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五行易・断易のヒント集②64卦

乾為天

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乾為天が仕事運が良いと言われるのは、官鬼が午火(要職)で世爻を生じて、世爻が戌土で官鬼を墓に入れて自分が管理しているため。しかし、六冲卦で仕事が忙しくて不安定になりやすく、他人との仲も微妙になりやすい。

天風姤

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天風姤は陰爻が一つ陽爻が五つあるため、男性が恋愛・結婚運を占った場合には、相手に複数の男性が居る暗示。六親を見ても妻財が二爻に隠れて世爻を剋し、応爻にも男性の意味のある官鬼があり、ライバルの意味のある兄弟も二つあるので、あまり良い卦ではない。

天山遯

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天山遯の「遯」は逃れる、逃げる、隠れるという意味がある。世爻が二爻にあるということは、家に籠っている形で、仕事で言えば室内で行うデスクワークを表しやすい。五爻の応爻を剋しているので、他人や社会との関係性は悪く、子孫も隠れているので楽しくなく、世爻に官鬼があり悩んでいる暗示。

天地否

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天地否は良くない方の六合卦。応爻と相合しているのは良いが、世爻が応爻を剋する形になり、他人を嫌う形になりやすい。世爻に妻財があるのが救いだが、原神の子孫も隠れており、長期的な金運は期待できない。仕事・男性運で見ても、世爻が原神になるため努力が必要になる暗示。

風地観

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風地観は五爻に巳火がある。五爻は顔・胸の爻位であり、巳火があると目と心臓の意味が強くなる。世爻の原神でもあるので、もし弱ければ目や心臓の調子が悪くなりやすい。形的には五爻は上司の爻位で世爻が生じられているので、仕事運は良くなりやすい。

山地剥

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山地剥の「剥」は剥がれる、削るなどのあまり良くない意味がある。特に仕事運や男性運の悪い状態の時に出やすい。なぜなら、世爻が五爻で応爻である官鬼を剋するからである。が、相冲関係ではないことに注目してもらいたい。これは他人を支配する形であり、ある条件が揃えば吉となる。

火地晋

火地晋は世爻に兄弟酉金があり、妻財卯木を冲剋するので、金運が悪いように思えるが、そうではない場合もある。特に風水を占った場合には、家の意味のある父母未土が妻財を墓に入れて、世爻を生じるので金運が良い風水となりやすい。また日が昇っている形から、日当たりが良いと見ることもできる。

火天大有

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火天大有は内卦が乾で金銀財宝、外卦が離で太陽が財宝を照らして豪奢な意味がある。帰魂卦は家庭が安定している暗示で、応爻は官鬼で世爻を生じて仕事運も良い感じ。二爻に妻財があり家にお金がある形で良い。社会的地位や金運が良い人に出やすい卦でもある。ただ発動すればその限りではない。

兌為沢

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兌為沢は口が二つ重なる卦で、世爻と応爻が相冲するので、口論が起きやすい。また父母には乗り物で、世爻が応爻かが発動して相冲すれば、交通事故が起きやすい卦でもある。が、官鬼は世爻を生じ、世爻は未土で妻財の墓であり、仕事運や金運はそんなに悪くない。

沢水困

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沢水困は苦しむ、困るという意味があり、あまり良くない意味だが、世爻に妻財があり応爻が子孫で生じられながら相合して、他人に頼れば凶から吉に転じやすい。外出運などにも良い。が、六合卦は長引くという意味があるので、悩みが深い場合には、なかなか解消されづらい。

沢地萃

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沢地萃は世爻に官鬼があり、二爻は家・室内の意味で、室内で働く仕事についていたり、女性なら夫や彼氏が家に居る暗示で、そんなに組み合わせは悪い卦ではないが、「萃」は集まるという意味があり、何かと忙しかったり、やる事が多くてうんざりしている時に出やすく、苦労した割には得るものが少ない。

