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大門マルシェから新しく「ちょっと関わるまちづくり choi-choi」が始まります!

はじめまして!新プロジェクト「ちょっと関わるまちづくり choi-choi」に関わっているルナです。

塩尻大門マルシェを開催し続け、新たなプロジェクトを始める塩尻大門マルシェ実行委員長の草野エリ(通称:エリー)さん。エリーさんが手がける大門マルシェはどんな風に始まって、どんな想いをつめこんできたのか、気になりすぎて夜も昼も寝られるようになってしまったので直接伺ってきました!

大門マルシェのはじまり
──初めはマルシェも続けることも考えていなかった!?

ルナ>そもそも大門マルシェってどうやって始まったんですか?

エリー>最初からマルシェをしたいと思っていたわけではなかったんだよね。2020年の10月にApple Watchを使った実証実験のポイントとなるイベントをつくるという別のお仕事があって、なんのイベントしようかなぁって考えてて。
ちょうどその頃、ゴミを減らす活動に興味があったから野菜をビニールにくるまず裸売りで販売してみたいなぁと思ったの。でも1人じゃ寂しいしなぁって思って、つながりのあった商店街の方たちに一緒にやらないかって声をかけてみたらみんな協力してくれて。「いつも大門にある。まだ知らないこと」をテーマにして塩尻大門マルシェができあがったの。

ルナ>そうだったんですね!出店者さんはエリーさん含めて何人くらいいたんです?

エリー>実は段取りするのにいっぱいいっぱいで、結局私は野菜販売しなかったんだよね笑 出店者さんは8店集まっていただいたよ。

ルナ>なんと!笑 8店舗からスタートして、現在の70店舗オーバーまで数が増えていったんですね。1回目から、どんどん大門マルシェ続けていこう!出店数増やそう!みたいな意気込みがあって、今に至るんですか?

エリー>いや、ぜんぜん続けるつもりはなかったの。一回限りのイベントのつもりで開催してた。でも、コロナ禍でイベントが少なかったり、新しいことが始まりにくいタイミングだったからか、出店者さんとか来場者さんから「次いつやるんですか?」って声かけてもらえて。
こうやって求めてくれる人がいるなら続けてみようと決めたんだけど、ただ町にとって意味のある形にするなら、最低でも月に1回開催しようってことで、2020年10月〜2021年11月までコロナで中止になることもあったけど、毎月開催を続けたんだよね。

ルナ>毎月、って結構大変そうですね?

エリー>そうなの。5回目くらいから「あれ、これ大変だな」って気づき始めて笑 なんで続けてるのかわからなくなってきたんだよね。
そんな時に出店者さんが「楽しかったらいいんじゃないですか」って言葉をくれて、なんかそれがスッと自分の中に入ってきて、そうだよなぁって。そこから「たのしいを、真ん中に。」っていうコンセプトができあがったの。

「たのしいを、真ん中に。」コンセプトにかけた想い
──町の中でたのしいを共存させる

ルナ>コンセプトの「たのしいを、真ん中に。」ってしんどいなってところから、できた言葉なんですね。この言葉にはどんな想いがつまってるんですか?

エリー>ただひたすらに、みんながたのしくやってくれたらいいなって思ってる!
ただその「たのしい」は結構シビアな面もあって、例えば「ここに時間を使っていていいんだっけ?」とかの問いを抱えたままだと、心から楽しめなかったりするよね。それぞれ、家族のこと、仕事のこと、お金のこととか、いろんなことを抱えているから、ちゃんとたのしむためには、自分の葛藤と向き合う必要があったりもする。でもずーっと葛藤と向き合っていると疲れちゃったり、真面目になりすぎちゃったりするから、そんな時にもたのしいを忘れないでっていう意味で、真ん中にって言葉をおいた感じ。

あとは、明日朝が早いのに楽しくてついついやっちゃう、没頭みたいなエネルギーってすごいパワーがあると思ってて、そんなパワーを大切にしたいなって気持ちもあるかな。たのしいとか得意なことがそれぞれにあって、一人ひとり適材適所に活かせることができたら、もっと世の中うまく回っちゃったりして?なんて思ったり。その人のたのしいを世の中に開いてみて、グングン動き出すのも見てきて、ほんと、そういうのいいなぁって。

