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俺とギター 第3話

手こずったギター達

過去に買ったギターの中でも、なんか弾きにくいなーってのも当然あった。重量バランスではフライングVが最悪。マイケルシェンカーに憧れて買ってはみたものの、ずっとボディを押さえつけておかないとヘッドが下がる。マイケルみたいに股に挟んで弾く以外にないのか。
ストラトキャスターも何本か買ったが、少しボディが大きいせいかなんか弾きにくい。3シングルってのもハードロックにはあまり向いてない。おまけにシンクロナイズトレモロは、使うとチューニングがずれて困る。リッチーやイングヴェイはよくあんなのでハードロック演れるなーと思う。

1番弾きにくいのはコイツ

Fender acoustasonic telecaster

アコギとエレキの融合という画期的なアイディアで、フェンダーが鳴り物入りでリリースした「アコウスタソニック」シリーズは、アコギの音もエレキの音も出せるというので飛びついた。しかしメーカーの気合が入り過ぎていたのか切り替えスイッチが複雑で、咄嗟に音を変えるのは至難の業。しかもエレキ用のアンプだけだとアコギの音があまり深い良い音にならない。
28万円くらいしたが、3か月で手放してしまった。

ベースも何本か・・・

弾けもしないのにベースも買っている。どうせ弾けないのだからと、変なのばかり買った。昔知り合いが使っていて、とても良い音だったので探したらみつかったアイバニーズのビーンベースや、ウクレレのベースを見つけて買ったりした。バンドのベーシストは喜んだが、最終的にはいなくなった。

レスポールは買わない

レスポールだけはどうしても買いたくない。俺に合わないのだ。まずトレモロが付いていない。それが一番気にくわない。つけているミュージシャンもいるが、レスポールにトレモロは似合わない。それとセットネックでヘッドアングルがついている事。この2点もどうしても嫌なのだ。ストラトみたいにボルトオンネックでヘッド角がないヤツが好きだ。これはもうどうしようもない。

やっぱりSGかテレキャス!

40本くらいギターを買ってみて、最終的な結論としてはボディはSGかテレキャスのシェイプが1番いいことが分かった。まあ、好みの問題だろうけど。それとSGを使うならGibson社のではなく、SGシェイプのストラトみたいなのを特注することにになってしまうが。

俺の常識が吹っ飛んだギター

WOLFGANG® WG STANDARD EXOTIC SPALTED MAPLE

特注したSGシェイプのフロイドローズ付きストラト(あー、ややこしい)はとても優秀で、ボディバランスもプレイアビリティも最高だった。コイツを見つけるまでは・・・。
敬愛するエディ(Edward Lodewijk van Halen)が立ち上げたブランド『EVH
gear』のサイトでこれを見つけ、本国から取り寄せてもらって手にしたら頭に稲妻が落ちた。「俺の探し求めていたのはコイツだったんだ」そう思った。ボディが体に吸い付く。ネックが手のひらに吸い付く。長時間弾いても重さを感じない。それほどの優れたバランスのギターだった。
俺は恐らくコイツを死ぬまで手放さないだろう。

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