ハンカチで洗面所を拭く | あの方へすこしでも近づくために
「あの方」へ少しでも近づくために、「あの方」が行っていることの真似から始める。
「あの方」とは、空手道場での先輩であり、私の親ほどの年齢(70代中盤)の男性。
さりげない行為
「あの方」は、道場で手洗いをした後に、洗面所についた水飛沫を自前のハンカチでサッと拭く。
そして、そのハンカチを何事もなかったように、ズボンのポッケにしまう。
以前から見ていて、私は真似できずにいた。
流石に自分のハンカチを使うことはできない…
ハンカチに変な汚れがつくことが嫌だ…
そんなことを思いながら、私はまだまだだと思いながら、洗面所を使い、水飛沫がついているのを見て見ぬふりをしていた。
それでも、
「私はいつになったら水飛沫をハンカチで拭き取れるだろうか?」
と、漠然とした想いをもっていた。
ついに実現する
そんなある日、私が3ヶ月前から始めた仕事場にて、ついに”それ”は達成された。
私は大きな企業の倉庫内で働いています。倉庫内の設備は良く、トイレや休憩室はとても綺麗で清潔に保たれています。
清掃のお仕事の方が廊下やトイレを掃除してくださっているお陰もあります。
トイレでの洗面所も大きな鏡があり、自動で手洗い洗剤と水が出るシステムは、ちょっと感動もんである。
その洗面所にて、手洗い時に水飛沫が飛んでしまった。
私は「あの方」のことを思い出す。
「あの方」だったら、きっとハンカチで水飛沫を拭き取るだろう。
私は「あの方」になりきり、ポッケからハンカチを取り出し、水飛沫を拭き取った。
そして、それをさりげなくポッケにしまった。
水飛沫は無くなった。
私の気持ちは、とてもスッキリしていた。
レベルアップ | 脅威となる敵を倒す
ある日、トイレに行くと、洗面所内になんか黒い点々がこびりついていた。
誰かが食事後にうがいでもして、食べかすがついたのか、その黒い点々が乾燥して水を流しても流れない。
私はこの時も「あの方」のことを思い出す。
「あの方」なら、きっと綺麗にするだろう。
私は素手で黒い点々を洗った。
別にどうってことなかった。
黒い点々はすぐに落ち、綺麗になった。
私はいつものように、手に洗剤をつけて手洗いをすませ、水飛沫をハンカチで拭き取った。
私はゲームでいうRPGの世界にいると勝手に思っている。
私はちょっとしたボスを倒した気になっている。
気分はとてもとてもスッキリしている。
そして、また新たな「脅威となる敵」と巡り会うために冒険を続けるのだ。
さいごに
昔を思い起こせば、娘と息子が赤ちゃんの頃、手に💩がついても妻と笑いながら、ニコニコしてオムツを交換していた。
手に💩をついたことと比べると、水飛沫をハンカチで拭き取ったり、素手で洗面所を洗うことなんて、どうってことないのだ。
私もまだまだできることがたくさんある
ということは、絶賛成長中である。
もう、ノビシロしかない。
今日もハンカチで水飛沫を拭き取り、あらたな「脅威」を楽しみに過ごすことにします。
今日のしつもん
好きな鳥はいますか?
白黒が綺麗で、歩く姿がかわいくて、めちゃめちゃ速いのが萌えポイント💕🦆