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Vol.7 富士山頂のご来光を再現!?楽しいギミックを加えた暑中見舞いの制作秘話

クリエイティブにまつわるトピックスや、ユニークなソリューションをクリエイター目線でご紹介する「ユニクリ!」。
今回は、2024年7月に富士山頂からクライアント様にお送りした暑中見舞いのクリエイティブについてご紹介します!


5年ぶりの富士登山研修

 ー挑戦する気持ち、諦めない心、仲間と一緒に成し遂げることを体感してもらう。ー
 
富士山という厳しい環境の中で、己の限界に挑みながら仲間と協力し合い、達成感を分かち合うことで、強いチームワークと挑戦する心を育むことを目的に、弊社では毎年7月に全国のグループ企業総出で富士山研修を実施しています。

その富士登山の際に、新入社員が全社員分の暑中見舞いを富士山頂のポストに投函することを恒例行事として続けてきました。コロナ禍で2019年以来実施できていませんでしたが5年ぶりに復活、今年で36回目を迎え110人が富士山に挑戦しました。
 

富士登山で見るご来光の感動を共有する暑中見舞い

トレーシングペーパーの持つ“透ける特徴”を活かして、富士山頂で見るご来光を表現した暑中見舞いを制作しました。
 

日本一の標高を誇る富士山頂から眺める日の出は、イメージする一般的な日の出と少し異なります。薄い靄のかかる眼下の景色が徐々に明らんでいくその光景は、まるで世界の夜明けのよう。

クライアント様の抱える悩みや課題に、富士山頂のご来光のようにキラリと光るアイデアで、明るい未来を指し示す存在でありたい。そんな弊社からのメッセージをこの暑中見舞いに込めました。

封筒の丸窓は山の景色に濃淡をつけ、透け具合を調整。中に入れるカードの方は、空をグラデーションにすることで、徐々に朝焼けが広がっていく光景を再現しています。

また、丸窓右上の型抜きした部分には、中のカードに記載した時刻が見えるようになっています。

カードを引き上げるとその時間が進んでいき、丸窓の中がご来光するタイミングではちょうど7月の富士山頂の日の出の時刻になるように計算して設計しました。 


クリエイティブへのこだわり3点

1,ご来光の再現

富士山頂で見るご来光は眼下から徐々に霧が晴れたように明らんでいきます。単純に日が昇るだけでなく、富士山頂でしか見ることのできない絶妙な日の昇り方を再現することにこだわり、透け方の濃度や中面のカードの濃度を掛け合わせながら作成しました。
 

2,開封動作をギミックに

複雑なギミックが施されたDMは多々ありますが、受け取ってくれた方が仕掛けに参加してくれなかったら意味がありません。今回の暑中見舞いでは、封を開けてカードを引き出すという誰もがやる動作の中で仕掛けが発動するように設計しています。その結果、多くのお客様にご参加いただくことができました。
 

3,細部のクオリティ

ご来光を疑似体験してもらうために、細部のクオリティにもこだわりました。特に型抜き部分の時刻とご来光のタイミングを合わせるところはこのアイディアの肝の部分でもあるので、何度もモックを作成し、ミリ単位で調整しました。
  

ここでしか聞けない!制作の裏話

この暑中見舞いはどう考えられて生まれたのかといった企画のきっかけや
制作する上での大変だったことをアートディレクターの島崎に聞いてみました!

Q.今回の企画はどのように思いつきましたか?
会社としてコロナ禍を経た5年ぶりの富士登山研修ということで、最近弊社とお付き合いいただいたご新規のお客様にも、長年お付き合いいただいているお客様にも、山頂からの暑中見舞いであることをどうインパクト強く、また情緒的に表現できるかを熟考しました。
 
Q.制作する上で一番大変だった点を教えてください。
透け感の表現です。当初は丸窓の外側を白色にしており、半透明なトレーシングペーパーに白版をのせることで窓の中との差を出そうとしていました。が、実際に色校正を出してみると思うように隠れず、透け感もうまく表現できませんでした。印刷会社の方にも様々なアドバイスをいただきながら試行錯誤の上、今の形状が出来上がりました。

初期制作モック


制作してみてどうだったの?

今回の暑中見舞いに関してアンケートをお願いしたところ、クライアント様からたくさんのうれしいコメントをいただくことができました。

アンケート結果から抜粋 

 
アンケート結果でも「よかった」「非常によかった」と答えていただけた方が70%以上と大変好評でした。年賀状のクリエイティブに関しても、クリエイティブメンバーでアイデアを考え出している真っ最中です。ご期待ください!
 
ユニクリ!では、今後もこのようなクリエイティブにまつわるトピックスや、ユニークなソリューションをクリエイター目線でご紹介しています。
 
来月もお楽しみに!

 
スタッフリストーーーーーー
企画制作:島崎
印刷会社:小松印刷グループ株式会社
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ライティング/コピーライター 伊藤

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