沢山咸

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沢山咸の沢(兌)は少女で、山(艮)は少年の意味があり、純粋無垢な交流を表すが、官鬼午火が世爻を剋して、妻財寅木が官鬼に隠れて、恋愛運で出ればあまり良い組み合わせの卦ではない。世爻に兄弟があり自分のことしか頭にないので、それは当然かも知れない。

水山蹇

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水山蹇は四大難卦の一つで、外卦が坎で「危険」、内卦が艮で「止まる」で、物事が進まない・進めないの意味がある。六親の組み合わせでも、仕事運・金運・恋愛運全て上手くいきにくい。が、初爻に応爻で原神の父母があるため、無理せず撤退したり初心に帰れば吉に転ずることもある。

地山謙

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地山謙は謙虚の「謙」で謙虚になれば吉になるというわけではないが、世爻が五爻になり尊位になり、応爻の二爻を剋して、他人を攻撃したり蹴落としたりする形になりやすい。しかし、医者や占い師でこの卦が出れば非常に吉であり、能力を遺憾なく発揮できる暗示。世爻の子孫が官鬼を剋するためである。

雷山小過

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雷山小過は少し過ぎることで、前のめりになりやすい。なぜなら、世爻が午で二爻も午で、午が二つ揃えば自刑の組み合わせになりやすいためである。火は不安定で激しく扱いづらい五行であり、下手をすると怒りに任せて動きやすくなる。遊魂卦は不安定の意味もあるので、これも落ち着きがない暗示である。

雷沢帰妹

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雷沢帰妹は初爻と三爻、四爻と五爻の陰陽が同じで帰魂卦で安定している暗示であるが、官鬼が応爻に入墓して、妻財卯木も応爻と相合してしまい、他人に主導権を奪われやすい形となる。特に仕事運・恋愛運で出ればあまり良くない組み合わせで、相手側の動向に注意した方が良い。

離為火

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離為火は八純卦の一つで六冲卦である。内卦外卦共に火で太陽の意味になり、パッと見は良さそうだが、この卦が出れば何の占いでも大体良くないので注意。なぜなら世爻に兄弟があり、応爻に忌神の官鬼があり、妻財は応爻を生じているためである。ただし悩み事が深く、子孫が発動すればワンチャンある。

火山旅

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火山旅は文字通り「旅」で、それは世爻が初爻で足の爻位で、応爻の酉金を生じながら相合して他所への移動の意味があるから。古代の旅は危険で命懸けのことが多かったので、基本的には苦労が多く上手くいかない時に出やすい卦である。でも、そこを乗り越えれば妻財というご褒美が待っている。

火風鼎

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火風鼎は薪(巽)で火(離)を燃やす象であり、家庭で鍋を囲むような感じのアットホームな卦。二つの妻財が世爻を生じて夫婦仲も良さげに見えるが、そうでもない。応爻は世爻の忌神であり、油断していると足元を救われてしまう。金運が良い時に出やすいが、妻財が再現しているため太過に注意。

火水未済

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火水未済は、内卦が水で外卦が火でお互い反発しあう組み合わせであり、コントロール出来ない状況を表す。世爻と応爻が兄弟で一つの妻財を奪い合う形であり、金運・恋愛運共に悪い組み合わせである。官鬼亥水は夜の意味で、不規則な仕事(水商売・夜勤など)を表す場合が多い。

山水蒙

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山水蒙は外卦が土で内卦の水を剋して、水(坎)は思考や知恵で、土(艮)に圧迫される形。故に考えが足りない・迷い・未熟という意味になる。初爻は始まり・思考、六爻は終わり・思考、父母は学習・情報で、二つの父母から世爻を剋されて、特に父母(学習・親)が絡む案件には不利になりやすい。

風水渙

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風水渙は外卦が巽で内卦が坎で、水の上を舟が進んでいく形。舟は風に吹かれて移動するので、渙は「散る」の意味で不安定な象。爻位や六親から見ると、世爻が道の爻位である五爻にあり、応爻は目的地で世爻が生じて、これも移動を表す。妻財も官鬼も隠れているので、現世的な利益は得られにくい。

