マガジンのカバー画像

月刊こしら 2021

12
2021年1月~12月までに発行された月刊こしらです。
立川こしらプロフィール 1996年立川志らくに弟子入り 2012年に真打昇進 avexよりCDを5…
¥1,200
運営しているクリエイター

#立川こしら

月刊こしら Vol.79 (2021年12月号) 「老後の為に貯金します。」

月刊こしら Vol.79 (2021年12月号) 「老後の為に貯金します。」

「老後の為に貯金します。」 文・立川こしら
私がまだ10代だった頃、将来の夢を聞かれた時の回答です。

「何をやりたいのか、何になりたいのか」という質問なのはわかってますが、こう回答すれば変わり者だなと相手に印象付けられました。

それ以上踏み込んで来る人は少ないので、くだらない質問を受け流す事ができました。

もっとみる
月刊こしら Vol.78 (2021年11月号) 「食う寝る処に住む処」

月刊こしら Vol.78 (2021年11月号) 「食う寝る処に住む処」

「食う寝る処に住む処」 文・立川こしら

毎日住処が変化するのが私のスタイルだ。

365日ホテルを利用しているからこそ、誰よりも住環境にこだわっているのかも知れない。

もっとみる
月刊こしら Vol.77 (2021年10月号) 「非日常のすすめ」

月刊こしら Vol.77 (2021年10月号) 「非日常のすすめ」

「非日常のすすめ」 文・立川こしら

私は非日常が大好きなのです。

日常とは安定している状態です。予定や予測の範囲内ならば新しい対応を求められない、これまでのルーティンで乗り切れる状態ではないでしょうか?

もっとみる
月刊こしら Vol.76 (2021年9月号) 「noと言える日本」

月刊こしら Vol.76 (2021年9月号) 「noと言える日本」



「noと言える日本」 文・立川こしら

中学生の頃に流行っていた本だ。
当時、どうしてこの本を買ったのか今では全く思い出せない。
そもそも、中学生と言えばアニメを見て、流行りの音楽を聞いていた頃だ。
SONYがWALKMANを売り出して、ハイポジとかメタルとか意味なく高いカセットテープを買ってCDからダビングしていた。
ミニコンポが流行っていた時期だ。
近所の書店に行って、わざわざこれを買った

もっとみる
月刊こしら Vol.74 (2021年7月号) 「復讐はこうして行われた」

月刊こしら Vol.74 (2021年7月号) 「復讐はこうして行われた」



「復讐はこうして行われた」 文・立川こしら

読書感想文という宿題が大嫌いだった。何をすればいいのかわからなかったからだ。本を読んで感想を書く。小学高低学年だっただろうか。夏休みの宿題ではなく、通常授業での宿題だった。原稿用紙1枚、低学年だからマス目は大きかったが、全く埋まらなかった。だってその当時の感想なんて「おもしろい」「つまらない」それぐらいしかない。今でも思うのだが、本を読んで感想を言

もっとみる
月刊こしら Vol.73 (2021年6月号) 「特技がないなら〇〇をやれ!」

月刊こしら Vol.73 (2021年6月号) 「特技がないなら〇〇をやれ!」



「特技がないなら〇〇をやれ!」 文・立川こしら

ベーシックインカムや、AI社会などコロナ禍で新たに見聞きした事柄も多いでしょう。
しかし、これらはもっと前から(皆さんの知らない所で)話題になっていて、突然湧いて出た話ではありません。

AIに仕事を奪われるなんて今更騒いでいる人は、もう一度小学生にでも戻って社会の勉強をするべきです。
新たな技術力が生まれて、淘汰される仕事なんて、蒸気機関が発

もっとみる
月刊こしら Vol.72 (2021年5月号) 「他人の常識に殺されるな!」

月刊こしら Vol.72 (2021年5月号) 「他人の常識に殺されるな!」



「他人の常識に殺されるな!」 文・立川こしら

タイムラインに流れてくる「芸人には何の保証もない」という嘆き。
そりゃ口開けて、ただ待ってるだけのヤツに保証なんてするわけないのだ。相手が国だからみんな勘違いしてしまう。
これを会社とか師弟関係に置き換えれば、そんなくだらないため息なんて溢れる訳がない。
何の努力もしない弟子は見捨てるか破門だし、会社だって働かない社員は冷遇するだろう。
彼らは「

もっとみる
月刊こしら Vol.71 (2021年4月号) 「会いたい気持ち」

月刊こしら Vol.71 (2021年4月号) 「会いたい気持ち」

目次●「会いたい気持ち」

「会いたい気持ち」 文・立川こしら

「こうなるんじゃないか?」

ある程度の予測を立てて、そこに対応出来るように準備する事が大切です。
特に新型コロナウィルスによって、常識が大きく変わろうとしている、こんな時だからこそ必要になります。
自分なりの未来予想と、現実の違いを修正しながら時代にアジャストしてゆくのです。

もっとみる
月刊こしら Vol.70 (2021年3月号) 「その落語家、連戦連勝」

月刊こしら Vol.70 (2021年3月号) 「その落語家、連戦連勝」

目次●「その落語家、連戦連勝」

「その落語家、連戦連勝」 文・立川こしら

 今の暮らし(その落語家、住所不定)を始めるにあたって、実はどちらにしようか迷っていました。

 家を持つ、家を持たない。

もっとみる
月刊こしら Vol.69 (2021年2月号) 特集/緊急事態宣言

月刊こしら Vol.69 (2021年2月号) 特集/緊急事態宣言

目次●特集/緊急事態宣言

落語の世界に足を踏み入れた時こそが、私にとっての緊急事態宣言だった。それまでの生活と全く違う、弟子入りや入門というルール。
ずっと憧れて入った世界ならまだしも、思いつきで足を踏み入れたのだから、何もわからない、知らないのだ。

もっとみる