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「嫌われる勇気」を読んだ

アドラー心理学を対話形式で希釈し読みやすくした一冊(と僕は理解している)内容の前に読みさすさの感想として、読み易くはあったものの内容を整理するしながら読むのは僕には難しく、途中で書かれている小まとめに頼りながらアドラー心理学というものに触れていく感覚。原因論や承認欲求の否定、目的論と共同体感覚、自分の課題と他者の課題の切り分けなど少々見慣れない言葉にあくせくしながらも、対話形式なので物語を理解しやすくはなっているはず。

上述で少し出しているがキーワードを切り出しておく。「原因論」「目的論」「全ての悩みは対人関係の悩み」「劣等感は客観的な事実ではなく主観的な解釈」「健全な劣等感は他者との比較のなかで生まれるのではなく、「理想の自分」との比較から生まれる」「優越性の追求」「見かけの因果律」「人生のタスク」「承認欲求の否定」「課題の分離」「自由とは他者から嫌われること」

上記のワードを見流しながら僕なりに理解したことをまとめておく。アドラー心理学は勇気の心理学だとのこと。一言、言うなら若ければ若いうちにこの本は読んでおいた方が良い。 僕の感想では言葉が足りなすぎる。

人が変わるのは原因論ではなく目的論

原因論とはトラウマのように「〜だから怒っている」というもの。目的論は逆で「怒りたいから〜を利用している」というもの。人間は変われる存在とするなら原因論ではなく目的論に立脚せざるを得ない。と。過去は変えられない、過去に縛られているとトラウマのように決定論となってしまう。そうではなく人が変わるのは目的論に準じて物事を捉えることが重要なのだと。この考えは僕にとっては新鮮でした。

人生のタスク

行動面のタスク

1. 自立すること
2. 社会と調和して暮らして暮らせること

この行動を支える心理面のタスク

1. わたしには能力がある、という意識
2. 人々はわたしの仲間である、という意識

人生のタスクの過程で生まれる対人関係を「仕事のタスク」「交友のタスク」「愛のタスク」の3つに分けて総称を「人生のタスク」と。

承認欲求の否定と課題の分離

承認欲求と言葉を聞くようになって久しいがアドラー心理学では承認欲求を否定している。これはよく言われている事だが例えばTwitterでバズってるもの程つまらない。承認欲求を満たすためだけのコンテンツに面白みはない。しかし承認欲求を満たしても幸せにはなれないというのがアドラー心理学。では自己中心的に振る舞えというのか?というとそうではなくて課題を分離する事が重要だと。自分の課題と他者の課題を分離し踏み込まない事で対人関係におけるトラブルを避けられるとのこと。

他者の評価を気にかけず、他者から嫌われることを怖れず、承認されないかもしれないというコストを支払わないかぎり、自分の生き方を貫くことはできない。

つまり自由に振る舞うということは他者から嫌われることを怖れないという勇気。これには僕も同意で承認欲求を気にしている限り人は幸せにはなれないんだろうなぁと。深く考えたことはないが漠然と考えていた。

まとめ

人生経験を経て辿り着いた考えと同じな内容もあれば、それを詳しく哲学として詳しく説明してくれていてスッと内容が落ちてきた。が逆に哲学を用いることによって「?」となる内容もあった(僕の読解力は低いのであしからず)しかし冒頭にも書いてるがこの本はすぐ読んだ方が良い。若ければ若いうちに読んでおいた方が得する本だ。幸せになるための考え方(哲学というのかな)が詰まっているし、すぐには実践できないのでこの考えをいち早く頭に刷り込んでおいた方がよい。以上。

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