チェロ グループレッスンついにバレる
ほんと忙しい。仕事じゃなくて、アフターファイブ。自分で自分の思いつきに振り回されている。
なもんで、楽譜は一週間で一回開けるだけにとどまり、過去に♪の読み方を振っていなかったところを書いたり、弦の移行の所に弦の番号を書くことだけをした。
もちろん今日は絶対何かしら怒られるだろうと覚悟をして行った。
レッスンが始まって速攻先生お怒りモード。
何?今日超絶機嫌悪いのか?
開放弦を弾く基礎基礎の練習から始める。
弾き始めた途端に、全員止められる。
「楽器を奏でる音が大きすぎる。そんなに大きな音出さなくていいから!」
へっ⁉チェロに大きい音、小さい音があったのか!
どうやってするの?
それすらも分かってないのに、そう言われてもな…と思うので
結局いつも通り弾き、全員3回ほど止められる。
座っている席の位置だろうか。
お二人と先生は向かい合って座っているが、私は教室が狭いので、お二人に対して90度の位置に座っていた。
先生は全面にチェロの音を受けたのかもしれない。
私にはいつも通りの音の大きさにしか聞こえなかった。
う~む。やっぱり先生はプロなだけに繊細なのねという流しをした。
次に弦を押さえてドレミ~を弾く練習。速攻止められる。
「音がずれすぎてる!もうちょっと丁寧に初めに音を合わせて!
雑に合わせすぎ!」
へっ?‼ずれてましたか?!
まぁ人差し指から小指まで押さえる音の時は若干いや確実にずれてますが、許容範囲ではないですかね?ないよな…
これを数度。
まぁプロの人からしたら、そんな音が聞こえたら耳障りとストレスのMaxだよなぁ。今日は先生は特に繊細な日なんだなと『納得』と受け流し。
一応私の課題、小指で押さえるときはがんばる!ということは意識した。
先生曰く、普段から練習の時に音を合わせることとリズムを合わせることを意識しておかないと癖になってしまうかららしい。だから家で練習するときもそんなに力いっぱい弾く必要もないと。
そうか、私以外皆チェロをもっているんだもんな。なるほどなぁ。
徐々にちゃんとした音も出るようになり、最後は皆褒められた。
ときどきついていけないときもある。でもいつかのレッスンで先生から
「全部正しく弾けなくてもよいから、とりあえずやってみること」
のようなことを言われてからついていけなくても気持ちが楽になった。
そして新しい曲に突入した。
よく、誰かと一緒にいると『辛さは分け合って半分になり、嬉しさは倍になる』という言葉があるけれど、グループレッスンでは逆な気がした。
怒られているときは自分もできていないのかなぁと、人の分まで一緒に怒られて倍になっている気がする。褒められているときは、全部弾けていなかったりもするので、他の人の成果ではないかと嬉しさは半減している。
『辛さは倍になり、嬉しさは半分になる』といったところ。
帰るときに先生から呼び止められた。
「グループレッスン苦手?」
へ?急に?
「まぁ苦手ですね。」
「いや、一瞬グループレッスン苦手なのかなと思って。個人レッスンでもいいんだよ。」
一瞬って。私はずっと思ってたよと思ったけれど
「まぁ苦手なんだなとやってみて気づきました。この曲が終わったら個人にしようかなとはずっと思ってます。」
と答えた。
「そう?じゃあこの曲が終わってからにする?個人だと時間が短くなっちゃうけど、いつでも言ってね。」
と言われた。次の生徒さんが来たので急いで教室を出た。
どの瞬間にグループレッスンを私が苦手だと思ったんだ?!
いつバレたのか。
たまにイラっとチェロを支えている足を動かしていた時だろうか。
以前初代myチェロさんもグループレッスンについていけないと先生に訴えていたことがあったようだが、なぜ私は個人レッスンにウェルカムなのだろう。
やはり確実についていけていないからか。
教えてくれ。
あっという間の3か月だったな。