ことの葉 【睦月/短歌】
泡だてたラテで味わう温もりは
今日を乗り切る最初の褒美
食べてるか
風邪治ったか
寝れてるか
子は年とれど
母は変わらじ
愚痴言わず 笑顔で生きよ
1.17 3.11が教えてくれた
4年前。職場を離れて育児に専念、していたはずの私が、時短ではあるが、あれよあれよと仕事に復帰することになった。初めの頃は、通勤のバスと電車の時間、何もしなくても、一人自由というだけでただ嬉しかった。文庫本を読み、スマホを触り、ボーッと車窓を眺める。その日の仕事の一人反省会だけで終わった帰り道もある。
そのうち、目についた景色や、ふと気になったことを、頭の中で五、七、五‥で呟き、入れ替えたり転がしたりして、短歌らしきもの、俳句らしきものをこしらえてみるようになった。ちょっと納得いくものが出来た日は、スマホのメモの中に入れておく。どんなに頑張っても、一日一首(一句)が限界で、今日は何だか調子がよいから、沢山作れそうだと思っても、家に着いてしまうと、それまで思い浮かべていたものは雲散霧消してしまう。もちろん、あれこれ単語をこねくり回して、結局何も生まれない日もある。毎日作ることを目標に頑張ったり、めんどくさくなって辞めてしまったり、かと思えばまた生活にリズムが欲しくなって書いてみたり。そんなことを繰り返していた3年間。
そのメモは、昨年の春から更新されていない。
私がnoteを始めたからだ。
十七文字、三十一字に何かをこめ、あるいは何かを切り取るのは難しい。だらだらと文章を書く方が余程ラクな気がする。でも、ウンウン言いながら言葉を探し、入れ替えたり削ったりしながら、やっとできた短歌や俳句は、その時私はああだったこうだった、と長々書かなくたって、時間をおいてから読んでも、言葉のうらに詰め込まれた気持ちや景色が浮かび上がってくる。
また、短歌や俳句にはげんでみるのもいいかも知れない。改めてそんな気持ちになって、(過去に作った作品ではあるけれど)白熊杯に参加してみることにした。
参加してみようかなと思った直接のきっかけは、オラヴ153さんのこの記事でした。
俳句よりも感情がこもりやすい短歌。決して同じことを体験している訳では無いはずなのに、胸が掴まれるようなこの感じ、確かにあると思ってしまった。メロディがついていなくても、やっぱりそれは、歌 なんだと教えてもらったような記事です。
俳句の方も参加しようと思います!
#白熊短歌