メカニカルキーボードのLubeについて
以前キーボードの沼にハマったというnoteを書いたけど、最近はタイトル通りメカニカルキーボードのLube、つまりキースイッチやスタビライザーに潤滑剤を塗るやつをやっている。そのへんについてまとめておく。
・なにそれ?
キースイッチやスタビライザーに潤滑剤を塗るやつです。キースイッチがメインかな。
・なぜそんな事を?
静音化や感触の向上を求めて。
赤軸のようにスムーズなスイッチで、静かさや滑らかな感触を求めるなら割と効果あり。茶軸みたいな感触系ならドゥルドゥル感が出る。青軸みたいな小気味良い音が好きな人は別にやらなくてもいいかも。
スタビライザーのカチャカチャ音やバネのシャリシャリした音が抑えられるのも大きい。
・どこに塗るの?
スイッチを開けて、ハウジング?とステム?の接触面に塗る。パーツの名前はともかく、とにかく動いて擦れそうなところ。あとバネにも塗る。バネ大事。接触面に関してはこれ(https://t.co/HHFZE66lND)が分かりやすい。
あとはスタビライザーにも塗る。これもわりと大事。
・何を塗るの?
実は何がベストなのかイマイチ分かってない。色々試してみよう。
手に入りやすいものなら
・SuperLube潤滑油:定番。
・Blc-012:SuperLubeより粘度が低い。
手に入りにくいけど良いらしい
・Krytox:すごいらしい。いろんな型番がある。クソ高いけどたまに共同購入して小分けで売られたりもしてるみたい。
・Tribosys3204:そのKrytoxをスイッチ用に配合したスイッチ用Lube?
赤軸などのスムーズなスイッチには粘度低め、茶軸などの感触系には粘度ちょっと高めがいいかも。
あと
SuperLubeグリス:粘度めちゃ高い。スタビライザーに塗ってるの見たことある。
・スイッチの開け方
CherryやGateronのスイッチならピンセットなどで両側のツメを外してやるとわりと簡単に外すことができる。
Kailhのスイッチはちょっと難しいので、キースイッチオープナーがあるといい。こういうの→https://make.dmm.com/item/932876/
・塗りかた
筆で1つ1つ塗る。思ったよりめちゃくちゃ時間がかかる。はんだ付けされているスイッチの場合はんだを剥がすところから始まる。塗り終わったらはんだ付けも待っている。長い戦いになるぞ。
やり方は…実際に塗っている動画を見ると早い。すぐ動画に頼る。
https://www.youtube.com/watch?time_continue=154&v=qSgPKPoFo2k
スタビライザーに関してはこれとか。アホみたいに大量に塗ってるけど割とカチャカチャ言うところなのでこれぐらい塗るのもありなのかもしれない。あとこの動画ではバンドエイドで消音を試みている。
https://www.youtube.com/watch?v=cD5Zj-ZgMLA
1時間ほど塗り作業してふと手元を見たらまだ全体の半分も塗れてない事に気づいて愕然としたり虚無になったりするけど頑張ろう。アイカツ!などのアニメを見ながら塗るといいかもしれない(なぜなら前向きな気持になれるから)
・(おまけ)一度塗ったLubeを洗う
一度塗ってみたものの別の潤滑剤に変えてみたい、となると今ついてる潤滑剤を洗う必要がある。知ってる方法はこのへん。
・IPA(イソプロピルアルコール)で拭く
・超音波洗浄機+中性洗剤
雑に台所用洗剤で洗いました。
・おわり
数時間後すべてのキースイッチをLubeし終えて基板に取り付けてタイピングしたとき、「こんなに変わるのか!やってよかった!」と思うか「えっ、こんなもん?しょうもな…やらなきゃよかった」と思うかは人それぞれ。でも比較的安くキーボードの音や感触を変えることができるのでおすすめだ。時間と手間はめちゃくちゃかかるけど…。