過去の清算

さっきまでオン飲みをしてました。

そのメンバーのお一方から、

「過去の清算をできる人のほうが、自分の未来に向けてまっすぐ考えやすいイメージがあります」という発言があった。(表現はあやふやだが、趣旨はそんな感じです。)


それで、これは僕も過去の清算をひとつしてみようと思った次第です。




僕が大学3年生の夏ごろ。今から12年ほど前。


とある飲食店のバイトを2ヶ月くらいで辞めた。

理由は、もっと卓球をしっかりやりたかったから。




という嘘をついて、辞めた。


100%嘘ではない。そういう気持ちがあったのは事実。

その半年前に縁があって海外遠征に行けて、全国のユニークな方々と2週間、生活を共にした。そこから感じたことがあって、熱が入ってきていた。


実際、バイトを辞めた後のいくつかの大会では、優勝することもあった。練習量を増やしたから、その結果が出たのは事実。



でも、僕は当時、嘘をついていた。

本当に辞めたかった理由は、卓球ではない。


恐れだった。

バイトを始めて1か月くらいして、レジの打ちミスをした。その日の売上額がずれた。

オーナーから、「今度から気をつけろよ~」と、感情の入っていない(と僕が感じた)言葉で、注意された。


僕はその後、オーナーが怖くなった。

ビクビクし始めた。


そして、同じようなミスを1か月以内で2回した。


脳は、自分を傷つけないように妥当な理由を見つけようとする。

僕は、そのバイト先から逃げたかったんだと思う。


実際、高校時代に全力で打ち込んでいた卓球をネタにして、辞めた。


本当は、「オーナーを恐れている。ミスをして注意されたくない。」というのが辞めたい理由だった。


自分の人格をつくってきたと言ってもいい卓球で、本当の理由に蓋をした。

「僕は、卓球をもっとしたいからこのバイトを辞めるんだ。」

当時を回顧すると、約2週間、そんなふうに自分の脳を洗脳していった。信じ込ませにいった。


僕は弱かったのだろうか・・・?

今の僕は、ここに対してNOと言いたい。


弱かったのではない。

脳は「自分を傷つけたくない」という特性があることを、知らなかった。

知っていたなら、もう少し自分を俯瞰してみて、もうちょっと主体的に考えて、もうあと少し、頑張っていたかもしれない。


今の僕は、その脳の特性を知っている。

だから、他人のせいにせずに、自分が「できる方法」を当時の自分よりはるかに、考えることができる。考える習慣がある。


根性論ではなく、知識をもとにした行動論にしていくことができている。

知ることで世界は広がる。知ることで気持ちを楽にできる。


この記事を書きながら、改めてそう感じました。



明日死ぬと思って生きなさい。永遠に生きると思って学びなさい。

 by マハトマ・ガンジー



お読みいただきありがとうございました。



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