見出し画像

「FACT FULLNESS」を読んだ

内容は表題の通り「10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣」をつけるための内容がまとめられた一冊。

ファクトフルネスとは

各章毎にファクトフルネスとはという簡単にまとめてくれているのでそれを列挙させてももらう。

ファクトフルネスとは・・・

話の中の「分断」を示す言葉に気づくこと。それが重なり合わない2つのグループを連想させることに気づくこと。多くの場合、実際には分断はなく、誰もいないと思われていた中間部分に大半の人がいる。分断本能を抑えるには大半の人がどこにいるかを探すこと。

ネガティブなニュースに気づくこと。
そしてネガティブなニュースの方が、圧倒的に耳に入りやすいと覚えておくこと。物事が良くなったとしても、そのことについて知る機会は少ない。すると世界について、実際より悪いイメージを抱くようになり、暗い気持ちになってしまう。ネガティブ本能を抑えるには「悪いニュースの方が広まりやすい」ことに気づくこと。

「グラフは、まっすぐになるだろう」という思い込みに気づくこと。実際には、直線のグラフのほうがめずらしいことを覚えておくこと。直線本能を抑えるには、グラフにはさまざまな形があることを知っておくこと。

「恐ろしいものには、自然と目がいってしまう」ことに気づくこと。恐怖と危険は違うことに気づくこと。人は誰しも「身体的な危害」「拘束」「毒」を恐れているが、それがリスクの過大評価につながっている。恐怖本能を抑えるには、リスクを正しく計算すること。

ただひとつの数字が、とても重要であるかのように勘違いしてしまうことに気づくこと。ほかの数字と比較したり、割り算をしたりすることによって、同じ数字からまったく違う意味を見い出せる。過大視本能を抑えるには、比較したり、割り算をしたりするといい。

ひとつの集団のパターンを根拠に物事が説明されていたら、それに気づくこと。パターン化は間違いを生み出しやすいことを肝に銘じること。パターン化をとめることはできないし、止めようとすべきでもない。間違ったパターン化をしないように努めよう。パターン化本能を抑えるには、分類を疑うといい。

いろいろなもの(人も、国も、宗教も、文化も)が変わらないように見えるのは、変化がゆっくりと少しずつ起きているからだと気づくこと。そして、小さなゆっくりとした変化が積み重なれば大きな変化になると覚えておくこと。宿命本能を抑えるには、ゆっくりとした変化でも、変わっているということを意識するといい。

ひとつの視点だけでは世界を理解できないと知ること。さまざまな角度から問題を見たほうが物事を正確に理解できるし、現実的な解を見つけることができる。単純化本能を抑えるには、なんでもトンカチで叩くのではなく、さまざまな道具の入った工具箱を準備したほうがいい。

誰かが見せしめとばかりに責められていたら、それに気づくこと。誰かを責めるとほかの原因に目が向かなくなり、将来同じ間違いを防げなくなる。犯人捜し本能を抑えるためには、誰かに責任を求める癖を断ち切るといい。

「いますぐに決めなければならない」と感じたら、自分の焦りに気づくこと。今決めなければならないようなことはめったにないと知ること。焦り本能を抑えるには、小さな一歩を重ねるといい。

体験談を交えた分かりやすさ

内容は上記のファクトフルネスを阻害している本能毎に章分けされていて、体験談を交えて説明されている。端的にファクトフルネスとは何かを知りたければ上記のまとめをみればよいが、何故これらの本能を抑えなければいけないのかの理由が各章では細かく説明されていて分かりやすい。

目の前の患者より予防接種の設備を整える

自分がファクトフルネスとは何かに気づかされた内容を抜粋すると、目の前に病気になった患者に対して筆者の一人のハンス・ロスリングは雑な応急手当を指示したが、それは目の前の一人に時間を使って完治させるよりその他大勢の病気予備軍に対して予防接種する設備を整える方向に時間を使った方が良いと判断したからだ。この対応には賛否があるかもしれない(もしくは僕の読解力に問題があって内容と齟齬があるかもしれない)がこの判断がファクトフルネスなのかと理解が進んだ。分断本能を抑えて大勢がどこにいるのか探すとはこのことなのか、と。

以上です、ぜひ読んでみてください。

何か為になる文章のためと、何よりやる気が上がるので、よければサポートをお願いします。