Z世代とプレWeb3.0時代のマンガ消費
はじめに
こんにちは、マンガSaaS・コミチ代表のマンディです。
ゴールデンウィークは皆様いかがお過ごしでしたでしょうか?
僕は仕事をそこそこに、Z世代についての本(文末の参考文献参照)をいくつか読みまして、そこからweb3時代に向けてマンガ消費ってどうなるのか?について考えてました。
今回は、今後のマンガ消費に関する僕の仮説を紹介させてください。
Z世代とは?
皆さんはZ世代のことをご存知でしょうか?
Z世代とは、1997〜2012年生まれ(2022年時点で10歳〜25歳)の人たちのことを言います。
なぜZ世代に注目が集まるのか?と言うと、
消費者:LTV(顧客生涯価値)が高い
媒介者:SNSによる拡散効果を期待できる
からです。
Z世代の特徴は「チル&ミー」です。
実際、Z世代の当事者である弊社の従業員やインターンにヒヤリングしたのですが、「私のことを言っている」といった意見が多くありました。
僕がすごく興味深いと思ったのは、コンテンツ消費を芸術と娯楽で使い分けるというところです。
芸術ー鑑賞型ー鑑賞モード ←観たい欲求
娯楽ー消費型ー情報収集モード ←知りたい欲求
コンテンツ消費の仕方としては、
・エンタメ(娯楽)は好きなシーンだけを見る。後は飛ばすか、1.5倍速。
・ラノベは主人公が絶対強くなるから安心して読める
という特徴があるそうです。
すごく特徴的なコンテンツ消費の仕方ですね。
最近のコンテンツ消費で起こったこと
それでは、最近のコンテンツ消費ではどのようなことが起こっているでしょうか?
一つは「TikTok売れ」ですね。
Z世代はTikTokでニュースを見ます。実際にTikTokでは、日テレ・テレ朝・BBCなどの大手メディアが1つのニュースを1分ぐらいにまとめて配信しています。
そういうコンテンツ消費の中で、
TikTokerさんがわかりやすくコンテンツを紹介してくれます。
そうすると、「ときめき」が起こって衝動買いを呼び起こします。
2つ目は「マンガのTwitterバズ売れ」です。
『ルックバック』や『タコピーの原罪』などが象徴的ではないでしょうか?
SNSでバズり、各Webメディアで紹介され、作品が爆売れする現象です。
実際にGoogleトレンドで調査すると、『ルックバック』は作品が公開された直後の7月18日〜24日に検索インタレストが集まっています。
また販売部数を見ると、2021年上半期のコミック1巻売上1位は『ルックバック』だそうです。
ここにもZ世代の消費行動が深く関わっていると思います。
バズったものは、情報収集として抑えておかないといけない。
日本人特有の同調圧力もある。
そのために、「バズったら買う」という行動が起こるのだと思うのです。
現代の消費キーワードは、
①コンテンツ過多
②タイパ(タイムパフォーマンス)主義
③娯楽は情報収集
だからこそ、バズったコンテンツを効率よく抑えまくるということが起こっているのです。
コンテンツを知る手段の変化
先程、コンテンツの種類は、「鑑賞型」と「消費型」があると述べました。
ウェブトゥーンはスナックコンテンツであると言うので「消費型」に入り、従来のマンガはじっくり読むものが多いので「鑑賞型」に変わってくるのではないでしょうか。
そうすると、コンテンツを知る手段も変わっていくと考えられます。
圧倒的にコンテンツ量の多い消費型コンテンツを知る手段の多くは、SNS上のバズ(プチバズ含む)に変わる、というのが僕の仮説です。
マンガ消費の変遷とこれから
前回の記事で、
web1時代 → WEBサイトがつながった『ポータル時代』
web2時代 → ユーザーの双方向・参加型になった『SNS時代』
web3時代 → デジタル上で分散・共創する『D2C時代』
と述べました。
web3は発展途上なのでまだすぐには来ません。
しかし、YouTubeやTikTokなどクリエーターがデジタルによって稼げるD2C事例がたくさん出てきました。
これから来るD2C(Direct to Consumer)時代に、どのように準備すればいいのでしょうか?
その答えは、
①SNS上でのバズに備える
②Webでマンガを読ませる(アプリはSNSから遷移できないので)
だと考えます。
これが、プレweb3時代=web2.5時代だと思うのです。
おわりに
今回は、プレweb3時代=web2.5時代に向けて、これからのマンガ消費がどのように変わっていくのか?
僕の仮説を書かせていただきました。
コミチでは、web2.5時代に最適なWebマンガ誌制作ツール「マンガSaaS」を提供しています。
マンガアプリは広告費が高騰し、集客が難しくなっているという側面もあります。
その一つの解決策が”あえてWEB”だと思うのです。
編集部・スタジオなどマンガやWebtoon制作の関係者で、コミチのマンガSaaSや、本記事のようなこれからの動きに興味のある方がいらしたら、わたしや「マンガ業界Newsまとめ」を書いている、営業の菊池が直接ご説明いたします。
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参考文献
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