男の子が赤ちゃんを産めるようになる話
「先輩のことが好きで好きで仕方がないのに……
抱き締めたり……ち、ちゅうしたりするくらいしか出来ないのが、もどかしくて……」
恋の苦しみを少しでも慰めようと闘次郎ちゃんを愛おしそうに抱き締める。
(本当はもっと愛し合えるけど……
今はこれが心地好いな……
悪いがもう少し苦しんでもらおう……
すまん……)
「せ、先輩……僕たちも、赤ちゃん欲しいですね……」
「……!
あ、あぁ……」
「……子供ってどうやって作るんですか?」
「…………」
「で、でも、俺、赤ちゃん産めないぞ……
男だから……」
お腹を抱えて、ふらふらとトイレから出てくる闘次郎ちゃん。
「ケツから血が……」
「えぇっ!?痔ですか!!??」
闘次郎ちゃんの言い方もそうだが、余りに身も蓋も無さすぎる。
「お腹痛い……頭くらくらする……」
「それって……生理じゃないですか?」
「……!!!???」
ひろみくんは元々女の子で、村でそれとなく女の子用の性教育を受けたり、女の子の友達が生理になったりしたを見ていたので、何となくわかる。
初め、突然生理になった友達からナプキンを求められたときは、テーブル用のナプキンと勘違いして恥をかいたもんだ。
ちなみに、ひろみくん自身は、初潮を迎えるのが異常に遅くて、ついにはあの変態女神にちんちんを生やされるまで来なかった。
女の子の穴も消失してしまったので、女神の気が変わらない限り、二度と生理を迎えることはないだろう。
「先輩の中って、僕のと違ってて……
中で二つに別れてるんですよね。
もしかしたらそれが女の子の穴なんじゃないかと……」
闘次郎ちゃんにえっちの仕方を教わって、何度か試す内に気が付いた。
自分もそうなのかと思って指を入れてみたが、それらしきものは見つからなかった。
「俺、女だったのか……」
「……」
ひろみくんも、突然ちんちんを生やされて戸惑ったので、気持ちは分かる。
「……だったら、お前の赤ちゃんも産めるかな……?」
「……!
……試してみますか?」
(赤ちゃん欲しい……
先輩に産んで欲しい……♥)
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