月刊こしら Vol.101 (2023年10月号) 「口を出さない方が上手く行く」
「口を出さない方が上手く行く」 文・立川こしら
自分に自信が芽生えると、意見したくなるのは仕方のない事だ。こうすればもっと上手くいく。聞かれてもいないのに言いたくなるのは、SNS等のタイムラインを見れば明らかである。否定や賛同も含めて、口を出している現場を数多く見ることができる。
自己肯定感が低いなんて言ってる人は、自分のポストを見返すべきである。どれだけの意見を表明しているか。自信の無い人は意見なんか言えないし、意見を持っていないハズなのだ。
ここで足りないと思っているのは自己肯定感ではない。数多くの賛同者を求めている安易な慰めの集合体なのだ。自らを甘やかしてくれるモノを探しているに過ぎない。
だから私は、極力、どんな時でも肯定することにしている。間違っていると思っても、その自分の意見は簡単に曲げる。自分の意見を言わなくては成り立たない場所だったら主張はするが、それでも最終的には折れていいと思いながら、あくまでも構成上の理由で対立構造を作るだけだ。
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