる。こうしないと地方での経済はもっと良くなりません。適切な価格を設定することが地方創生の第一歩のような気がしました。

ご当地にやってくる前に、どこでわかさぎ釣りするかインターネットを活用して、観光客は決めてます。だから、マーケティングは絶対に必要。事前予約してもいいくらい。

あれだけ手取り足取り初心者にわかさぎ釣りを教えてくれて。購入してからしかわからない価値を、マーケティングを通じて、購入する前のお客さまに知っていただくマーケティングは必要でしょうか。

わかさぎ釣りのノウハウを教えてくれて。釣れなかったとしてもわかさぎをオマケしてくれて。地元の話も聞けて。価格を上げて利益を出して、その利益を使ってマーケティングして。ご当地にやってくる前に、どこでわかさぎ釣りするかインターネットを活用して、観光客は決めてます。だから、マーケティングは絶対に必要。事前予約してもいいくらい。

とにかく、観光客としての体験は最高をさせていただきました。ありがとうございました!


大沼公園から函館へ函館本線で

午後には函館空港に行く必要があって。函館本線で大沼公園から函館に移動。

息子さん。駅に送っていただくのギリギリですよ。電車発車の30秒前でした(笑)。この電車逃すと次の電車が来るまでに3時間もあるわけですから。飛行機も見逃すところでした。

切符も買わずに整理券をもらって、函館に。

函館本線のローカルっぷりもとても良かったです。

電車内は、ローカル線あるあるのレイアウト。例のごとく小さなシートを取りました。

車窓はやばい。ザ・ローカルって感じです。平原を電車がひた走る。昨日までの大雪。そして今日は天気が良く、短い区間でしたけど最高の鉄道の旅でした。大沼公園から函館までは30分程度。とても良いショートトリップでした。

1両編成の函館本線さん。お疲れさまでした!


ANA便が欠航じゃないか!

さて、先月に続いて函館にやってくる途中、スマホに通知が。嫌な予感が的中。ANAさんの函館→札幌→網走の便の全ての欠航が決定。しょうがないですね。この時点でスマホから飛行機をキャンセル。

あらかじめ調べてあったJALさんの便をスマホから予約。網走への到着が夜遅めになるだけでなく、ANAさんよりも15,000円も高いけど、まぁしょうがないか。

値段が高いから飛ぶのか?なんて思ったりして(笑)。

時間ができてしまったので、前回できなかった分の函館観光をしようかと。


函館観光リベンジ:イカ釣り

前回できなかった分の函館観光をしようと。まずはイカ釣り。前回は不漁のためイカが食べれなかったんです。駅近くのイカ釣り場にGO。

またダメでした(苦笑)。シケの為、か。そりゃそうだ。あれだけ天候悪かったんですから。漁に行ったらダメです。危ない。

と、ここで気づいたことが。

この看板、手書きではありません。前回は「不漁のため」と書かれていたのですが、前回は全く手書きかどうか気にしてませんでした。

なんだ、よくあるんだな、と。看板まで作っていたのか。運が悪いな、と思っていたんですが、よくあるんだな、と。

またイカ釣りできなかったよ…。2戦2敗です。次こそは…。時間つぶせなかったよ。次はどこに行こう。

とにかく、「欠航」とか「運休」とか「休業」とかが多い今回の旅だ(笑)。


函館観光リベンジ:ラッキーピエロ

やっぱりここしかない。ラッキーピエロ。前回函館に来た時には、ラッキーピエロが混んでて、出発に間に合わなくなるから諦めたんです。

でも今回はその逆。時間が余ってるんです。だから、迷わずラッキーピエロに。

今回お邪魔したのは、函館駅近くのラッキーピエロさん。

入り口からしてド派手。この色合いはすごい。なんと、「滑りやすい」警告板が店のカラーに溶け込んでて笑いました。こんなに溶け込んじゃったら目立たないので警告になってないし(笑)。

「滑りやすい」の警告板を、地味な色にしたら目立つんじゃないかな。

チャイニーズオムライスをいただきました。

なんでオムライス頼んだのだろう、と今になって思っています。だって、オムライスって味の差異が出しにくい上に、ここでコメントしにくい。困った。

なぜチャイニーズなのかは分かりませんでした。オムライスに唐揚げついてるからなのかなぁ。唐揚げの「唐」が、旧中国の王朝の名前であるからでしょうね、きっと。ただ、当時の唐領土には現在のベトナムや北朝鮮、キルギスやタジキスタンなども含まれているので、細かくいえば、チャイニーズプラスくらいになるかもしれないです。


ここでまた欠航。流氷よ、また来年に!

