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演技の原理

ここでは演技について考えていきましょう。
演技とは一体なんなのか?

映画にドラマに舞台に、演技が必要とされる媒体は沢山あります。
それぞれ演技は演技ですが、媒体によって、または監督によって、演出家によって、または同じ演出家でも作品によって、求められるものは全部違います。

じゃ、良い演技とはどういった演技なのか?

演技の定義

まずは演技を定義づけしましょう。
「演技」をググっててみると

見物の前で、劇・曲芸・歌舞・音曲などのわざを演じて見せること。また、そのわざ。

と、出ます。
が、それを踏襲はしません。
ここでは、ギャップを埋める作業をもって「演技」と定義付けます。
・自分ではないキャラクター
・実際とは違う感情
・実際とは違う場所
・実際とは異なる関係性
などなど、芝居をするときに発生する様々なギャップを埋める要素が演技であると。


優劣の判断

演技の優劣の判断というものは、現場では監督(演出家)、リリース後はオーディエンスに委ねられます。
となると、オーディエンスの数だけ回答があるわけであり、優劣・良し悪しの判断はつけようがありません。
とはいえ、どこかに基準を置かないと、考察ができません。

このnoteではリアリティのあるもの、わざとらしくないもの、自然なものを良しとします。

なぜなら。
芝居は本当だと信じてもらえた方がいいわけで。
それが作り者であるという前提で演技そのものを楽しんでもらう形のエンターテイメント(一人芝居の舞台など)もあることはありますが、基本的に芝居はその世界を本当だと思ってもらう、共感してもらうための工夫がなされるわけであります。
となると、演技者の段階でわざとらしいことをやられたのでは、その世界を信じてもらうなんてことが遠くなるわけであります。

演技をしない演技とは

演技をしているという思考が前面に出ていると、オーディエンスは当然それを演技だと認識します。
しかし。
演技だと思われた時点でそれは作り物だという認識を与えます。
そして、持たれる感想は演技についての感想になります。
・あの人うまいね
・くっそ下手だなコイツ
どちらに思われるにせよ俳優による演技は、演技だと思われた時点で、作品として負けです。
その世界が本当だと思わせたいのに、演技についての感想なんて持たれるわけにはいかないのです。

じゃあ、どうすればいいんだよ、と。

私の導き出した答えは

リアリティを作ってしまう

というものでした。

次回以降、そのリアリティを作り出す、「演技をしない演技」について書いていきます。
尚、それらメソッドは有料記事となる可能性が高いです。

最後まで読んで頂き、ありがとうございます。演技について考えていきましょう、と議論を持ち掛けながら、個人的な見解を垂れ流す記事になりそうですが、よろしければまたご覧くださいませ。




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