天水訟

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天水訟は外卦が乾で内卦が坎で、金が水を生じて良さそうだが、乾は上昇する性質があり、坎は下降する性質があるため、両者が相容れない。世爻に兄弟午火があり火の五行で、非常に怒りやすくなっている状態で、隣の三爻にも午火があって自刑、応爻は寅木だがますます生じて怒りを増幅させる形になる。

天火同人

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天火同人は外卦が乾で内卦が離で、空の上で太陽が上昇して輝く暗示で、共に上昇志向なので志を同じくする仲間がいること、帰魂卦なので家族の意味もある。しかし、自分のことばかり優先すれば、応爻は子孫戌土で世爻の官鬼が剋されて最終的には仲違しやすい。上司、目上の人に謙虚に頼れば吉。

震為雷

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震為雷は内卦、外卦共に雷の意味があり、非常に活発で激しい様を表す。世爻は戌土で天の爻位にあり、戌土も天で、子孫午火の墓になり火(電気)のエネルギーを内包している。六冲卦なので、不安定で変化が多い時に出やすい。しかし、官鬼は五爻で妻財は世爻にあり、仕事運や金運はそんなに悪くない。

雷地豫

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雷地豫は六合卦で金運・イベント事・女性運などに良い組み合わせ。なぜなら震は長男で坤は母で、息子に対する母性愛を示すから。応爻は子孫でこれは楽しみ・娯楽を表し、火も喜び・文化も表し安心して楽しく過ごすことが出来る。ただし仕事運・男性運ではあまり良い卦ではない。

雷水解

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雷水解は震と坎の組み合わせで、震は動く、坎は危険で、危険で困難な地に赴くという象。しかし世爻に妻財があり子孫も再現して、金運・女性運には良い組み合わせ。仕事運では有利な卦ではないが、力のある上司に媚びを売れば吉になる。また、悩み事が深い場合に出れば「解」で解消される暗示。

雷風恒

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雷風恒は外が震(男)で内が巽(女)で、五行が木同士で陰(巽)と陽(震)のバランスが取れて、夫婦和合の象。故に「恒」で変わらないという意味。世爻が陽爻で官鬼(夫)で応爻は陰爻で妻財(妻)でこれも夫婦の配置である。基本的に悪くない卦だが、世爻に官鬼があるので、病気や災いを占えば長く続きやすい。

地風升

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地風升は土(坤)の中から植物(巽)の芽が出ようとしている様を表すので、故に「昇」の意味がある。六親の配置は内卦と外卦が全く同じになる。内卦の妻財、父母、官鬼が外卦にそのまま現れることになり、上昇・移動の意味。世爻が丑土で官鬼の墓になり、官職や男性をゲットしたい組み合わせでもある。

水風井

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水風井は外が坎で水、内が巽で穴・隙間で、水が下に流れて水が集まって来る象。故に井戸の意味がある。六爻の子水と初爻の丑土が相合し、天からの雨が地下深くまで到達する形でこれも井戸を表す。世爻は五爻で妻財があれば口で水飲む意味のことから、ホッと一息つくorつきたい状態の時が多い。

沢風大過

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沢風大過は沢の上に木がある形であり、木にとって水が多すぎる状態を表す、故に過剰の意味がある。なので、あまり良くないのでは?と思いがちだが、そうでもない。五爻は官鬼で世爻を生じて、仕事運や男性運は順調に進みやすい。また、官鬼と父母共に再現しているため兼業・副業・転職を表しやすい。

沢雷随

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沢雷随は外は兌で話す、内は震で足の意味があり、他人に話しかけられてついていく形。故に従う、ついていくの意味のある「随」。世爻が辰土で応爻は未土で、進む・発展(進神)で、三爻は先で六爻は後になり、これも進む・発展の意味になり、この卦が出たら他人に従えば吉となりやすい。

巽為風

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巽為風は内卦外卦共に巽で風の意味。六冲卦でもあり陰卦で柔和で動く様を表す。世爻が兄弟で木の五行で六爻にあり、風は何処にでも行くが、何処にも安住出来ないため何も得ることが出来ず、応爻にも剋されて仕事運・異性運・金運は全て良くない傾向。この卦が出たら消極的に受け流したほうが良い。

