人間の内面から出る強さ
先日、祖父が亡くなったので久しぶりに田舎に帰った。
両親が離婚している関係で、祖父に会うのも本当に久しぶりだった。
本当は生きてるうちに会えたらよかったけど、最後に顔を見ることが出来たので心残りはない。
葬式自体はやはりこのご時世なので、家族葬という形で非常に簡素なものだった。本当はもっと多くの人に見送ってもらえたら良かったと思うが、高齢の方も多いので、今回はこういう形になった。
葬式の中で一つ強く印象に残ったことがある。
葬儀屋の方の立ち振る舞いについてである。
今回は、非常に簡素な葬式+このご時世ということもあり、若い女性の方が一人で担当してくださった。
常日頃からご遺体を見る&遺族の悲しみと向き合う仕事は本当に大変だと思う。特に女性の場合、共感する能力が高いので、参加している遺族が泣いていたりすると、つられて泣きそうになるはずだ。
ただ、今回担当してくださった女性の方は出棺の時もお骨を拾う時も、常に凛とした表情だった。
特にかっこいいなと思ったのは、単に表情を押し殺しているのではなく、遺族の気持ちに寄り添う表情や立ち振る舞いをしていたことだ。
人の死と向き合い続けることは本当に大変なことだと思う。
遺族の悲しみに向き合い続けることはメンタルの強い人じゃないと難しいと思う。
今回担当してくださった女性の方は、亡くなった方だけでなく遺族一人一人の気持ちに寄り添い続けるというとてつもなく強い意思を持っているように感じた。
ここまで人としての強さを感じたのは初めてだ。
自分が目指している職種は異なるが、仕事に対してこういう姿勢でいたいという一つの目標になった。
そんなことを仕事に向き合う姿勢や立ち振る舞いから教えていただいた。
いいなと思ったら応援しよう!
![ボールペン](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/92864563/profile_03c8e00ce00c8c31a4be3086b5f3caea.jpg?width=600&crop=1:1,smart)