「ファッションは顔」と気付いてもっと服が楽しくなった話。
「ファッションは顔」というフレーズはよく「ブサイクはファッションしても無駄」ということを言いたいときに使われます。
「どうせ俺はブサイクだからオシャレしても無駄なんだ」とファッションを諦めるために。
ですが、それは違うと言いたいです。
今回は、「ファッションは顔」と気付いてからもっと服が楽しくなった話をします。少し長くなります。
「顔作り」を知らずにファッションを楽しんでいたころ
今から数年前の話、服が好きでした。今も同様。
当時好きだった服は、「デザインの効いた派手な服」。
ドメスティックブランドのギミックが効いた服も好きでしたし、Maison Margielaの白いタビとか少しエッジの効いたものが好きでした。オールホワイトコーデとかも好きでした。
↓昔の写真。
だけど、「カッコいいあの人」のように見えないという気持ちがどこかにありました。
しかし何が足りないのかが分からない。
「顔」という概念がなかった。
その頃は、そもそも「顔」という概念がコーディネートの中にありませんでした。
恐らく、これを読んでいる方の多くもそうでしょう。
髪型は適当に切りに行くくらい。かろうじてパーマをかけたりもしていましたけど…今思うと全くカッコよくはなかった。
いつも眼鏡をかけていたのですが、その眼鏡もあまりこだわることもなく「まあこれでいいかな」と選んでいるものでした。
顔が服に”負けていた”
デザインフルな服を着ているのにもかかわらず、顔が普通。どこにでもいそうなただの童顔の男。
強い服を着るのでなければ、顔も強くしなければなりませんでした。
自分が憧れていた「カッコいいあの人たち」はみんなここを分かっていたけれど、その頃は全く分かっていなかった。
だからどんな服を着ても、どんな着こなしをしても何となくカッコよく感じなかった。
「ファッションは顔が大切」だと気づいたきっかけ
何となく行き詰まりを感じていたある時、友だちがイベントを開くから参加しないかと誘ってくれました。
そのイベントは、スタイリストのBFさんという方が「ファッションと顔の関係について話す」というもの。(パリコレクション会場に行くとローラよりも写真を撮られるらしい。ガチのスタイリストです。)
イベントでは、「ファッションは顔が大切。同じ服を着ても顔によって見え方が全然違う」という話をBFさんから聞きました。
「強い服を着るなら、顔も強くないと負けちゃう。服に着られちゃうんだよね」
顔とファッションの関係について全く考えたことがなかったぼくにとって、その話は衝撃的でした。
当たり前のように思えてずっと無視していた「顔とファッション」
「ファッションは顔」というのはネット上で良くある話です。そんなの、当たり前のようにも思える。
だけど当たり前のようで、それまでは「服が似合う顔作り」を考えたことはありませんでした。
必要だったのは「デザインフルな服」でもなく「カッコいい着こなし」でもなく、「自分の顔を服に似合わせること」だったんです。
いくらいい服を着ても、いくら着こなしをこだわっても顔がオシャレじゃなかったら服に着られてしまう。このことに初めて気付いたのは、そのイベントに参加したときでした。
でも顔が”全て”ではない
「ファッションは顔が全て」というフレーズもありますが、それは違う。
ファッションで顔が大切なのは違いないけど、あくまで一部です。全部じゃない。
そんな0か100かの話じゃないはずです。顔が全て、と言い切ってしまうのはあまりに極端だと思います。
顔に気を遣い始めてから
そのイベントの後、自分だったらどうすれば服が似合う顔になるかを考えました。
色々試したことがあるのでまとめます。
髪にパーマをかけ、センターパートに
とりあえず「パーマを強くかけてみよう」と思い知り合いに紹介してもらったサロンへ行きました。
そこで強めのパーマをかけて、髪を分けてオデコを出すいわゆるセンターパートにしました。
全然見え方が違う。こっちのほうが100倍カッコいいじゃん。そう思いました。
眉がダサいから整えた
センターパートでオデコが出るようになると、別の問題点が見つかりました。
眉がダサい。取り急ぎ整えました。
整え方は適当にYouTubeで調べればいくらでも出てきますね。ありがたい。
”ぽい”眼鏡に変えた
ぼくはドライアイなので、目の調子が良い時しかコンタクトを着けられません。
なので普段は眼鏡。その頃かけていたメガネは割と普通の、特別カッコよくはないもの。
以前付けていたメガネ。良くも悪くも普通。
これもそこまで悪くはないんですが、あまり”ぽく”はなかった。そんなに似合ってなかったのもあります。
なので3万くらい出してちょっといい感じの眼鏡を買いました。
顔作りを意識してから初めて買った眼鏡
クリアフレームに、レンズにブラウンで薄く色を入れました。前に付けていたメガネよりも一気に”ぽい”雰囲気があるはず。
メガネは店員さんに相談して試しまくるのが楽で失敗しにくいです。
顔周りは、自分だと「違和感」が邪魔をして似合うかどうかをうまく判断しにくいので他人に見てもらうのが大切だと思います。
髭を生やして脱童顔
髭も生やしました。
スタイリストの方もヒゲを生やすのを勧めていて、童顔だけどとりあえず生やしてみたら「意外といい感じ」でした。
大人っぽく見えるヒゲと童顔。
ぼくの場合は「似合わない」なんてことはなく、ちょうどバランスが取れたようです。
「服が似合う」と言われるようになった
・髪型を、強めのパーマのセンターパートに
・眉を整える
・”ぽい”メガネに
・ヒゲを生やす
これらの事をして自分でも「前より服が似合うようになったな」と思った頃、またそのスタイリストのBFさんにお会いする機会がありました。
BFさんは「前よりカッコよくなった」と言ってくれました。
それ以外でも服を着た時に「似合うなあ」と言われることが圧倒的に多くなりました。前は全然なかったのに。
服が似合う顔を作ることで、普通の服がもっと似合うようになって、普通じゃない服でも着こなせるようになる。
今の方が、昔より何倍もファッションが楽しいです。昔より服が似合うようになったから。
今だから分かりますが、「顔もコーディネートの一部」と考えるのが本当に大切です。
コンプレックスを引き合いにして諦めないで欲しい
「ブサイクはオシャレしても無駄」と思っている方。
努力すればいくらでもやりようがあるのに、そこでコンプレックスを引き合いにして諦めるのはもったいない。
ちなみにぼくは「目が重い」「鼻が上向きで丸い」などのコンプレックスがあります。「腕が細い」「背が低い」「エラの張り」など他にも挙げたらきりがない。
しかし自分で気にしているコンプレックスでも、他人からするとそんなに気にならないもののようです。
自分なりの戦い方で、それぞれの形で顔を服に似合わせていくとファッションがもっと楽しくなると思います。
右と左、どちらが”ぽい”でしょうか?
服が似合う顔を作る
ぼくは現在、AMBIFACEというファッションブログを運営しています。
・服が似合う顔の作り方
を中心に「思わず目が惹かれるオシャレ」を目指しています。
人と違うファッションを楽しみたい方には気に入っていただけるはずですので、是非覗いてみてください。
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