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現状の日本バスケットに関する本音と建前を個人的見解で…

アジアカップ2025予選Window2が開催され、
男子日本代表は2連勝を果たし、
アジアカップ本戦出場の切符を手にすることができました。

渡邊雄太選手の怪我や河村選手が海外でプレー中で
招集されない中、
そして数多くの選手を使って2戦勝ち切れた事は、
個人的には非常に大きかったと思ってます。
(グアム戦はもしかするとを考えてました。)

そんな中、
八村選手の話題が連日取り上げられております。
・協会に対しての不満
・ヘッドコーチなどのスタッフについて。

この件に関して、
日本代表の現在の立ち位置や現状を考えたときに、
多角的な視点で見る必要があると考えています。

今回は僕が考える
『日本の現状と本音』
についてを考察しました。

◆現状の日本のレベルは、、、


FIBAランキング:21位(グアム戦前の順位)
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FIBAランキング(2024年8月15日時点)
1位:アメリカ 2位:セルビア 3位:ドイツ 4位:フランス
5位:カナダ 6位:スペイン 7位:オーストラリア 8位:アルゼンチン
9位:ラトビア 10位:リトアニア 11位:スロベニア 12位:ブラジル
13位:ギリシャ 14位:イタリア 15位:プエルトリコ 16位:ポーランド
17位:モンテネグロ 18位:ドミニカ共和国 19位:チェコ
20位:フィンランド 21位:日本 22位:ニュージーランド
23位:南スーダン 24位:ジョージア 25位
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アジアオセアニアの中では、
オーストラリアに次ぐ2位。
世界の中でいえば、
21位と決して高くない順位だと思います。
(ちなみにパリオリンピック前は、26位。)

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■ FIBA選出パリ五輪出場国パワーランキング
1位 アメリカ代表(予選C組/FIBA1位)
2位 ドイツ代表(予選B組/FIBA3位)
3位 カナダ代表(予選A組/FIBA7位)
4位 セルビア代表(予選C組/FIBA4位)
5位 オーストラリア代表(予選A組/FIBA5位)
6位 ギリシャ代表(予選A組/FIBA6位)
7位 フランス代表(予選B組/FIBA9位)
8位 ブラジル代表(予選B組/FIBA12位)
9位 スペイン代表(予選A組/FIBA2位)
10位 南スーダン代表(予選C組/FIBA33位)
11位 日本代表(予選B組/FIBA26位)
12位 プエルトリコ代表(予選C組/FIBA16位)
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オリンピック出場チーム内での
パワーランキングを見ても
日本のFIBAランキングは下から2番目という位置。
バスケットは、
アップセットが少ないスポーツと言われる中で、
この順位というのが、
日本の現状の立ち位置だと思っております。

そしてこの順位は日本のベストメンバーを揃えた時の結果だという事です。

日本で活躍する選手、海外で活躍する選手
オリンピック前
NBA:八村塁選手、渡邊雄太選手
アメリカ大学:ジェイコブス選手、富永選手
日本代表:B.League所属の選手

まだまだ日本代表のレベルは
世界レベルと差はあります。
パリオリンピックでの1発勝負で善戦した試合も勿論ありますが、
2回、3回とやれば強豪との差は明らかです。
上記を踏まえても、
オリンピック出場が確約されているチームではなく、
前回のW杯の大逆転勝利の奇跡を手繰り寄せ、
「48年ぶりに自力で本戦出場権を掴みとった」
という事実を認識しておかなければいけません。

◆日本のバスケットレベルに関する本音

あるJBA(日本バスケットボール協会)が主催するコーチ研修にオンラインで参加した際、
日本代表のAC(アシスタントコーチ)達が
口を揃えて驚いた事というので、
僕自身も驚愕した事を覚えてます。

「日本代表の練習は毎回30分ほど
必ずファンダメンタル(基礎)ドリルを実施している。」
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ファンダメンタルドリルとは、、
小学生や中学生と育成クラスが選手の土台作りの為に、ボールハンドリングやドリブルドリルなどの基礎ワークを取り入れ選手の技術力強化を図る練習
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日本代表レベルでもその後の練習時間を削ってでもワークをするという事は、
非常にビックリするような話題だったと思います。
先に言っておきますが、
ファンダメンタルドリルをすることに、
疑問や否定的な意見はありません。
現状としてそういった練習を取り入れているという事実をお伝えしております。

これを取り入れている意図としては、
簡単なミスを減らし正確なプレイを求める事。
(トラベリングやパスミスなど)
勿論シンプルではあるが、日本代表レベルにあわせた非常に大事な練習だったという言い方をしておりました。
勿論海外の代表活動では、
チーム練習内ではほぼやってないと思いますし、
通常は戦術要素の多い練習、
ゲーム形式の練習が多いように感じております。

◆トム・ホーバスHCの目指すバスケット


速さ、チームワークの強化、
サイズのあるチーム相手に
スピード、しつこいバスケ、
足を止めないバスケ、技術の高いバスケット
ファストブレイク、トランジション3ポイントシュートやペイントアタックを徹底していく。

一瞬、高校のコーチが選手に伝えている内容かと感じるくらいシンプルな内容ですが、このスタンダードを底上げしていかないと日本代表が世界と戦えないというメッセージでもあるという事をトムHCは伝えているように感じました。ここは、あくまで所感。

事実、日本代表はトムHC就任後に3Pの確率アップやミッドレンジの本数が減り、3Pとペイント内のシュートが増えた事からも、チームとしての大枠のスタイルという事では、確立できたのではないかと思っております。
それがBリーグにも影響し、
ここ数年でどのチームのDFレベルも格段に上がり、3Pの本数も非常に増えたように感じております。

特に、それまでBリーグの多くのチームは外国籍選手の得点が多く日本人選手の得点が少ないイメージがあった中で、1stオプションとして活躍する選手や日本人全体の得点数も大幅に変わってきたという実感があります。

そして、代表活動には積極的にチームの中心選手やこれまで活動に招集されていなかった選手を数多く強化合宿や親善試合に招き、
日本代表のスタンダードを肌で感じ、
チームに持ち帰るという行動を続けた結果、
日本全体が大きなレベルアップを図れたのではないかという事を非常に強く感じております。

前段が非常に長いですが、
トムHCが積極的にやっている裏テーマには、
日本全体のレベルアップという部分を体現しているのではないかというのが僕の感想です。

そして、その部分をJBAも望んでおり、
ある一定の成果という部分では
間違いなくトムHCの活動功績というのを評価する要素なのではないかと思っております。

今回、伝えたかった事は、、、
日本代表の現状のレベル。
そしてトムHCの功績。
そしてJBAの意図。
これが日本の事実であり、

僕自身が思う、現状の本音の部分だと思っております。
まだまだ、世界との差があるという事実。

その差を埋める為に、
日本全体として強化を図るために、
そしてその道しるべをしていく最適な方として、
トムHCが招集されていると思っております。

これが、、、、日本の現状(本音)かなと考えます。

長くなったので、
次に建前を書こうかなと思っております。

そして、本音と建前を伝えてから八村選手の話をしたいと思うので、是非本音と建前の話も読んでみてください。

※トップ写真は、以前女子日本代表戦を観戦した際の写真です。









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