アートディレクターとUXデザイナーの違いとは何か。
いまコルクでは、WEBディレクターを募集している。
そこで出た疑問、それは、「WEBディレクターが将来目標となる人物像ってどんな人なんだろう?」ということ。
深津さんのようなUXの専門家なのか、
それとも原研哉さんのようなアートディレクターのような人物なのか。
そう考えると、
「アートディレクターと、UXデザイナーの違いってなんだろう?」と思ったのだが、今日は、その一つの答えが出たのでご紹介したい。
アートディレクターとは
Wikipediaをみてみると、
「アートディレクター (Art Director) とは、美術表現、芸術表現をもちいた総合演出を手がける職務」
とある。
さっぱりわからない。。
そこで、中川さんの「経営とデザインの幸せな関係」という本をご紹介したい。
この本には、
「グラフィックデザイナー→アートディレクター→クリエイティブディレクター。ツバス→ハマチ→ブリ、出世魚のようなイメージです笑」
とある。
つまり、ある商品・サービスのブランド=世界観を作り、それをロゴなどのグラフィックに落とす人のことをアートディレクターというのだろう。
ちなみに、いまお世話になっているクリエイティブディレクターの方は、
「アート・ディレクションとは、サービスの色や書体、ロゴ等々、サービスが持っている雰囲気を作る作業」
と言っていた。
上記の概念と一致するのではないかと思う。
UXデザイナーとは
Wikipediaで、UXデザイナーはなかったが、UXとは、
「ユーザーエクスペリエンス」という言葉は、文字どおり「利用者の経験」を意味する。小学館デジタル大辞泉[2]では、「製品・サービスを使用する際の印象や体験」と定義されている。
とある。
つまり、UXデザイナーは、利用者・サービスの体験をデザインする人だろう。
歴史的には、
従来、インタラクティブシステムのユーザーインターフェイス設計においては「ユーザビリティ」が最も重要な指標であった。
しかし、2000年ごろから
(中略)
インタラクティブシステムの研究者や設計者の間にも、「ユーザビリティだけではユーザーにとっての価値を表現しきれていないのではないか」という議論が起こってきた。
それを象徴するのが、認知工学やユーザビリティ研究の大家として知られていたドナルド・ノーマンが『エモーショナル・デザイン』(2004)で感性的価値の重視を訴えたことである。そのようにして「ユーザーエクスペリエンス」という概念が用いられるようになっていった。
とある。
ドナルド・ノーマンといえば、UXを勉強する人の登竜門的な本、「誰のためのデザイン?」を書いた人で有名だ。
要約すると、ユーザーの感情を考え、新しい経験を設計するのがUXデザイナーではないだろうか。
まとめ
いまの僕の理解だと、
アートディレクターは、
「ある商品・サービスのブランド=世界観を作り、それをロゴなどのグラフィックに落とす人」
のこと、
UXデザイナーは、
「ある商品・サービスに対する、ユーザーの感情を考え、新しい経験を設計する人」
のこと、ではないかと考えている。
もし僕の理解が違うようだったら、ぜひツイッターなどで教えて欲しいです。
最後に僕のTwitterアカウントは @daisakku でテクノロジー・マーケティング・経営などをつぶやいています。
ぜひフォローしてもらえたら嬉しいです。