コロナでしっぽり飲みが可能に
ニュースサイトを見れば連日「新型コロナウイルス」関連。
3月から本格化したパンデミック(世界的流行)は今なお続き、気づけば9月になっても収束の兆しはみられません。
むしろ、欧州では再流行しており、第2波の懸念は高まるばかり(既に突入しちゃっている・・・???)
封じ込め策としてさまざまな措置が講じられ、かつての日常は「新常態」となり定着しつつあります。でもこれが反対に、ちょっとしたハッピーをもたらしてくれることに気づいた!
そう、しっぽり飲むことができるぞ!!!
今回は、そんな見方を変えてみたお話。
・日常から「新常態」に
つい半年前まではぎゅうぎゅうの地下鉄に乗り、ごった返しのパブで立ち飲みをし、マスクをせずに自由に外を歩き、トイレ難民になることも多々あったけどまだましで、試着室を気軽に使い服を買い・・・。
こうした光景は今や見ることができない。思い出すと不思議な感情。
「ニューノーマル」といわれるこのご時世。
感染防止策が徐々に日常になりつつあります。西欧の人々にとって異質のものでしかなかったマスクは、外出時の着用が義務付けられ、外を歩くときは人との距離をなるべくとり、入店時には手指をアルコール消毒してから。
マスク義務付けを呼び掛ける地下鉄のポスター。
スーパーでもマスク着用が義務付けられました。(今まさに入店する人、ルールを完全無視しているようですけど)
これが今の光景。
8月に入ってからは気をつけないと、という意識が薄れている人もちょこちょこ見かけますが、感染者数は再び増えてきており、局地的なロックダウンを講じる国もちらほら。
まだまだ気が抜けない
・従来のパブやバー、レストランとは
以前の飲食店も人気店はカオスだった。特に繁華街、例えばソーホーのエリアや各パブは人であふれていた。
パブでは立ち飲みが当たり前。パーソナルスペースなんてほぼなし。
バーカウンターでは大声で顔を近づけて注文しないと、周りのがやがやにかき消されてしまう・・・笑 飛沫飛びまくり環境なわけだ。
レストランでも座席は結構近い。とりわけ店舗面積が小さいレストラン(アジア系に多い)は相席が当たり前なところもあるし、たまに肩と肩がぶつかったり。
今では考えられない状態なわけです。
店舗内ではないけれど、当時のカムデンタウン。平日の昼間でこの人の量だった。ロンドンはどこもかしこも人混みだったなあ〜。
・コロナ禍で向上した店内環境
それがパンデミックで一変!!!
全ての飲食店が衛生基準を遵守しているかと言ったら嘘になるけれど、きちんと守っているお店では、入店時の検温とアルコール消毒に始まり、メニューはお客さんごとに使い捨て。店員さんもきちんとマスクを着けている。
中には、メニューからアプリで閲覧してもらって、注文もアプリ上でするところも。その度にお店独自のアプリを端末にダウンロードしないといけないから、外食するたびにアプリが増えていく。。。笑
テーブルとテーブルの間隔は空けられ、お客さんの数も制限される。店内の移動を制限する店舗もあり、注文はテーブルサービスに変わった場所もあります。
この羅列だけを見ると、ちょっと息苦しさを感じるかもしれないけれど、案外私はそう感じていなくて。
むしろ、今までパック状態でがやがや騒がしい中で食事するより、ゆっくりできる。
パブも似たような感じになっています。
おかげで、今までスピード飲みで、立ちながら大声で友達や会社の人と喋っていたのが、人が少ない空間で座って落ち着いて、いわゆる居酒屋さんとかでの「しっぽり飲み」が実現しました。
前者のスタイルもサクッと飲めるから「手軽に一杯いきましょ」ができるのは魅力ではあるけれど、私はもともとゆっくりするのが好み。
だから、コロナのおかげ、と言ったら語弊があるけれど、思わぬ副産物を得ている。
夏だけかな?テーブルの間隔が広いビアガーデンならぬバーガーデン。ここも、アプリで注文、決済だった。
ちなみに左の赤ギンガムチェックのジャケット着た可愛いおじさんに客引きされた〜。
「炎と森のカーニバル」のPVが思い出されたのは私だけでしょうか
おしゃれなモクテルとなんかモヒートぽいやつ。夏の一夜ですヨ
・見極めが肝心
上述したけれど、規制の遵守具合はお店によってピンキリ。
チェーン系列のパブは、あまりルールを守っていなくて、バーカウンターで普通に注文したり、立ちながらワイワイ飲んだりが横行していると聞きます。
(流石にそれはビビるかな・・・。)
いくら無症状者が多いと言っても、油断は禁物。かと言って自分に厳しく制限をかけて外出を控えすぎるのも良くないと思うのです。
少しでも安心して、感染リスクを減らすためにも、お店を見極めたり、外出の時間を少しずらして人が少ない時間を狙ったりするのが最善策かと。
新型コロナウイルスは突然には世界から消えないし、ワクチンも本当に完成するのかもわからない。
当面は、ウイルスと上手に付き合っていくしかなさそうです。