ルナ>確かに、たのしいことって時間忘れてやっちゃったりしますよね!
それに、人それぞれたのしいことって考えてみたら、違いますね。

エリー>ただ世の中に出してみると、当然だけど他の人たちもいて。誰かのたのしいは、誰かのたのしくないになることもあるんだよね。その時にどっちかがただ我慢するのはちょっと違うのかなぁと思ってる。
以前、音響に対するご近所のかたからの指摘があった時、演奏を今後やらないとしてしまうのは簡単なんだけど、音楽を楽しんでいる人たちもいるからどうしようかなって。大体そういうのがあるときって、私が礼儀を欠いているときで、本当に勉強させてもらってる。ちゃんと事前に演奏時間のポスティングをしたり、そもそも暮らしている人がいる場所だから演奏は30分ずつにしたり、そういう配慮をすることでご指摘がなくなったの。お互いがたのしくいられる、許容しあえる中和点を考えることを大切にしたいなって。

大門マルシェって町や商店街を使わせてもらっているから、マルシェに来てくれた方々が良ければいいわけではない。住民や商店街のみなさんと、一緒に同じ場をつかっている者同士として共存するためにはどうしたらいいのか。我慢するんじゃなくて、擦り合わせができたらいいなって。話してみたら案外!ってことよくあるからさ。

ルナ>他の誰かのたのしいもそうだけど、自分自身のたのしいも妥協しないし我慢しすぎない、ってつい忘れちゃいがちな気がします。 

エリー>お互いにとっていい、共存、みたいな話で、手伝ってくれたスタッフさんから聞いた嬉しい話があって。ここ1、2年大門マルシェをウイングロード(大門商店街のショッピングセンター)の中だけでやってたんだけど前回から商店街を使って何箇所かに広がる開催に戻したの。そしたら、出店者さんが「商店街全体に広がるとお客さん分散しちゃうからねぇ、でも町にとってはその形の方がいいよね」って言ってくださったらしいの!お店にとっては分散しない方が利益につながるだろうに、そこに目が向くというか、そういう部分を大切にしてくれる方が出店し続けてくれているんだなぁってすごく嬉しかったの。

ちょっと関わるまちづくり choi-choi 始動!
──大門マルシェの新たな一歩

ルナ>そんな想いで続けてきた大門マルシェをもっとこうしたいなとかってあったりするんですか?

エリー>そうだねぇ。もっといろんな人がワイワイしててくれたら嬉しいかな。今は出店するという形しかないけど、出店するものはないけど町に関わりたい人っているからさ。

ルナ>その想いが今回のchoi-choi企画につながるんですね!?

エリー>そうそう。大門マルシェを通して、出店以外での町への関わりシロをつくりたいなって思って。それで今回は「楽しそうな企画を一緒につくろうよ!」ということを始めてみようかなと。一からひとりで企画するって大変だから、ちょうどいいハードルとして大門マルシェを活用してもらえたらうれしい。

今回は「みせめぐり隊」と「オリジナルビール隊」を募集するつもり。元々大門マルシェが商店街の店舗さんにとってたのしいイベントになれているだろうかって不安は少しあって。core塩尻が謎解きイベントを企画してくれて店舗さんをチェックインポイントにしたら、それがすごいよかったんだよね!毎回core塩尻にお願いするのも違うかなぁと思って、大門マルシェでできるお店を巡れる企画を作りたい。オリジナルビール隊は、大門商店街にわざわざ来る理由を増やしたくて大門オリジナルビールを開発してもらうつもり!そもそもみんなでワイワイビールつくるの楽しそうだしね笑

出店にしろ、企画にしろ、みんながやってみたいなって思うことをやりながら、好き勝手たのしんでいて欲しいんだよね。私はそれをつまみにお酒飲んでたらたのしいの笑 わちゃわちゃたのしくやってるのが結局は「たのしいを、真ん中に。」につながると思ってる!


───大門マルシェができた背景から、コンセプトにかけたエリーさんの想い、エリーさん自身のたのしい、そして今回のchoi-choi企画へのつながり、お伝えできたでしょうか。

続けるつもりはなかった初回から、出店数や来場客数、規模が大きくなっている大門マルシェ。そんな大門マルシェの真ん中には「たのしい」があるから数を目的とせずとも自然と輪がひろがっていくのだろうなと思いました。

大門マルシェの次なるステージ、輪を出店者さんや来場者さんだけでなく町にひろげていくプロジェクトchoi-choi。どんなかたちで、どんな方々と「たのしい」が表れていくのか楽しみですね。

「ちょっと関わるまちづくり choi-choi」の詳細は下記リンクから!


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