「死ぬこと以外かすり傷」を読んだ
題名だけを見た感想は、多分おおよその人が思うだろうが明石家さんまさんの「生きてるだけでまる儲け」の亜種だなって感じ。どうやらオンラインサロンのテーマとして掲げているらしくそれがタイトルになっている。あまり記憶力や感受性の低い僕が本を読んだ感想をつらつらとだらだらと書いていく。
たびたび出てくる「熱狂」というワード
裏テーマでは無いかというぐらいには「熱狂せよ」という言葉が書かれている。これには確かに共感して、僕の仕事を振り返っても損得が関係なく自分自身が熱狂しながら取り組める仕事での成長幅やスピード感は高かった。しかしそこで箕輪さんと僕との違いは「熱狂」できる仕事を取りに行くかどうか。僕は「熱狂」できる仕事が降ってくるのを自然と待っていて降って来ないと不貞腐れる程度の人間だけど、箕輪さんはハッタリをかましてでも自らの足で「熱狂」を獲得しに行っている。この本では体験談まじりでチラホラと書かれているが「熱狂」できる仕事に対しての「熱狂熱」が僕とは違った。というか、新卒の頃にはあったであろう感情だったなと老害化している自分にショックを受ける内容だった。
追い込まれにいく精神力
人は追い込まれた状況で成長し真価を発揮するという内容が書されているがこれには同意する。僕の体験談からしても「やらなければいけない状況」というのは人の成長にもってこいだ。でも僕はそういう状況に二度と立ちたくないと思った。それは上述している「熱狂」できる仕事ではなかったからだ。気乗りしなくもないが熱狂もしない普通の仕事内容だったので、ただただ辛いプレッシャーだけの仕事では成長は得られるものの、同時に同量の疲弊も得られてしまう。余計なお荷物がついてくるのだ。箕輪さんが追い込まれる仕事に身を投じ続けているのも「熱狂」がキーとなっている。自分でとってこい、「やる」と言え、意識くらい高く持て、説教じみた内容がスッと自分の中に入ってきたのは少なからず現状の自分に突き刺さるものがあるからだろう。追い込まれる状況に二度と身を置きたくないと思って、それは精神力を削るからだと整理していた自分の考えは少し違うのであって、「熱狂」できる仕事ではないからだと理解した。
質は量からしか生まれない
有名な言葉だが確かにそうだ。僕は広告周りの特許を複数もっているがそれはまさにこの言葉を実践したから。誰よりも多くの広告装置を考え、プロトタイプを実装し提案していた。定例では常に自分の作品が一番でないと不満だったしそれには量を実装してみないとわからなかったからだ。深夜3時までプロトタイプを作ることなんてざらにあった。その結果、複数の特許という社内では最多となる特許数を持っている(ブルーオーシャンな領域だったこともある)しかしこれはミクロの話であって、箕輪さんはもっと大きい仕事という単位で量をこなしている。とりあえず「やる」といって、大したことない仕事は自然消滅する。らしい。
まとめ
内容としては箕輪さんが体験談を通して今までの仕事の仕方、これからの仕事についてをまとめた一冊なのかなと。メディアで箕輪さんをよく見かけるようになり、彼の記事なり何なりを読んだことある人にとっては斬新な内容ではないかもしれないけれども、うまくまとまっている本でした。僕としては第1志望の会社に入れたものの本当にしたかった部署には配属されずにそのまま社内でのうのうと仕事をしてきてぶつぶつ不満を言う社会人生活を送ってきたので、耳が痛い内容ではあったが新鮮な気持ちを取り戻せた。以上。
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