何のために働くのか
いったい何のために働くのだろうか。
通勤時間とかも含めるとおよそ1日の半分。仕事の日は、だいたい仕事で終わる。それほどの時間をなぜ労働に使わなければいけないのだろうか?
まず1番の理由は生きていく為だろう。生きるためには衣、食、住が必要で、衣食住にはお金が必要である。労働とは誰かの困りごとを解決する対価としてお金をもらうことに他ならない。
では生きるために、生活をするために具体的にどれくらいのお金が必要なのだろう。
僕はまだ経験したことがないので調べてみると、
・家賃 7万円
・食費 4万円
・水道光熱費 1万円
・生活用品費 0.4万円
・保険医療費 0.4万円
・通信費 1万円
・被服費 0.8万円
・交通費 1.5万円
・娯楽費 2万円
・その他 2.5万円
合計 20.6万円
人並みの生活を送るだけでもこれだけのお金がかかるらしい。この生活を平坦に12ヶ月過ごしたとしてもおよそ250万円の手取りが必要になる。
たぶん歳をとればもっと。ふつうに生きるってのはとても難しいらしい。
さらには自分の老後、何かあった時への貯金、育ててくれた両親を支える時に必要なお金の貯金。
僕はあまりお金を稼ぎたい欲はないが、生活できるだけの余裕がなければそもそもなにも楽しめないと思う。
正直、若いうちは働かないで好きなことだけやっていてもいいじゃないか、と思っていたが、いざ働きたくなった時に求められる能力が身に付いていないと結局働けない気がするのでなしになった。
なにより、自分の脚で立ててもいないのに好きなことだけやっているのは僕の精神衛生上よろしくない。たぶん何事も楽しめない。
ということで、楽しく生きる為に働くことになった。
じゃあお金の為だけに働くのか?それだけの物差しではまだストンと落ちてこない。
僕は言葉によるアウトプットに強い関心があった為コピーライターになったが、寝食を削って何かを作るというのは相性がある。僕は幸せなのかよくわからなかった。
僕が幸せについて考えて出した要素は、
・6,7時間の睡眠
・3食の美味しいご飯
・仕事の日には3時間ほどの生活の時間
・逢いたい人に会える休みの日
・なにか叶えたいこと
この5つだった。
簡単に言うと平日にも生活の時間が取れて、人並みの休みと給料が貰える仕事だ。言葉にすると簡単だが、なかなか満たせるものはないのではないだろうか。
真っ先に思い浮かんだものは公務員。調べればどんな仕事も一長一短、結局どう生きたいかだと思う。
忙しさは部署によるそうで、技術職は一級建築士を取ったりと必ずしもスキルが身に付かないわけではないようだが、安定が売りの公務員は基本レールに乗ったら進むのが一般的だ。
もし公務員を志そうと思った時に、考えたいところはこの2つだ。
・事務職と技術職、どちらが合っているのか
・週5日もの時間を費やすやりがいは何か
1つ目の悩みは、実際に働いている人の生の声を聞かないと多分わからない。
僕が今考えるべきは2つ目だ。
前職のコピーライターは"やりたい"を優先して決めた仕事だ。人生の大きな割合を占める仕事はやりたいことをやらないと勿体ないと思っていたし、そのためなら答えのない、終わりのない企画職も出来ると思っていた。
やってみて分かったことは、やりたいことが実際にできるとは限らないこと。答えのない終わりのない仕事は自分の裁量次第なこと。誰かの役に立っている実感は働くモチベとして必要だということ。
誰のためにもならないものを寝食削って考えるというのは、本当に何をしているのか分からなくなってくる。
正直やりたいことは生活の中でやればいいと思った。
結局、やりがいというのは自分の感じ方次第だと思う。
公務員として働くなら、住みやすい街を作るというところなのだろうか?深く調べてみないと分からないけど。
しかしまだ、何かもう少し仕事の時間が楽しく思える仕事があるんじゃないかと思ってしまっている。
最近ピクサーの舞台裏という番組を見た。クリエイターだけでなく、設備管理者など多くの人が、素晴らしいものを作っている人を支えていることに誇りをもっていた。
直接作るポジションじゃなくても、自分が素晴らしいと思ったものに関わる仕事というものはあるのだろう。
今度はやりたいだけじゃなくて、出来るも考えていかないといけない。
とりあえず楽しく生きる答えのひとつとして公務員があるのは間違いないだろう。
《仕事に必要な要素》
・生活できるだけの給料
・生活を楽しめるくらいの時間
・週5日も費やしてもいいと思えるやりがい
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