スマートスピーカー(音声アシスタント)の未来
先週、SONYがスマートスピーカー製品を今秋出すとは発表した。
Panasonicやオンキョーも出すことから、そろそろ日本にもスマートスピーカーが入ってくるのかもしれない。
今日はスマートスピーカー市場の未来について考えてみた。
スマートスピーカーの比較
比較記事はこのサイトがわかりやかったので引用だけ。
・【スマートスピーカー比較】Amazon Echo、Google Home、Apple HomePod どれを選ぶ? 本体、価格など徹底比較!
スマートスピーカーの市場規模と利用動向
まずはスマートスピーカーの市場規模だ。
Gartnerのレポートでは、世界のスマートスピーカーの市場規模は、2020年に21億ドル(2,275億円)に成長すると予想している。
全世界での世帯普及率は3.3%。そしてスマートスピーカー所有者のうち、75%の世帯が少なくとも1台、20%が2台、5%が3台以上所有すると言われている。
一方の現状2017年のユーザーシェアは、Amazon Echoが70.6%、Google Homeが23.8%と2強の状況だ。
日本のメーカーがこの戦いに入れるかが、今後の見どころだろう。
なお、2017年には、3,560万人のアメリカ人が少なくとも月に1回スマートスピーカーを使うとのこと。
参考記事:
・AI音声アシスタント市場が過熱! 2020年までに市場規模は2,275億円へ
・スマートスピーカーの米国利用者が前年比2.3倍の3,560万人に! Amazon Echoは70%超のシェアを獲得
スマートスピーカーで便利になること
いま考えられているスマートスピーカーのユースケースは下記の通りだ。
①音楽の再生
AppleMusicを持っているAppleが一番得意な分野だろう。しかしSONYの参入により高価で良い音質を提供しようと考えていたAppleにとっては一番打撃を食らうだろう。
②情報の読み上げ
大量のネット情報をクローリングしており、ニュースや天気・スケジュールなど大量のオンライン情報を持っているGoogleが一番有利だろう。
③ECを利用した商品の発注
これはスマートスピーカーを使って、日用品などを購入する利用シーンだ。やはりAmazonが一番得な領域だろう。
④家電の操作
これは家電メーカーが一番得な領域だ。しかし人工知能の技術やデータがあまりないため、人工知能サービスとの連携が不可欠なのが現状だ。ソニーがGoogleの技術を借りるのと同様だ。
⑤家庭内秘書サポート
これがスマートスピーカーの本命だ。
例えばタクシーを呼んだり、ピザを注文したり、家庭内の細かなことを注文してくれるようになる。様々なサービスと連携して、どのようなブレークスルーが起こるが見ものの領域である。
最後に
正にスマートスピーカーは群雄割拠の時代であり、音声認識技術は要注目の技術だ。
スマートスピーカーやワイヤレスイヤホンなどのような音声ガジェットは、スマホに代わる次世代の一人一台ガジェットになる可能性を秘めている。
エンタメ業界で考えても、通常の表現方法だけなく、AR・VRのような技術が中心になるのかもしれない。
そういう意味で、スマートスピーカーを始めとする音声ガジェットは要注目である。
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