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月刊こしら Vol.99 (2023年8月号)「あくびは夏に限る?」
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「あくびは夏に限る?」 文・立川こしら
季節で落語を分類する時、作品と季節が密接に関わっている場合と、そうでない場合があります。
「芝浜」は冒頭のシーンとクライマックスのシーンが冬なので、自ずと冬の話になります。「千両みかん」は季節自体が話の最重要ファクトになっていてわかりやすいです。
そこで今回は「あくび指南」を取り上げます。一応、夏の話という事になっていますが、作品の性質上、夏である必要はありません。また、明確に夏を描くシーンもないのです。それなのに夏の話に分類されるのは、「夏」というキーワードが出てるくから。たったそれだけなのです。あくびを教えるという荒唐無稽な設定で、教材に選ばれたテキストの内容が「夏だった」だけなのです。これを夏の話だと分類する乱暴さは、落語というジャンルが内包しているいい加減な部分だと思います。
「夏のあくびを教えましょう」
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