オフショア開発する場合の観点をまとめてみた
皆さん、オフショア開発という言葉をご存知でしょうか?
オフショア開発とは、
オフショア開発とは、システム開発などの業務を海外企業、または海外の現地法人などに委託することである。 オフショア開発の主な目的は、発注側と受注側の経済的格差によって生じるコストメリットである。 受注先としては、人件費が安く労働力が豊富なインドや中国、ベトナムなどが主になっている。
(引用元:weblio)
です。
ちなみに、ニアショア開発という、海外ではなく、日本の遠隔地(東北や九州・沖縄など)で開発委託する方法もありますが、今回はオフショア開発に関してお話したいと思います。
オフショア開発のメリット・デメリット
まずはオフショア開発のメリット・デメリットをまとめてみました。
■メリット
・大幅なコスト削減が可能
・優秀なエンジニアの確保が可能
・海外マーケットを視野に入れた開発が可能
■デメリット
・海外のエンジニアとの協働作業のため、言語の壁や文化の壁がある
・地理的な問題により、対面の打ち合わせが難しい
・案件によってはコストメリットが出ない場合がある
特にベンチャーではエンジニアの確保が難く、コストも削減出来る可能性があるとなると、魅力的な選択肢ですね。
オフショア開発のリスク
次にオフショア開発のリスクです。
少し古いですが、オフシェア開発に関する10年前の調査レポートがありました。
要点を絞ると、下記3点のようです。
・全体の53%はコスト削減につながらず、失敗原因の50%は準備不足
・コスト低減理由は、依頼側のプロセスの改善が46%
・オフショア開発戦略の成功は45%、失敗36%
また、政治的リスクや、品質に対する意識など文化に対する違いなどもリスクとして挙げられるのではないかと思います。
一筋縄ではいかないというのが、オフショア開発でしょうか。
オフショア開発会社の選定時の観点表
下表に、オフショア開発を依頼する際のベンダー選定の観点表を作りました。
ぜひ他に観点や気をつけるべき点などあったら、教えていただけると嬉しいです!
最後に
最後に、上の観点表は、かなり一般的なベンダー選定の観点表になります。
しかし、重要なことは、合理的な観点だけではありません。
知識マーケティングという本によると、信頼には、関係的信頼と合理的信頼の2つがあり、上の観点表は合理的信頼の表です。
一番重要なのは、関係的信頼を構築していくプロセスやマインドだと改めて感じました。
また、私の指導教授は、
「英語は形式知化しやすい言語で、
日本語は暗黙的な言語である」
と言っていました。
これは、オフショア開発においても注意すべき点だなと思います。
そして、僕のTwitterアカウントは @daisakku で、テクノロジー・マーケティング・経営などをつぶやいています。
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