さて、ラッキーピエロを出たところで、またスマホに通知が。これは完全に嫌な予感。そして的中。

JALのフライトもキャンセルになったとさ。

こうなったら、あとできることは1つですね。翌日に函館から札幌を経て網走に向かう冬の北海道の鉄道旅を楽しむことだけ。ふぅ。

ここで函館駅に直結するJRイン函館を楽天トラベル経由でスマホから予約。同時に、今晩予定していたホテルと、明日の流氷ツアーをキャンセルしました。どちらも悪天候のため、キャンセル料を頂かないとのこと。とても親切すぎて…。ますます北海道が好きになりました。

来年こそは網走に行きます!そして、ドーミーイン網走さん、流氷観光おーろら号、に乗ります!

と、また時間ができてしまいました。天候が悪いため、函館山に行っても何も見えないだろうし、五稜郭は前回行ったし、行くところがない。


温泉に入るお猿さまがいた!

と、あきらめずにネット検索してたら、なんと、温泉に入るお猿さんが観れるとのこと。しかも、函館市内で。これには相当びっくりしました。そうだったのか。知らなかった、と。

場所は函館市熱帯植物園。この名称なのに、どうして温泉に入るお猿さんが観れるのかは、疑問があります。ネーミング変えればいいのに。そしたら、もっと多くのお客さんが訪れるのではないかと思うんです。

あれだけ映像としては有名なんですけどね。どこで温泉に入るお猿さんがみれるかなんて考えたこともなかったです。それがましてや函館市内なんて。

バスが函館駅から出ているそうで。バスに乗って行きました。ただ、本数が少ないので要注意。たまたま10分後に出発するバスを発見しました。ラッキーです。

なんだこれは!

混んでる銭湯。そして温泉に浸かっているお猿さんの配置が人間と同じじゃないか!という感想でした。猿も人間と同じで、温泉の真ん中にはあまり行かないんだ、と。

少しアップにしたアングルがこちら。表情も人間みたい。

お猿さんって顔が赤いから、温泉に入っているとなんだかのぼせているみたいで笑えました。

函館市熱帯植物園の入場料は300円。安い!お猿さんにあげるエサが100 円です。面白いから買ってみてください。お猿さんに手を叩いて呼ばれますよ!

函館市熱帯植物園の裏は海。函館山が見えます。

風が強くてとても寒かったです。その分、綺麗に海が見えました。地元の人たちはかつてこの海でも泳いでいたそうです。ただ、夏場でも2週間程度しか泳げなかったようで。夏でも結構寒いそうなんです。


JRイン函館は最高じゃないか!

前回函館に来た時には、駅近のシェラトンに泊まりました。ポイント持ってたからなんです。でも今回は寒かったので、シェラトンよりも駅近の、いや駅直結のJRイン函館ホテルに泊まりました。

このホテル、結果的に最高だったんです。

そもそも函館駅を通過する電車ってありません。いわゆるターミナル駅になっていて、電車はある方角にしか発着しないからです。

函館駅を発着する全ての電車を上から見下ろせる位置に建つのがJRイン函館ホテルです。

これがホテルの部屋からの眺望。ぜひ函館山側ではなく、JR函館駅が見える部屋を予約してくださいね。楽天トラベルでは、100円しか変わりませんでした。こちらからの眺めをホントおすすめします。