風天小畜

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風天小畜は外卦が巽で「入る」で、内卦は乾で「宝石」を表し、宝石をはめ込んで偏愛する形。貴重で美しいものはずっと手中に収めることは出来ないため、小畜(少しの間留める)。世爻は初爻で足の意味で父母は建物で、歩いている途中で一休みしている形。応爻から世爻が剋されて長くは留まれない。

風火家人

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風火家人は外卦が巽で長女、内卦が中女で共に陰になり、相生関係で仲睦まじい象。二爻は家で妻財があり、妻が家に居ることで「家人」。女性が家を守っている形。応爻に原神の子孫があり外との関係も良好で、金運を占えば大吉。しかし、夫婦運を占えば官鬼が隠れて、家には夫があまり帰ってこない暗示。

風雷益

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風雷益は外卦が巽で陰、内卦が震で陽。巽は下降し震は上昇し、陰と陽が正しく交わり利益が出る形で、故に「益」。世爻に妻財があってお金が入ってくるが、応爻は他人で兄弟で世爻の妻財を奪う暗示になる。よって他人との関係性に注意しないと、思わぬ不利益を被ることになりやすい。

天雷无妄

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天雷无妄は外卦が乾で真実、内卦が震で動きを意味して、真実を世に出す形で、故に迷いがない状態。乾と震が重なれば陽同士が反発して物事が動きやすい。世爻は五爻の官鬼を剋して、上司に反抗心を持っている暗示であり、応爻は初爻で部下になり、世爻の忌神であまり調子に乗ると孤立無縁になりやすい。

火雷噬嗑

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火雷噬嗑は山雷頤の四爻に陽爻が入り、食べ物を噛んで咀嚼している形。世爻は五爻で口の爻位であり、食べ物の意味の妻財で、これも食物を食べている形。外卦は離で言葉、内卦は震で怒りを内に秘めた状態。応爻の兄弟に剋されて他人との口論が出やすいが、世爻は応爻の墓なので大人の対応をすれば吉。

山雷頤

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山雷頤は初爻と六爻が陽で上唇と下唇、二爻〜四爻が陰で空間で口を大きく開けている形で、外卦が艮で止まる、内卦が震で動くで止まったり動いたりの組み合わせ。故にあごの意味のある「頤」。世爻が四爻で妻財で食道に食べ物が通り、三爻の辰土に入墓し胃に入る形から「養う」という意味になる。

山風蠱

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山風蠱は外卦が艮で止まる、内卦は巽で風で、風が止まる場所。また艮は巣、巽は虫の意味もあり、虫は風が無い場所に巣を作るので、故に「蠱」。六爻は終わりの爻位で兄弟寅木は風で、艮と合わせて風が止まる意味。世爻に官鬼があり金は虫で、巽と合わせて小さい虫。初爻の丑土は金の墓で虫の巣となる。

坎為水

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坎為水は外卦、内卦と共に坎で水で洪水の意味になり危険を表す。世爻は六爻で兄弟子水があり、水は知恵の意味で頭が良いことを表すが、応爻の妻財子水を冲剋して、頭の良さに溺れて知恵を上手く使うことが出来ない象。金運・異性運・仕事運でこの卦が出れば大体良くない。

水沢節

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水沢節は外卦は坎(水)で、内卦は兌(欠ける・穴)で、水が穴のある入れ物(竹)に溜まる形。水を入れ過ぎれば溢れてしまうので、節制・節約の節になる。世爻の妻財と応爻が相合して貯金を意味するが、相合は「持っていく」、応爻は他人の意味があり、油断していると他人からお金を奪われる形。

水雷屯

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水雷屯は外卦が坎で危険、内卦は震で動で、動けば危険になる形で、動かない方が良いことを表す。故に屯。世爻の子孫は兵士の意味があり、二爻は家で兵士が駐屯している。応爻は五爻で強大な敵で、世爻が応爻を剋し攻め込もうとしている。しかし兵力差があるので安易に攻め込まず慎重に事を進めるべき。

