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#005 DAISプロジェクト×みさきちゃん 伝えるということ
2022年前期のDAISプロジェクトに、答申先である自治体から参加された佐竹美咲さん(みさきちゃん)にお話を伺いました。
ずっと同じ町に暮らし、現在は役場に勤めているみさきちゃんが、20代の今、DAISに参加して感じたことは何だったのでしょうか?
自分から話をすることが「得意じゃない」と感じている彼女に、どんな変化や刺激があったのか。
フレッシュさ溢れるインタビューです!
【インタビューを受けてくれた人】
みさきちゃん(佐竹美咲さん) 20代 答申先役場職員 チーム名:チームデー
【インタビューした人】
あっきー(石津亜紀)
苦手なことにチャレンジする
【Q:どのような経緯でDAISに参加することになったのか教えてください。】
DAISを知ったきっかけは、担当課からの「DAISに参加しませんか?」というお知らせでした。企画を見て、楽しそうだし、企業の方と関わることもないので「参加したい!」とすぐに思いました。
でも自分から「参加します」となかなか言いだせず。
どうしようか迷っている時に「あと一人です」という話になり「どうしよー」って。
結局、担当職員から「やってみない?」って声かけてもらって、後押ししてもらいました。
そして、あっという間に初日。
会場の近くで迷っている人がいたので、仕事モードで「どこかお探しですか?」って声をかけると「DAISなんです」と言われたので案内しました。身長高くてパーマかけてて、この町の人っぽくない都会的な雰囲気の人に声かけちゃったーって(笑)。会場に入って席に座ると、先ほどの人が同じチームで、仕事モードを見られてめちゃくちゃ恥ずかしい気持ちになりました。
【Q:セッション1はどうでした?】
もう全然しゃべれなくて。
最初、DAISの概要や、「聴く」についての説明のときは、私も聞く(聴く)だけなのでよかったのですが、そのあと「では自己紹介をしましょう」となったときに「やばっ!」となりました。なるべく「聴く」に徹しようと思っていたのに、順番じゃなくて「言いたくなった人から」ということだったので、「私は絶対最後に取り残されるんだろうな。」と思っていました。そしてやっぱり私が一番最後。そういう時はなかなか「仕事モード」にはなれないんですね・・・。
【Q:仕事モードがオフのときは、緊張しちゃって自分から話せない感じ?】
![](https://assets.st-note.com/img/1666340447354-nuAuWktb43.jpg?width=1200)
緊張というよりかは得意じゃないという感じです。プロジェクト期間中も、「発言しないと伝わらない」「どうしたら伝わるんだろう」ってずっと考えました。
でもDAISを終えて、苦手なことをやろうとするって大事だなって思っています。
それに気付いたのはプロジェクトの後半になってから。最初から発言できていたら、もっとスムーズだったのかなと反省しています。
考えてみると、今の仕事で「どうしたら伝わるんだろう」って考えたことがなかったんです。それが、企業の人たちと関わって、話し方とか、広げ方とか、すごい!と衝撃を受けて、勉強になりました。
どうにかできないかを考え続ける職員を目指します!
【Q:DAISを終えて、どういう行政職員を目指していきたいですか】
最近職場で「もっと町民の立場に立って」と言われたのですが、その時に、「なんでこっちの話も聞いてくれないんだ」とイライラしたことがありました。
でも、「言い方・伝え方って大事ってDAISで学んだじゃないか」とハっと気づき、冷静に自分の気持ちと折り合いをつけることができるようになりました。
私は、前例の有無、規則等で判断せず、どうにかできないかを考え続ける職員を目指します。
公務員はよく融通が利かないと言われがちです。私も法律や規則と言って、できない・やらない理由ばかりを考えていた気がします。でも、伝え方を少し変えてみることで受け取る方の気持ちが違ってくると思うのです。町民の方からの貴重なご意見をしっかりと受け止め、地域活性化に努めていきたいです。
私たちのチームには必要だった、社会人同士の本気の”言い合い”
【Q:DAISの中で印象に残った出来事はありますか?】
最終日に「こんな個性の強い人たちと仕事で関わることがない。これから仕事で悩むことがあっても、これ以上手強い人もいないし関わることもないと思うから、頑張って仕事していこうって思う」と言った方がいました。ニュアンスや言い方が違っていたらごめんなさい。
他のチームがどうか知らないけど、メンバーからそんな話がでるくらいだから、やっぱり「言い合い」が多いチームだったのかな。
でも、その”言い合い”がなかったら、プレゼンまで行きついてないだろうし、ちゃんと意味がある「言い合い」だったと思います。
「社会人になったのに、あんなに本気で言い合いするんだ。わたし…」って。最初、自己紹介すら最後までできなかったのに(笑)。すごく貴重な経験でした。
役場職員がDAISプロジェクトに参加するメリット
【Q:今回新たに気付いた、町のいいところはありますか?】
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私にとって、日常なんです。田んぼとか山とか。
でも四季を感じられるっていいねという話がありました。自然があれば鳥も鳴けば鈴虫も鳴く。山の色も変わって、秋になったら稲刈り。また田植え。それが日常。それが日常じゃない人からすると、すごく田舎の魅力ってあるんだなって。「住み続けている人がいるってことはやっぱいいところなんだ」と言われて、なるほど!って。
今までは「何もないよ。田舎やし」と言ってきたけど、ここに住んでいる私ですら、新たに、自然を感じる体験や経験をしました。
【Q:自治体から参加に悩まれている方に一言お願いできますか?】
チャンスがあるなら参加をおススメします。
今回、チームに私と同じ20代が2人いたのですが、「すごすぎる!ぜんぜんレベルが違う」と感じました。それって「自分がどうしたいかとか、どれだけ考えをもって仕事をしているか」いう差なのかな、と感じています。
同じ職種じゃない人たちと関わってみて、企業のこととか町のことを考えて一緒に取り組むことは楽しかったです。今回のDAISプロジェクトは私にとって印象に残りすぎていて、とにかく、悩むならやってほしい。ぜひDAISを経験してください。
いろいろ大変でしたが、本当に参加してよかったです。今はDAISロスです。