古風な高校野球チーム
空手の生徒さんに、この春高校1年になり、張り切って野球部に所属しているY君がおります。
空手も野球も小学生から始め、紆余曲折しながらコツコツと続けています。
Y君との会話はとても楽しいのです。
大体は私からいつもの挨拶がてら、しつもんを投げかけます。
「おー、元気か?」
「最近、どや?」
「週末何しとった?」
2週間前にY君へ野球部のことを聞いた際、Y君は堰を切ったように話し出しました。
野球部でのシキタリ
その高校の野球部の話は奇奇怪怪なことが多く、「よしもと新喜劇」じゃないのか?
って思うくらい、変わったシキタリがあります。
校内でコーチ(先生)にあったら、しっかりと「こんにちは」って挨拶をする。
→挨拶がないと、部活の時にお説教と筋トレの罰がある。授業が終わり、部活が始まる時に先生が野球のグラウンドへ出てきたら、部員は並んで挨拶をしなければいけない。
→部室で着替えをしていても、下着姿であっても並ぶ。練習後の片付けやグラウンド整備は1年生が行う。
→上級生はやらなくてよいらしい。先生(コーチ)の指示通りに動けなかった場合は、連帯責任としてその学年全員がお説教と何かしらの筋トレの罰がある。
どこの国の軍隊か!!
って思うくらいのシキタリだと、私は感じます。
今の時代でも、野球とは関係のない指導や決まり事を子どもへやらせる指導者がいるんだな〜
って思うと、残念である。
しかし、空手の世界でも同じようなことが無きにしもあらず。
せめて私がやらないようにと肝に銘じました。
楽しいのか?
Y君に聞いてみたんです。
「おみゃ〜、部活は楽しいんか?」
Y君は
「楽しくないです。」
Y君は楽しくないけど、今まで続けてきた好きな野球は辞めたくないとのことです。
私たちの住むA県は、高校野球の強豪校が集います。
Y君がそこまで厳しいシキタリの中で野球をしても、A県ではベスト16にも入れないとか。
そんな”古風”な指導者の下での部活であっても、色々と学ぶことは多いみたいなので、Y君なりに充実した時間を過ごしているのだろうと思います。
私がY君へできること
特にないんです。
Y君が私に何かを望むなら、協力できることがあるかもしれません。
今は、話を聞くぐらいしかできないです。
なので、私はめっちゃオーバーリアクションで聞いています。
そして、私の意見は極力言わない。言っても合いの手程度です。
Y君が気持ちよく、気の済むまで喋れるように、私はひたすら頷き、合いの手を入れています。
さいごに
指導者にとって必要なスキルがある。
それは、教わる人がそのことを好きになること。
私も空手の指導者である。
習いにくる人が空手を好きになってくれることが一番の望みである。
しかし、私は今までを振り返ると、空手を嫌いにさせてしまった人も少なくはない。
そんな人に報いるためにも、これからどうするか?
空手に来る人が笑顔で帰っていくために、日々コツコツ指導や関わり方を考え、実践していくだけだ。
今回のY君の野球部について話を聞いた時に、思い出した本がある。
「野球消滅」
著 中島大輔
改めて読み返してみます。
今日のしつもん
得意料理はありますか?
ペペロンチーノです!
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