水火既済

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水火既済は内卦は離で外卦は坎で、炎上する火を水が冷やしてコントロールする形で、バランスが良い関係でこれ以上発展しない形を表す。故に既済(完成)。世爻、応爻共に兄弟になり、仲の良い友人関係の意味。しかし妻財は伏神で世爻に剋され、官鬼は世爻を剋して金運・仕事運・異性運共に悪い。

沢火革

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沢火革は外卦が兌で鍋、内卦は火で鍋に水を入れ沸騰させて、動物の皮(革)を入れ加工している形。故に改めるということで「革」。三爻と四爻は出入り口で兄弟は出費を表し、世爻も四爻でお金が全然入って来ない象。生活に困窮し追い詰められて決断しなければならず、故に変化・改革の意味になる。

雷火豊

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雷火豊は外卦は震で賑やか、内卦の離は地上の松明で、収穫後の楽しく賑やかな宴会を表す。故に「豊」。世爻が尊位である五爻にあり、二爻は官鬼で官職を意味し、世爻を生じて自分を慕う人々が居る様子。基本的に部下に慕われやすく仕事運は良い。応爻の官鬼が世爻を生じて男性運も良い。

地火明夷

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地火明夷は外卦は坤で大地、内卦は離で太陽で、日が沈んで周りが暗くなる。明は明るさで夷は傷で、明るさが傷つく→暗いという意味になる。妻財午火が三爻に隠れてこれも太陽が沈む形。応爻は他所で世爻の忌神で暗い時に出かけては危ない。故に暗黒・怪我・障害・見えない・気分が晴れないとなる。

地水師

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地水師は外卦は坤で民、内卦は坎で兵士の意味。故に兵士の集まりを意味して、師団の「師」。世爻に妻財があり、国境の意味のある六爻の応爻を剋して、兵士が食糧を持って他国に攻め込む形。故に軍隊・戦い・兵士・集合・出向の意味がある。意味は物騒だが世爻に妻財があり金運や女性運は悪くない。

艮為山

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艮為山は外卦内卦共に山。艮は「止まる」で、しかも二つ重なってこれ以上動けない。故に不動・終わり・停止の意味となる。六爻は引退・退職の爻位で、官鬼は事業・仕事。意味を合わせれば、これ以上発展出来ない象。応爻は他人で子孫申金に冲剋されて、他人との関係が上手くいかず追い出される形。

山火賁

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山火賁は外卦は艮で固定、内卦は離で美しい物。美しい物を固定することで、六合卦も固定で「賁」は飾りの意味。世爻は初爻で官鬼があり、低い官職を表す。四爻は門の爻位で、卯木と戌土が相合し、自ら門に出ることを意味し、家の外観を飾って官職についたことを道行く人にアピールする形になる。

山天大畜

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山天大畜は外卦は艮で山、内卦は乾で玉で、たくさんの玉が積み重なって溜め込んでいる形。故に蓄える意味の「畜」。世爻は二爻で家、五爻が応爻で世爻を生じて家に帰り、長く留まることを表す。仕事運、恋愛運、金運にはは良い組み合わせ。ただし、間爻の兄弟が発動すれば波乱含みになりやすい。

山沢損

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山沢損は外卦が艮で蓄積、内卦は兌で欠けるで、それまで蓄積した物が漏れ出て損失が出る形。故に「損」。しかし艮は「止」という意味があり、損失を止めて修復する。損をするから原因を特定し対処出来る。世爻に兄弟丑土があり損するが、五爻の妻財子水と相合して最終的には大きな利益を得られる。

火沢睽

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火沢睽は外卦が離で目・離れる、兌は口で口論、火は金を剋して相手と別れる象。故に背く・目をそらすの「睽」。応爻には父母巳火があり、父母は情報で巳火は視覚の意味。巳火は世爻の金の長生で同時に剋し、視覚を通して入ってくる情報が自分にとって不利なことを表す。人と関われば反目しやすい時。

