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キャリア面談に限らず、仕事上での会話の行き違いというのは歯がゆいものです。
私はいろいろな方と面談をしてきたおかげで、話がかみ合っているのかかみ合ってないのか体で覚えてきましたが、最近いろいろな本や記事のおかげで言語化できそうだったので、書いてみます。


コミュニケーションにはレイヤーがあるみたい

例えば、上司から部下に議事録を作ってという場面です。

部下としては、言われたことをやったはずなのに不本意ですよね。。

なぜこんなことが起こっているのかを下図で見てみましょう。

上司の立場で議事録を作るということは、具体的には「資料を作って」「確認をもらって」「共有する」までを含んだ指示なわけです。
ですが、部下の立場で議事録を作るということは、具体的には「会議で話されたことを文章に起こして」「WordなどでPCに保存する」までを含んだ指示なわけです。
かみ合ってないですね。

あいまいさに注意

よくあるのはあいまいな表現をスルーしてしまうことです。

ビッグワード

挙げるとキリがありませんが、一見わかりそうでわからない言葉です。話の中で出てきたら要注意です。

みんな、早めに、いっぱい、もっと、いつか、、、
コミットする、シナジー、ナレッジ、、、

主語がない

日本語はある程度主語がなくても話ができてしまいます。
放置すると、会話で迷子になりやすいです。

あいまいさを回避するには?

恐れず確認する

会議中に途中で確認するのは気を遣います。
しかし、確認せず会議を終えて、後から確認したり、再度会議を開かないといけないほうが、非生産的です。
話の途中で聞くのが難しければ、いろいろ話を聞いたあとで、「こういうことでしょうか?」と認識を合わせるといいでしょう。
お互いにとって有益です。

語彙を増やす

最近多いのが「ヤバい」で会話をしてしまうことです。
もともとは、「危ない」という意味合いだったはずですが、すごい、おいしい、困った、ひどい、だるい、、、など万能な意味で通じるようになってきています。
これではあいまいになるはずです。
語彙を増やすには、やはり本や新聞を読むのが定石でしょうか。
上手な食レポを見て、自分でも食レポしてみる、なんてのもいいですね。

魔法の言葉「たとえば?」「つまり?」

人は具体と抽象を行き来して物事を理解します。
フワっとした話をされていると感じたときは、「例えば?」や「具体的には?」と聞いてみてください。

「たとえば?」

スーパーマーケットは、お客さんがたくさん来るように工夫しています。
上記のような文章がありますが、これだけではどんな工夫かはわかりません。
そこで「たとえば?」と聞くと、
「商品の並べ方を工夫しています」
「レジでは色々な支払い方法を取り入れています」
「資源回収ボックスを設置しています」等、様々な具体例が聞けます。
そうすると相手が言う工夫ということが理解できますよね。

「つまり?」

以下のような文章があります。

  • 「日本が戦争をしている時は、子どもたちは疎開をしていまいた」

  • 「鉄の道具の代わりに代用品を使っていました」

  • 「教科書も戦争に関係する内容が多くなっていました」

いろいろなことを同時に言われたり、情報量が多いと混乱してしまいます。場合によっては、相手が言いたいことを間違って受け取ってしまいます。
そんなときは、「つまり?」と聞いてみてください。
すると、「戦争の影響が国民生活に広がった」という風に返ってくるかもしれません。

わかった気にならない

キャリアコンサルタントに限らず、いろいろな場面で人はコミュニケーションします。
大事なのは、わかった気にならず、相手の発することを丁寧に伝え返しすることを愚直に続けていきましょう!

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