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#004 DAISプロジェクト×やなぎさん 「DAIS」という感情
【インタビューを受けてくれた人】
やなぎさん(柳田将利さん) 40代 製造業(営業職) チーム名:さかのうえファンクラブ
【インタビューした人】
あっきー(坂本亜紀)
2021年後期のDAISプロジェクトに参加した、やなぎさん(柳田将利さん)にお話を伺います。
常に冷静で、俯瞰的な視点をお持ちのやなぎさん。全員営業職というチームで2か月半のプロジェクトを走り切った今感じていることは?最後はちょっとだけ哲学的なお話です!
会社ではできないことをやってみる
Q:「DAISプロジェクト」の印象を教えてください。
業種の違う方々との打ち合わせや資料作りが、新鮮でとても楽しかったです。
チームメンバーみんなが営業職だった事もあり、
「自分たちが胸張って営業周れる提案したいよね。“稼ぐ”ということはシビアでしんどいけど、頑張って稼いだ先にある未来はこんなに素晴らしい。」と思ってもらえるような提案をベースにしていました。
もちろん、実際に動かれるのは答申先なので、どうすれば私たちの思いを理解してもらえるか、という点で常にプレッシャーでしたが、真剣に考えた内容であれば何を提案してもいいのかな、と最終的には吹っ切れた感じもありました。
また、普段文字数の多いプレゼン資料を作ることが多いのですが、今回は文字を極力減らして、小気味良い資料が作りたいと思っていました。
たくさんのオーディエンスの前で行うようなプレゼンをいつかやってみたくて、どこかで試す機会がないかうかがっていましたが実践することができて良い経験になりました。
(↓↓↓やなぎさんチームのプレゼンテーション資料から抜粋)
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最初の段階で既に「テーマは変えず、セッション2・3・4でこの内容で行こう」とチーム内で話し合っていました。
テーマをコロコロ変えてしまうと、せっかく調べたことが更地に戻ってしまうことになるので、提案に厚みがでないと考えたからです。
セッションごとに大まかなゴールを決めて進めていたこともあり、提案がたくさん出てきたので、そういった意味では比較的やりやすかったですね。
打ち合わせで後ろ向きな発言をする人もいなくて、何とかして前に進めようっていう意識をみんなが持っていました。
そういう恵まれたメンバーと一緒に過ごせたことが刺激的で楽しかったです。
正直にうけとる。ということ
Q:会社に持ち帰ったものはありますか?
勝手に相手に甘えないということです。
そこはDAISで得られた最大の気づきでした。
長年同じメンバーで仕事していると、慣れもあり「この人ならこのくらいまでやってくれるだろう」と期待した結果、思っていた回答が返ってこず、勝手にストレスを感じる、といった自分勝手な甘えが知らず知らずのうちに出ていました。
DAISだとメンバーに対して先入観がないので、メンバーのリアクションを「なるほどな~」と、素直にストレス無く受け入れられている自分に気づきました。
相手に甘えず、出てきたものに対して正直にうけとるということ。それに気づくことができて良かったなと感じています。
自分たちのこだわりと迷い?
Q:心残りはありますか?
心残りといえば、最後まで膨大な提案や情報をため込んでいたので10分では伝えきれなかった。どうせなら30分くらいほしかったです(笑)
ですが、答申先にがっつりヒアリングして一緒に作っていったチームが多く、結果的に採択されたチームもそう進めていた印象でした。「僕たちはこう思う」と独自路線で進んでいくのがよかったのか、答申先と一緒に作る方が良かったのか。僕らの提案って、刺さるか刺さらないかどちらかしかなかったんだと思います。
結果的に刺さらず、最終提案の評価があまりよくなかったこともあり、2週間ぐらい引きずりました(笑)
心残りや反省点は星の数ほどありますが、「失敗は成功のもと」という諺にもある通り、なんとなく上手くいくよりもはるかに多くのことを学べたと思っています。
そういった意味では普段「失敗できない」事が数多くあり、「挑戦」しづらい、無難にこなすことが必要とされることが多いので、「失敗して憶える」機会をもらえたのは得難い経験でした。
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「子ども食堂」について思うこと
Q:社会の見方で変わったことありますか?
「子ども食堂」について本当にいろいろ調べたので、光と闇の世界、いい面も悪い面もたくさん見ました。子ども食堂は社会的なセーフティネットとして必要だけど、政府としても助成金などわずかなサポートしかなかったり、ただ助成金を貰ってもそれで終わりだったり。純粋に善いことをするのも大変です…。
あとは「認知度の低さ」ですね。そもそもは地域のネットワークの中心の場であってほしいという目的があるのですが、まったく違う認識を持たれている方が多かったという印象です。興味を持ってもらうのが本当に難しいなと感じます。
当事者と一緒になって「助けてください!」と叫んでくれる人ももちろん必要だとは思いますが、現実的に必要なのはその状況から救い上げてくれる何らかの「力」だということも痛感しました。
そういう前例を最初のころに相当調べました。だいぶ理解したつもりではいますが、もう忘れつつ(笑)
「DAIS」という“感情”を持った「同志」
Q:最後にこれからDAISに参加される方にメッセージあればお願いします。
仕事で試したいことがある人は、思いっきりぶつかって試すことができる場だと思います。
仕事でマンネリを感じている人には、何かのきっかけになる刺激を得られます。
あと、「DAIS」という一つの感情が芽生えます。
それぞれ「DAIS」に対していろんな感情があると思うけど、それもひっくるめてやった人にしかわからない感情。
「それちょっとDAISだね」とか「DAISよりどうだろ」みたいな。
体験した人だけが持つ、非常に複雑な「DAIS」という感情。
それを持つ者はみんな「同志」になれる。
そういう感情を抱かせる研修はなかなか無いと思うので、結構しんどいですが画期的だと思います(笑)