駅から直結であるため、朝早い電車に乗るのも簡単。ホテルに戻って明日の作戦会議。

結局、明日は網走まで電車で移動することにしました。払い戻ししてなかった切符の全てを翌日に時間変更。これで準備万端。

ちなみにロビーはこちら。鉄道好きにはたまらないのでしょうか。

説明をよく読んでみたら、これらはかつての特急とか寝台特急のエンブレムのようです。

写真を見て気づいたのですが、ロビーの模様。線路になっているんですね。壁に書かれているのが電車と。滞在中は全く気づきませんでした。

さて、晩御飯でも食べに行こう。


食べログでオシの回転寿司

晩御飯は、食べログで調べて、おすすめの開店寿司に。あれ、なんだか見たことあるな、と思ったら。前回函館に来た時にも行った開店寿司。

まぁいいや。行ってみようと。

前回と同じテーブルに着席。なんとも偶然。お店の人に「前回もこのテーブルだったんですよ!」と話して盛り上がっちゃいました。

スマホ片手に寿司食べてたら、気づいたことが2つ。

1つは、まるかつ水産って、東京にもお店あるじゃないですか。なんと。便利な世の中になったものです。でも、おいしかったからいいや。

2つめは、なんとなんと。明日も札幌発着の特急が全て運休に。ああ。これで完全に網走に行くことができなくなりました。残念。

ホテルに戻って、切符の払い戻ししなきゃ。


切符の払い戻しでJRさんとお話しできた!

切符の払い戻しは、函館駅のみどりの窓口に。と、その前に作戦会議。

明日は飛行機で戻るか、それとも…。

帰りの経路を調べてみたら、なんとなんと。仙台から東京まで三陸沖を走る特急があるじゃないですか。特急ひたち、といいます。

東日本大震災で影響を受けた地域、福島原発の近くを仙台から東京まで4時間半で走り抜ける特急が。もちろん、これに乗ってみようということで、電車で函館から東京に帰ることにしました。

切符の払い戻しと、新たな切符を買いながらJR函館駅のみどりの窓口のスタッフさんと話してたら、今回のような連続しての特急運休は本当に滅多にないとのことを知りました。おいらが今回北海道にやってきた背景などを話すと、「お気の毒に。こんなの本当に本当にこれまでそんなに無かった。」と。これを聞いて、ある意味で貴重な体験したんだな、と思いました。

あの歴史的な大雪の時に、冬の北海道横断する鉄道の旅をしにきていたなんで。笑い話としては最高のネタですね(笑)。

明日は、朝6時の電車で函館を出発。いつものシェラトンの上にあるマッサージ屋さんでマッサージして寝ようっと。ここのマッサージ最高にうまいです。おすすめ。


東北横断鉄道の旅に変更

結局のところ、冬の北海道を鉄道で横断の旅から、東北横断の旅に変更。朝の函館駅、午前6時。

あれ?こんなに雪降ったかな。と思えるくらい。これでも電車動くんだ。新幹線は雪の中を激走。車窓は雪で全く見えませんでした。

朝早かったせいか、青函トンネルあたりから仙台までは記憶にありません(笑)。仙台駅到着3分前に目が覚めました。

10時13分仙台駅発の特急ひたち13号。東京着が14時42分。4時間半の旅です。

仙台までやってくる特急ひたち。2020年のダイヤ改正と、その直前の政府による帰還困難区域の解除により、9年ぶりに復活することになったそうです。


特急ひたちの車窓から感じた、がんばれ東北

特急ひたちは、三陸沖と福島原発の近くを走る特急です。海岸線も近く、雪はありません。

車窓を眺めて、ウトウトすることもありませんでした。とにかく車窓が茶色いんです。

容易に想像つきますよね。2011年3月以前のこの地域を知りません。でも、多分ここには田畑か住宅があって。でも今は、何もない。

駅近ではこんな景色のところも。当時の津波による被害なんでしょう。

海の近くにはコンクリートの防波堤が見えて、何もない平地に曲がりくねった道路が。道路の形状からしても、この辺りには何かがあったはず。この地域にたった1軒の家しかないなんて。

海岸近くを走る特急ひたちから、海が見えるのはほんの僅か。震災後にできた防波堤などのため、海がそんなに見えないんです。

そして沿線から見える景色はとにかく茶色い。海水が土に染み込んでいるせいで雑草すら育たないのでしょうか。ひょっとしたら福島原発の影響もあるのかな、と勘繰ってしまいました。


さいごに

特急ひたちからの車窓にビルが多くなり、いよいよ東京に戻ってきた感じ。秋葉原が見えたら、ほとんど東京駅ですね。

今回の旅は、旅の目的が何も達成できなかったけど、現地の人と話す機会がたくさんあったり、考えさせられることがいつも以上に多かった実りの多い旅だったと思っています。

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