ドラガリアロスト完結記念 最推しに出会えた話(本編ネタバレ有り)

ドラガリアロスト 完結ありがとう!!!!

えー、はい。Cygames×Nintendoという最強タッグで始まったRPGドラガリアロスト(通称ドラガリ)、残念ながら約3年でサービス終了ということになりましたが、ストーリー自体は最後まできちっとやりきって終わってくれたので、感無量な思いと共に、最推しへの思いを書き殴りたくなってnoteに登録しました。
今、マジで登録した直後にこの記事、というか雑記を書いています。勢い、大事。

じゃあ続きを話しましょう。そう、全ての「キャラクター」の中でも間違いなく一番で、これを超えるキャラクターなんてこの後出てくるのか? と思うほどのキャラクターと、私はドラガリで出会いました。それは……

主人公の兄でもあるアルベリア王国第6王子、エミュールです。

物語序盤、魔神モルトメサイアによって国が乗っ取られた途端に、これ幸いと便乗して主人公をぶっ殺しに来た拗らせ王子。あっさりと逃げられますが、その後も折に触れては主人公への殺意マシマシで登場しては返り討ちに遭い続けます。
そうですね、どっからどう見てもカマセですね。
グラブルで言うとポンメルンにフュリアス(真)を足して更に弱くした感じだと思って貰って大丈夫です。何だったらこの2人よりも考えが足りない所もあります。私は彼のことが大好きですが、事実を伝えないと彼の良さが分かりにくくなるので、今、率直にお伝えしているところです。

と言うのも、私も本当に序盤はただのカマセかー、ハイハイ。と思っていたんです。魅力的なキャラだとは思わなかったし、こんな兄貴がいて主人公大変だな……ぐらいで、それ以上も以下もないという感じでした。
が。それが変わったのが、第4章、その佳境に入った時です。

ちょっと前提からいきましょう。魔神によって国を追い出された主人公は、五竜と呼ばれるアルベリア王家と縁の深いドラゴン達の力を得る為、その居所を巡っていました。五竜の1人、麗竜マーキュリーはかつてエミュールの契約竜でしたが、契約時の約束を反故にされた為、命がけで契約を破棄され、その後、主人公の契約竜となっています。
そんな契約竜NTR(エミュール視点ではこうでしょう)の後、輝竜ユピテルのいる山を目指した主人公の所に、エミュールもバッタリ。どうやら彼も新しい契約竜を欲して来たようで、道中はやいやい言いながらも半ば共闘といった感じで頂上を目指していきます。
そしてとうとう輝竜ユピテルのいる場所に辿り着いた主人公一行とエミュール。ユピテルは最初、「頂上の自分の所まで辿り着けた人間と契約する」と言っていましたが、二人ともが辿り着いてしまった為、なんと今度は「殺し合って勝った方と契約するよ!」などと言い出すのです。

即座に剣を抜き斬りかかるエミュール。その際に主人公へ恨み言を叩きつけるのですが、この一言が衝撃的でした。

「やっとオレにも不出来な弟が出来たと思ったのに」

この言葉を見た瞬間、ただやたらと殺意を以て突っかかる我儘王子の、その境遇が理解できました。武芸や謀略はからっきしで、武を重んじるアルベリア王国で軽んじられ続けた末弟、それが主人公が生まれる以前のエミュール。エミュールと主人公の年齢差は公式に設定がないので想像でしかありませんが、離れていても精々が5歳差ぐらいでしょう。
そんな幼い子供が、それも曲りなりにも王子殿下が、「出来の悪い子供だ」と自分が蔑まれている事を理解しているなんて、周囲はどれほど口さがなかったのか。そんな環境下でどれだけ苦しんでいた事か。
彼が初めて吐き出した本音が突き刺さりました。エミュールにとっての主人公は、苦しさの中に見出した一種の希望で、しかし武芸という点ではあっさりと自分を追い越していってしまった為に、同時に絶望でもあったのだと思います。故に執着し、故に躍起になっていたのだと思うと、もうただのカマセなんて言えなくなっていったのです。

ところでちょっと私の話をしますと、私は大体高校入学辺りからでしょうか。キャラクターというものに対する興味を失っていました。
中学生ぐらいまでは主にジャンプ系の単行本を買ったりアニメを見たりしていたのですが、特に何かきっかけがあった訳でもなく、急速に冷めてしまったのです。この状態は、エミュールと出会う2018年まで続いていました。

推しに狂う、とはよく言いますが、実感を以て理解したのはこの時です。まずドラガリはロード中に人物紹介や一言TIPS的なものが表示されますが、エミュールが表示されている時はその尊顔を直視できなくなりました。
ストーリーに出てきた時も勿論のことで、関連ストーリーを読む時は休憩しながらじゃないととても読めない感じでした。1年半ぐらいかけてやっと見られるようになりましたが、今でも不意に映るとちょっとドキドキします。

エミュールの声優である松岡さんが最近グラブルで登場した時は、(ストーリーを声つきで読むのは体力が要るので)滅多に付けない音声ONでじっくり聞きましたし(そちらはエミュールよりやや声が低めでしたが。というか、恐らくエミュールやってる時の松岡さんが高めなんだと思います)、他の所でもお名前を拝見するとめちゃくちゃ気になります。やめろこれ以上アプリを突っ込んだら俺のアンドロイドが爆発する!!

あとは私、かつてテニプリやミスフルで夢女をやっていた時期がありまして、そんで文字書きサイトなどもやっていましたので、どこにも公開しない設定盛々の夢二次小説を書いたりもしました。しています。テキストファイルは現在時点で51KBです。まだ増えると思います。

公式供給が来る度に発狂し、動悸を鎮めながら震える手でストーリーを読むなんて事も初めてでした。ところでちょっと話が逸れますが、同じような時期に柚子花さんというVTuberさんが現れまして(読みが一緒で漢字も似ていますが、某騒動を起こした方とは別人です)、こちらにもド嵌まりしました。そちらはまた別の機会にお話するとして、奇しくも近い時期に、全力で推し!! と言えるもの達に出会えた事で、私自身の環境がちょっと好転したことを、最後に少しお話したいと思います。

当時、私は大学を中退しニート真っ只中。就職しなければ、せめてバイトだけでも、そんな気持ちはあったものの、そのバイト先で2回連続嫌な目に遭って辞めたこともあり、もうすっかりやる気と出来る気をなくしていました。

ですが先述の二人が現れました。大好きなものがあるという事が、どれだけ人の活力になるのかということを思い出しました。推しを追いたい、その為にお金を使いたい、その気持ちから、短期の仕事から少しずつ積み重ね、そこから縁が繋がって月額のお給料が貰える仕事に就き、残額6万だった私の預金が少しはマシになりました。クレジットカードの審査に通りました。推し色のものを買ったり出来るようになりました。それがまた嬉しくて、新しい活力を生む。少しずつですがプラスのサイクルが回り始めたそのきっかけは、間違いなくエミュールというキャラクターです。

ドラガリに出会わなければ、エミュールというひとが存在しなければ、私は今も死んでいないだけの人間だったかもしれません。人生も変えるほどの存在を生み出してくれたことに、CygamesとNintendo、並びにスタッフの皆さんに、心から感謝しています。本当にありがとうございました。

サービスの完全終了までは、まだもう少しあります。あと少しのこの世界を、たくさんスクショを取って、お話を何度も読み返して過ごしたいと思います。

最後までまとまらないこの文章をお読みいただき、ありがとうございました。

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