「だらしない」を利用する、腰パン腰履きという着こなし方【メンズファッション】
おそらくですが、ほとんどの方の腰パンに対するイメージは
「だらしない」
「ダサい」
など、決してポジティブなものではないでしょう。
しかし今回は実はそんなこともないよ、ものは使いようだよ、ということを知っていただきたいです。
なぜ腰パンは「だらしない」というイメージと結びついているのか
まず、なぜ腰パンは「だらしない」と思われるのか。
それは、主に合わせているアイテムに問題があります。
カジュアルすぎると「だらしない」と思われやすい
実際に画像を載せるのはなんか否定している気分になっちゃうのでここではしませんが
一般的にだらしないと言われてしまっている腰パンを使ったコーディネートの多くは
・ジーンズ
・Tシャツ
・キャップ
・スニーカー
など、カジュアルなアイテムにかなり寄っています。
カジュアルな服を、腰パンというカジュアルな着崩し方をしているので
全体の印象が「超カジュアル」つまり「ラフすぎる」感じに見られやすいんです。
1つのステータスに極振りするとそれだけ弱点も増える
カジュアルでラフすぎると、だらしないと思われやすいわけですが
別にこれ、他のケースにも当てはまります。
例えば、全身スーツに髪の毛をバッチリ決めてやると「キメキメ」な印象になりますし
そこからスーツの色を白にして髪の毛を盛り盛りにして、シャツのボタンを開けて胸元をちょっと出すと
多分「一昔のホストっぽい」印象になると思います。
ファッションは、ある特定のイメージに偏るとその印象が強くなります。(当たり前かもしれないけど)
ただ「キメキメ」なスタイルが好きな方も、「ホストっぽい」印象が好きな方もいらっしゃるでしょう。
しかしある一点に特化すると、その感じが苦手な人にはウケません。
激辛料理みたいな感じ。
お味噌汁みたいな万人ウケが良い料理(=無難なスタイル)とは違って、メッチャクチャ死ぬほど辛い料理(=尖ったスタイル)が苦手な人は多いはず。
ですけど、やっぱり辛いものが超好きな人はそういう激辛料理も好きでしょう。
一定のイメージに寄れば寄るだけ万人受けはしにくくなるけど、コアなファンも出てくるんです。
カジュアルな格好で腰パンをすると、どうしても「やんちゃ」な印象が強くなりますので
そういうスタイルが好きな方にはウケるけど、今はかなり少ないのでしょう。
だから「腰パンはだらしない」とか言われたり、「女子ウケ最悪」と言われるんだと思います。
しかしここで注意してほしいのは、別に女子ウケだとか気にしないんだったらそれでそれで個人の自由だということ。
ダルダルのTシャツでジーンズを腰穿きしたスタイルが好きならそれで別に良いじゃん。だけど多くの人にはウケにくいよ。というだけです。
優劣なんてありません。ただどちらを選択するかの問題。
激辛料理とお味噌汁、どっちも優劣なんてないのと同様です。
「だらしない」と思われにくい腰パンの取り入れ方
優劣なんてないし、好きなら好きでいいんだけど
やっぱりカジュアルなアイテムばかりで腰パンをするとどうしても「だらしない」と思われる人が多いのは事実。
もし人から「だらしない」と思われたくないのであれば…
「だらしない」イメージの反対のイメージを混ぜてみましょう。
上半身でキメて、腰パンで「だらしなく」崩す
例えばこれは、上半身をジャケットとタートルネックのニットにネックレスを付けて思いっきり「キメた感じ」にした後に
下半身に腰穿きしたスウェットパンツとスニーカーを合わせています。
「だらしない」と「キメた感じ」を合わせてバランスを取っています。
これ、「カジュアル」と「キレイめ」のバランスとも言いますね。
キレイめな黒のジャケットやロングコート、革靴を腰パンでカジュアルに崩す
こっちの方が分かりやすいかも。
これは黒のジャケット、ウールで黒のロングコートに革靴と「キメた」印象があるキレイめなアイテムで固めて
そこをまた腰穿きしたスウェットパンツでカジュアルに崩しています。
腰パンをして思いっきりカジュアルにして、ロングコートとハットでキレイめに寄せる
こっちはもう少しわかりにくいですが、これも腰穿きが役立っています。
超オーバーサイズのトップスにゆるゆるのパンツ、しかもそれを腰穿きしてガッツリ「だらしない」印象にしたところを
キレイめな黒のウールのロングコートやハットでバランスを取っています。
このように、腰穿きの「だらしなさ」も使い方によってはすごく役立ちます。
腰穿きの「だらしない」印象は、キメキメでキレイめに寄せた印象を崩すのに使えるんです。
違和感が出にくい腰パンのやり方
さて、ここまで腰パンを激推ししてきましたが
ただズボンをずり下げればいいかというと、そんなこともないです。
いくつかポイントがあります。
柔らかい素材のパンツは、腰パンしたときもシルエットが崩れにくい
まず、腰パンをしたときにシルエットが崩れにくいパンツというのがあると思います。
で、シルエットが崩れるというのはどういうことかというと…
こういう感じ。
裾の部分が余ると裾にクシャッとシワが付く(クッション)んですが…
素材が硬めのパンツはそのクッションが上まで波及するというか、
シワが脚全体に及ぶんですね。
で、こういうことが起きやすいのは素材が硬いパンツです。
ミリタリー系のパンツとか、硬めのジーンズやチノパンでやるとこうなります。
この「足全体くっしゃくしゃ」を利用する方法もあるとは思いますが…難しいと思います。
なのでまず腰パンを取り入れてみようという時は、スウェットパンツなど素材が柔らかめのパンツでするとやりやすいと思います。
これもそうですね。
素材が柔らかいのでシワが下の方に溜まって、脚全体のシルエットは崩れていません。
もしくは、スキニーなどかなり細身のパンツであれば
腰パンをしてもシワの付き方に違和感が出にくいでしょう。
膝までずり下げると「だらしない」印象が強い腰パンになる
また、腰パンをしてみようと言ってもそんなにずり下げる必要はありません。
いつもより少し下げる、くらいのイメージでいいでしょう。
それだけでも変わります。
ここまで下げると難しいかも。
大き目のトップスを着て、腰の部分を隠すと腰パンの違和感を薄められる
最後に、腰パンをするときはずり下がっている腰の部分が見えないように
大き目のトップスなどを着て隠してあげるとやりやすいでしょう。
トップスが短めで、腰パンをして下着が見えちゃうとかなり「だらしない」と思われやすいと思います。
そうなるといかに腰パンをうまくしていても、「下着が見えている」だけで嫌う方が増えるはずです。
ぼくは下着が見えるくらい下げる時は、周りからそれが分からないように大き目のトップスで隠します。
カジュアルに崩せる着こなし、腰パンを取り入れてみよう。
以上、腰パンについてのお話でした。
・腰パンをするときはカジュアルすぎると「だらしない」と思われてしまいやすいので、キレイめなスタイルを崩すときに使うとオシャレに見られやすい。
・素材が柔らかいパンツ、もしくはスキニーパンツだと腰パンをしても違和感が出にくい。
今日のポイントはこんなところです。
腰パンというとイメージ的に「だらしない」と思われる方も多いとは思いますが
先入観で嫌わずに取り入れてみると着こなしが大きく広がると思います。
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