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ラスエボの理不尽な点を強引に解釈する(※独自考察)
○はじめに
こんにちは。この記事は2020年2月21日公開の「劇場版デジモンアドベンチャーLAST EVOLUTION 絆」、略してラスエボの理不尽な点を筆者独自の視点で強引に解釈しようという試みです。
当然ながら公式にはいっさい関係ありませんのでご注意下さい。なお本編のネタバレ要素が含まれますので未見の方はその点もお気を付け願います。
○ラスエボで描かれたパートナーとの別れ
まず初めに、今作で描かれた「パートナーデジモンとの別れ」について検証してみます。
劇中でわかるのは以下の3件4例です。
・2002年頃(メノアが14歳の時)のメノアとモルフォモンの別れ
・2010年の空とピヨモンの別れ
・2010年の太一ヤマトとアグモンガブモンの別れ
それぞれ状況が多少異なるのでメノアの推論はあくまで仮説という立場をとります。
メノアの仮説では人間的な成長がパートナーに力を与えるので成長しない大人になるとそのパワーが無くなるため関係が解消されるというものです。
>「未来に広がる無限の選択肢。それを選ぶことで得られる成長。『成長』と『可能性』の両立は莫大なエネルギーを生み出す」
>「私たちは日々生きていく中で色々な可能性を選択し、成長していく。でもその中でデジモンとの間にあるパワーは失われていき、そのパワーが無くなればパートナー関係は解消される」
しかしこの説には疑問点があって、劇中の描写からいっても太一とヤマトはむしろ将来を決めあぐねている状態ですので十分将来の選択肢や未知の可能性が残された状態と言えます。
明確にやりたいことが決まっている丈や光子郎より別れが先に来るのは不自然でしょう。
この点は無理な進化が別れを早めるという第二の仮説が登場するのですが、あまり戦闘をしてないと受け取れる空のデジヴァイスにカウントダウンリングが出ていること、太一たちと同程度戦闘に参加しているであろうタケルやヒカリが別れていないためこちらにも疑問符がつきます。
>「無理な進化と戦闘はパートナーとの別れを早める」
以上をふまえて本当のお別れの原因を以下のように推論を立てました。
○パートナー関係が解消される本当の理由とは?
※ここから独自解釈です※
最初はデジヴァイスの電池切れという楽屋ネタに持っていこうと思ったのですが(まだこの線も無くはないと思ってます)
もうちょっと深読みしてみました。
上記の劇中の描写を考えた結果が次の仮説です。それは
・パートナーに設定された「絆(きずな)値(仮)」が一定以上になると解消される説
です。以下で詳しく説明します。
まずカウントダウンリングがどういう挙動をしているのか改めて考えてみました。それは以下の内容に連動しているように見えます。
①一定時間の経過
②デジモンの進化
①の時間経過ですが、誰でもどこでもリングが減るかというと実はそうではなく、時間の経過の際にデジモンと一緒に過ごすと減るのが早くなったように見えます。これはモルフォモンと中の良かったメノア、ピヨモンを戦わせずに一緒に過ごした空の様子から裏付けられます。
同様に台詞などからエオスモン(1戦目)以前、冒頭のパロットモン戦より前では太一とアグモン、ヤマトとガブモンは普段別行動をしているように受け取れます。これは久々に出会って一緒に過ごしたためにカウントダウンが進んだと置き換えることができます。
従って、デジモンが実体化した状態でパートナーと長く過ごすことによっていろいろな思い出を作ったり充実した時間を共有することで絆値(仮)が蓄積されていてリングはそれを計測しているというものです。
②のデジモンの進化ですが、これは子どもたちやデジヴァイスから進化の光ともいうべき力の奔流が注がれるためこれを浴びると大きく絆値(仮)をため込むことができるというものです。
①、②の描写はどちらもリングの光が減っているためネガティブな印象を与えますが、これは実は逆で、デジタルワールドの何らかのシステムとして
選ばれし子どもから一定以上の絆値(仮)をパートナーが吸収するとデジヴァイス(?)が満タンになり、その時点で選ばれし子どもの役割を終える=パートナーシップが解消されるというのがこの仮説の骨子です。
つまり
・メノアと空は戦闘には積極的ではなかったけど実体化した状態で長く過ごしたため絆値が十分に蓄積されてお別れがやってきた
・太一とヤマトは積極的に進化を繰り返したため同じくパートナーを経由して蓄積される絆値が十分な量になったためお別れがやってきた
と一つの説でどちらの例も説明できます。
この仮説を踏まえて別れの条件を言い換えると子どもたちとデジモンは成長と可能性に伴う無限のパワーが無くなったから別れるのではなく、
「子どもたちとデジモンが充分な時間を過ごしたため」
十分なパワーを得た結果としてパートナーの役目が終わり関係が解消されたと言えるでしょう。
タイムリーな言い方をすると「濃厚接触は別れを早める」です。
なおこの場合02組はデジヴァイスのモデルが異なるために絆値の蓄積意外に別の役割があると見なす必要があるでしょう。
光子郎、ミミ、丈についてはエンドロールで一緒にいないため時期の前後はあるかと思いますが同様に絆値が満タンになるような過ごし方をしたのだと思われます。
デジタルワールドが何のために絆を収集しているのか、それは現時点ではわかりません。この点は思いついたら別の記事にするかもしれません。
○おまけ
仮説と照らし合わせてもテントモンと比較的長く過ごしていて戦闘にもある程度積極的な光子郎がなぜリングが出ていないか?という疑問が残るのでこのことについて考えていたのですが、解釈が2つあって
①テントモンそんなにかまってない説
②健康状態が影響する説
①は光子郎は物事に熱中するため、またテントモンは比較的自立した性格であるためお世話という意味ではわりと放置というか見た目より絆値の蓄積が遅いという考え方です。
②は太一ヤマトと光子郎の違いは何か?と考えたときに前者2名はビール類を含むアルコールを摂取していますが光子郎の戦略はウーロン茶です。
この差が実は絆値の蓄積に影響するというもう一つの仮説ですね。
更にラスエボの描写だけだと成熟期以上に進化してないと絆値の蓄積が少ないと言うことが出来なくもないのでが、この点はブレがあるので一旦保留とします(エンジェウーモンは鍛え方が違うものとする)。
○どうしたら別れを遅らせることができたのか
まとめです。見出しの方法それは
光子郎のように
「パートナーをある程度育てたらその後は放置」して
「お酒ではなくウーロン茶を飲む」こと
もしくは02組のように
お使いの端末の「デジヴァイスをアップデート」する
以上がラスエボから導かれるパートナーと長く過ごすコツです。
お読みいただきありがとうございました。