FUJIFILM、ロンドンにハウス・オブ・フォトグラフィー
カメラといえば富士フイルム。
そんなグローバルな会社がロンドンで大々的なことを。
12月3日のきょう、ロンドナーが行きかう買い物の中心地のひとつ、コベントガーデンに写真に関する複合的なエクスペリエンス・センター「ハウス・オブ・フォトグラフィー」をオープンした。
撮影から現像、シェアまで、写真にまつわるあらゆる側面を集約した知覚体験を提供することにより、来場者に写真の魅力や楽しさを体感してもらう狙いがある。富士フイルムにとって世界初の施設だ。
早速行ってみた。
コベントガーデンすぐ近く。スタイリッシュな大きな施設が目に飛び込んでくる
地下~地上2階の3フロアから成り、総床面積は約700平方メートル。
1階には世間にお目見えしたばかりの新製品やデジタルミラーレスカメラ「Xシリーズ」など豊富なラインアップが。室内には、花瓶や日本を再現したレゴの作り物など被写体が用意されてあるほか、フラワーアレンジメントなどの実演も催される予定で、来場者は実際にこれらを試し撮りできる。
若者に人気のあるインスタントカメラ「インスタックス」コーナーでも手に取って「遊ぶ」ことが可能。ロンドン限定のインスタックス用フィルムなどもあって、ここでしか買えないという。
それは買うしかないよね。
レンズコーナーでは、富士フイルムが展開する全製品を取り扱っており、用意されたタッチパネルの質問事項に答えると、自分の用途に合ったタイプのレンズが提案される上、異なったレンズを使った写真の比較などもできちゃう。
プリントサービスを手掛ける「ワンダー・フォト・ショップ」
スクラップブックの作成コーナーなどもあった。
私が一番心惹かれたアイデアは、
ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)上で「#FUJIFILMLDN」をつけて写真を投稿すると、その写真がシェアされる大スクリーンが設置されていること。
投稿者は多くの来場者に見てもらえる嬉しさと照れが入り混じりそう。
一方の来場者も、気に入った写真をセレクトしてマグカップやトートバッグなどのオリジナルグッズを作成でき、自分だけのものが手に入る。
1階部分だけでも、写真を通じて来場者を楽しませる工夫がちりばめられている。
本物の植物で覆われた2階にまで続くグリーンウォールも見応え。
2階には、オブジェやソファを配したミニスタジオが設けられている。
来場者はその場でカメラを借りて撮影を試すことが可能。
毎月テーマが変わるプロカメラマンによる写真ギャラリーやスタッフによるミニワークショップコーナーもある。
また、1億画素を誇る「GFX」の試し撮りもできる。撮影した写真はその場でプリントアウトし、その出来栄えを確認できる。スタッフと対面でじっくり高級カメラを吟味して、本当に気に入ってから購入に至れるのも魅力的。
カメラを解体した中身も見せてくれる。
なかなか貴重な機会。
このカメラのアクセサリーからレンズまで全て取りそろえているのはここだけ。逆に言えば、ここに来れば欲しいアクセサリーやアイテムがそろう。
地下にはラウンジスペースが設けられている。
約50人を収容できるスタジオでは、プロによるワークショップやセミナーなどが行われる予定。本格的な撮影をするために借りることも可能だ。
初日から初週にかけては、オープンを記念して、来場者の先着100人にお楽しみ袋が配布されたほか、ストア内で1度に100ポンド以上購入した顧客に対し、デジタルミラーレスカメラ「FUJIFILM X-T3」とそのレンズキットが当たる抽選会などのイベントが実施されるんだって。
営業時間は月~木曜日が午前10時(現地時間)~午後6時、金・土曜日は午後8時まで。日曜日は正午~午後6時。