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季節の和菓子作り講習会に参加してきました

先日、お友達のお誘いで季節の和菓子作り講習会にお呼びいただき、上生菓子の作り方を学んできました。

数ある和菓子の種類の中でも職人さんが一つ一つ手作業で作る、色とりどりの綺麗な形にうっとりしてしまう上生菓子。今回はそのひとつである「練切」を習いました。
練切は白餡に砂糖や芋のつなぎを加えて練り、炊き上げた餡に色をつけ、四季折々の風物を繊細に形どったお菓子です。

寒天のキラキラで梅雨の雨を表現したり、素材の質感で風物を表す上生菓子は見てるだけでときめきます

和菓子職人の先生から、練切にまつわる歴史、材料、道具を解説いただき、先生の実演を参考にしながら私たち生徒も実際に同じ練切作りに挑戦します。
やわらかく傷つきやすい餡を素人が綺麗に成形するのは容易なことではありませんでしたが、お菓子作りのテクニックに滲み出る日本特有の美意識に、日本人ながらやはり日本は美しい国だなぁと感動してしまいました。
特に、白と赤の餡を重ねて透けて浮き出る赤でピンク色を表現し、その上からお道具で削ってグラデーションの花びらを作る工程は、職人っぽさを体験できて初心者でも非常にテンションが上がりました。

とっても美しい先生のお見本です

最後はお教室の方にご用意いただいたお抹茶と一緒に自分で作った練切を試食!形はともかく先生がお作りになった上等な餡でできたお菓子はとても美味しかったです。練切は乾燥に弱く鮮度が命。みずみずしい作りたてをいただける貴重な機会でした。

昨今ライフワークとしてこのように日本文化のいろいろなジャンルの勉強会に足を運ぶと、どの業界も懸念されるのは今後の存続の危機で、各業界の置かれた状況を聞くたびに自分に何ができるだろうと身が引き締まる思いです。
私自身も生まれ故郷である日本の持つ文化の素晴らしさに気付き、その道で表現をしたいと思ったのはつい最近のことですが、私が多くの職人さんや業界の方からたくさんの刺激をもらったように、他の方にも日本ってやっぱいいな〜!と思ってもらえるような作品作りができるように…日々精進したいです。

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