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SNSを見ること

 「いいね、押そうか押さまいか」「フォローしようか、しまいか」「そもそもなにをすればいいのか」の疑問をぐーるぐる💫

友人に「気にせず気楽にやってみな〜」とアドバイスをもらっても「うーむ」と言い、アカウントを開設しても長年放置し続ける、そんな考えすぎちゃう人間と、「SNS、どう使う?」について考えてみよう、という記事です。

 この記事は、自分が投稿したいものや好きなものがすでにあって、ずんずん感覚的に楽しめるよ!って人には全く必要がないのだろうと思います。

ただ、SNSに触れる1番最初の頃の気持ちに立ち戻ったとして、その時に、「これ、現実だったらできるかしら」とチラッとでも思いはしませんでしょうか?

気になる人の投稿に「いいね」すること、言い換えれば、現実で気になる人が話すことに対して「それいいじゃん」って本人に言うことができるのか、ということです。

「現実でできないことはSNSでもやらないよ!」という方は、身近な人をフォローし合って楽しむ方向へと進むのだと思います。しかし、未知の人にフォローしてもらったり、憧れの人をフォローしたくなったり、現実ではできないことをできてしまうのがSNS。

そのためにスシローでお醤油さしを舐める動画が拡散された事件や、福山雅治が結婚して会社を休むくらいのダメージを受ける人の存在がいる問題が発生してしまいます。

それは1番最初に挙げた「〜するか、しないか」という疑問の、遠い遠い延長線上のあるポイントで、現実を揺るがすくらいの出来事が起こる可能性があるということなのでしょう。

不思議ですよね、SNSでは感情の向くままに過ごしていたら予期せぬ大問題になることがある。

それは思うに、SNSと現実はルールが違うのに使う脳の神経回路は似ているから、なのかもしれません。

例えば、脳は画面の福山雅治を見て、「カッコえぇ」と嬉しくなります。そして彼の恋愛事情なんて本来知り得ないのに、SNSやネットから伝えられる。ネットが普及したのなんか最近なのに、それが身近に起きたことかどうかなんて脳が完全に区別できるとは思えないです。ドキドキするのに、その人は現実(手の届くところ)には存在しないのです。

または、お寿司屋さんで醤油差しを舐めたり、悪いことして気が大きくなる時、若けりゃそれを人に見せたくなるかもしれません。SNSにアップすると、それは見えないくらい遠くまで広がってく。その距離感は経験から学ぶことはあっても多分体感では理解しづらいことなのではないでしょうか。

体感と現実のギャップ、それがSNSを感覚的に気軽に使えない理由になっていたのです。

 であれば、体感に近いSNSの脳内ポジションを辛抱強く丁寧に考えていくことが必要です。

そこで判断のキーワードとして採用したいのが「手に届くかどうか」ということ。

まず友人は自分に幸せをくれる身近な存在なので、感覚的にいいねしたりフォローすることにします。

次に地域の人や、災害時の情報などを発信するアカウントも、困った時に助けられる(助けてもらえる)存在なので、必要に応じていいねしたりフォローします。

最後、手に届かないが気になってしまう人に関してですが、まずはその人が脳の神経回路上では、遡った時代における他の集落の人、あるいは天皇家とか卑弥呼とか、「同じものさしで測れない人」と同じ意味を持つと考えるのが自然だと思います。フォローやいいねするだけの段階では現実的には無関係の存在ですから。

しかし、SNSの投稿はその人の全人格というよりはある側面を切り取っていたり、何かに特化した発信が多いようです。そのため、画面上で大変魅惑的に映る場合もあるでしょう。ただその発信元となる個人そのものは、「手に届かない人」だという脳内ポジショニングを体感できるくらい腹落ちさせていることが重要だと思います。そういったSNSと現実の距離感がイメージできていると、時間的にも精神的にもアカウント上の個人に対して費やす時間は減っていくでしょう。

 「それでは、手に届かない人をフォローする意味はなくなってしまうのか?」というと、そうも言えません。手に届かないと腹落ちしてても、自分の現状に必要な情報を含む場合など、気になるキャラクターというのはいるものだと思います。

そして人間は本来、人格を知った上でコミュニティをつくるとき、その最大人数は150人と言われていますが、SNSを人の部分的な要素(キャラクター)だけ見るものとして使う場合、把握できる人数自体は増えるのでしょう。実際、著名人のフォロー数をみてると200-500くらいが多いように思います。

面白い対比かな、と思ったのがポケモンキャラクターの数の変化です。ポケモンって初期作品は151体から始まったらしいです。そして現在は801体。いろいろ新しいことを考えてると、このくらいキャラクター像も増えてくるんですね。

そこから、フォローする人(把握できるキャラクター像)は、多くても800くらいなのかなと思ったりしました。

 まとめると、手に届く人に関しては感覚的にフォロー・いいねをし、身近な人以外とSNSで関わろうとするときは、

・フォロー:好きなキャラクターを拝む
・いいね:気になる文言のメモ

という形で使おうと思います。そして、せっかく世界中の人と何かを交わすことのできる場所で活動するのですから、ヒップホッパーがすれ違う人々に「ヘイブラザー」と挨拶するようにどこまでもオープンなノリを心に持っていたいです。

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