真沙魚(まはぜ)くんのお話。
彼の前世は、彼の母親である金魚さんの婚約者。
別の男に寝取られた(?)ので、その男と相討ちになって死んだ。
彼が不死身なのは、前世で不死、或いは死者蘇生の禁呪を研究していたから。
彼が母親から残虐な虐待を受けるのは、彼が前世で儀式の為に何人もの子供を殺したから。
そしてその全ては、猟奇的な神である良ちゃんのイタズラ。
金魚さんが彼を毛嫌うのは、胎児の頃の彼が人の形をしていなかったり、堕ろそうとしても何度でも蘇ったから。
或いは、彼が客との間に出来た子供だと思っているから。
(実際彼が誰の子供かはよくわからないが、月夜くんの子供…エディプスコンプレックス…のイメージはある。誰の子供でもなく、魔力から発生した奇形腫のようなものであるイメージもある。)
前世の彼も偏執的に彼女のことが好きで気味悪がられていた。
何故前世の彼が金魚さんのことをそこまで偏執的に好きだったかというと、彼の母親が金魚さん(の前世…?)で、彼もまた虐待を受けていたから。
世界は繰り返す。
ちなみに、猫のような耳や舌を持っているのは、DAINZIA猫が転生や生き返りを象徴する動物だから。
そしてこの全ては「可哀想な真沙魚くんのお話」を描いた以後、そのイメージから連想的に考案された後付けの設定である。
(僕はそもそも連想されるイメージや思想で創作しているので、もしかしたら前作を描いたときにもそのイメージがあったりするかもしれず、前も後もないと言えばそれもそう)
元は金魚さんの恋人である月夜くんから分離されたキャラクター。
金魚さんと相思相愛である彼と、毛嫌われてDVを受けている不死身のもう一人の彼が存在したので、こちらには別の名前をつけようということになった。
当時DDLCをプレイしたばかりで「魚の名前をキャラクターにつけるのいいな…」と思っていたので、適当に検索して語呂で決めた。
というところで「金魚さんも(元は金魚草とは言え)魚の名前じゃん」ということに気付いた。
親との関係と恋人との関係には深い相関性があると考えていたので、親子ということにしよう、となった。
「まはぜ」という語呂から連想されるのは、「狭間」「マゾヒスト」「ミュンヒハウゼン」。
あんまり関係ないけどハゼは男性器(古語で「はせ」)の形であることが語源とされる説があるらしい。
最近痣として鉱石のようなキラキラを描くのは、魔力の結晶的なイメージ。
アリプロの眠れる城の
「愛しくて寂しい
心はバラバラに
ひび割れ重なって
星の輝き」
という歌詞が好きでそのイメージもある。
あと何となく連想されるのは「宝石の国」か。
最初の方しか読んでないけど。