心を向けてくださる主
[箴言 5:21]
人の道は主の御目の前にあり、
主はその道筋のすべてに心を向けてくださる。
聖書 新改訳2017©2017新日本聖書刊行会
あなたはこんな言葉を聞いたことがあるだろうか。
「ピグマリオン効果」
管理職を務めるビジネスマンなら一度は聞いた事があるかもしれない。
なぜなら、ピグマリオン効果とは上司の部下育成のために用いられる手法だからである。
ちなみに、私は管理職経験者だが一度たりともこの言葉を聞いたことがない。笑
ある記事で、ピグマリオン効果についての詳細が書かれていた。わかりやすかったので、引用してみる。
『ピグマリオン効果とは、人は、他者からの期待を受けることで、期待に応える様に成果を出す。と言う心理効果の事です。
アメリカ教育心理学者のロバート・ローゼンタール氏らが1968年に提唱した心理学の用語で、教師からの期待があるかないかによって、生徒の学習成績が左右されるという実験結果を報告した事が始まりでした。
ローゼンタール氏の実験では、学校の生徒にテストを受けさせ、
後日担任の教師にだけ「伸びしろが大きい」とされた生徒の名前が伝えられました。
そして「伸びしろが大きい」とされた生徒は、実際に成績を伸ばしたのです。
しかし実は「伸びしろが大きい」という情報は、全くのデタラメだったのです。
テストの成績に関係なく、
ローゼンタール氏らの実験者がランダムに選出しただけだったのです。
「この生徒は伸びしろが大きいんだ」と担任の教師が信じた事によって、教師の期待が生徒に良い影響を与えたのです。
この実験結果から「他者から期待される事によって、成長が促される」という結論が導かれました。そして、この効果は「ピグマリオン効果」や「ローゼンタール効果」「教師期待効果」と呼ばれるようになりました。』
ビズファームからの引用
ピグマリオン効果は上司と部下の関係でもたらされるものだが、神である主と私たちキリスト者との関係にも同様ではないかと思った。
モーセの言葉を思い出そう。
荒野の40年の旅の間にモーセが民に「主は、あなたがたが宿営する場所を捜すために、道中あなたがたの先に立って行かれ、夜は火のうちに、昼は雲のうちにあって、あなたがたの進んで行く道を示されるのだ。」と言われたように主は民に期待をかけ、民の必要を満たされただけでなく常に気をかけ、民と共におられたのだ。
先述した教師のように、主も私たちに対して
「伸びしろが大きい」と励ましてくださる。
私たちを義人だと言ってくれる。
私たちを勝利者だと言ってくれる。
私たちを神のものとされた民だと言ってくれる。
だから主の期待に応えたい。そう思える。
上司からの期待は、正直プレッシャーだ。
期待に応えられなかったとき、がっかりされる。そして人事評価にも影響を及ばしかねない。
一方、主からの期待は別物だ。
期待に応えられなかったとき、私たちを責めず、赦し、さとし、七度転んでもまた起き上がらせてくださる。
神である主は、決して私たちの行動の結果に基づいて私たちの価値を決められないお方である。
だから私たちは肩の荷を下ろして勇敢にチャレンジしてゆける。
フォワードであるストライカーが何度もシュートを外しても、キーパーである神がいる限り点は取られない。負けないのだ。
後ろに絶対的安心感がある。
私たちがスタミナ切れで走れなくなっても、
イナズマイレブンの主人公・円堂守のようにゴールキーパーが前線まで来てくれて、私たちと共に戦ってくれる。
そんな神が私たちに期待をかけてくれている。
そして、そんな神だからこそ期待を裏切らない。
私たちの方から先ず、神に期待を持って歩もう。
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