天沢履

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天沢履は外卦が乾で王・強者で、内卦が少女・弱者で強者を虎に例えるなら、弱者が虎の尾を踏んで怒らせないように従って歩く象。故に「履」。世爻は五爻にあり道で、初爻は足の爻位で父母が世爻の金の長生で、相合は身につけることで、靴を履いて道を歩くことを表す。

風沢中孚

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風沢中孚は外卦は巽で従う、内卦は兌で喋る意味。「中」は中心で王、「孚」は真心になり、王の誠意に対し民衆が従う形。故に「信」。世爻が未土で木の墓であり、木は優しいという性質。土は信じるで応爻は火で、世爻を生じて相手や他人の信頼を得る形。他人との関係は良好だが金運は悪い。

風山漸

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風山漸は外卦は巽で「入」、内卦の艮は「止」。外側から入っては止まる、入っては止まるで、少しずつ内部に向かって進んでいくことで、故に「漸」。世爻が子孫で官鬼を剋して官職がない。五爻は巳火で申金を相合させて、上司に引き立てられる暗示なる。金運は悪いが年配者に頼れば運が開きやすい。

坤為地

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坤為地は内卦、外卦共に坤で、母なる大地の意味。世爻は六爻で天、五行は金。初爻は土で大地、四爻も土で大地で、天が地に生じられている形。六冲卦は基本的に不安定・激しい・不和などの意味になるが、坤為地の場合には母性を意味するので、作用が緩やかで優しくなる。

地雷復

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地雷復は外卦の坤は大地、内卦は震で陽の木で、大地に埋もれた植物が、地中から出ようとしている。これは春を表し、毎年巡ってくる季節ということで、故に繰り返す・戻る・回復の意味のある「復」。世爻は初爻で地面、妻財は植物の意味があり、応爻の丑土と相合して、植物が外に向かって伸びていく形。

地沢臨

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地沢臨は外卦は坤で大地、内卦は兌で沢で、大地に水が集まる形であり、故に「臨」。世爻は官鬼で二爻にあり、官位が低くて家に居る。応爻は水で二爻の木を生じ、五爻は尊位で偉い人を家に招く象。五爻の妻財が世爻の官鬼を生じる形のため、金運・仕事運・恋愛運共に吉になりやすい。

地天泰

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地天泰は外卦は坤で地、内卦は乾で天。坤は陰で下降し、乾は陽で上昇し、気が通じ合い陰陽が交換される形。陰陽が和合して「泰」。世爻は三爻で兄弟があり、出入り口の意味で、応爻は六爻で子孫で福の神を表し、相合関係で福の神が降りてくる。世爻に兄弟があるが、妻財の墓なので金運は悪くない。

雷天大壮

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雷天大壮は外卦は震で動く、内卦は乾で大。共に陽の八卦で大きく動くことで、故に「大壮」。世爻は四爻にあり、五爻を剋して君主の位を奪いに行く形で、非常に勢いがある。応爻は初爻で部下の爻位で、冲剋されて、寝首を掻かれないように注意しなければならない。

沢天夬

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沢天夬は外卦が兌で喋る、内卦は乾で王。民衆に自分が王だと宣言している形。世爻は尊位である五爻にあり権力のある状態で子孫が臨む。応爻は官鬼で世爻が応爻を剋する形で、自分が官職を決める立場で故に決定する意味の「夬」。他人を正しく管理するには、世爻と応爻に傷があってはならない。

水天需

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水天需は外卦が坎で危険、内卦が乾で屈強で、屈強な肉体を持ちながらも、それだけでは対応出来ないような、危険な状況にある。故に「待つ」という意味を持つ「需」。世爻は四爻で五爻の尊位まであと一歩。五爻に生じられて有利な機会を狙っている形。世爻に子孫があり、楽しんでチャンスを待てば有利。

水地比

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水地比は外卦が坎で水、内卦は坤で大地で水田を表す。世爻は自分で優しいという意味の木があり、応爻は相手で世爻を生じる水。世爻の優しさが応爻に伝わって協力してくれる形。故に仲間・同類の意味のある「比」。妻財が世爻を生じるので、仕事運、金運、恋愛運共に良くなりやすい。

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